頑張りすぎな人がまだ知らない 勝手に幸せがつづく方法
- 著者:大木 ゆきの
- 出版:大和書房
- 発行:2017年10月1日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:239ページ
- 評者:弘兼 奈々
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介する一冊は、著者である大木さんが人生の中で感じてきた実体験に基づくスピリチュアル本です。
著者は宇宙が教えてくれた「力を抜く方法」を実践し、頑張りすぎず幸せを感じながら日々過ごしているようです。
「力を抜くこと」に気付いたきっかけは、過去の自分にありました。
著者は会社を退社しフリーランスとして生きていくと決めたとき、過去の自分が体をカチカチに固め、必要以上に頑張りすぎていたことに気付いたそうです。
そんな過去の自分を「力賀(ちからが)ヌケ子」という架空の人物に当てはめて、本書の中で客観的に解説しています。
一見すると頑張りすぎることは無意味で無駄にも思えますが、そんな自分さえも愛することから始めてみる。
それが著者も実践している「力を抜くこと」の第一歩でした。
ガチガチに自分を固めることは宇宙が入り込む「隙」をなくし、もがけばもがくほど上手くいかなくなる原因は「力み過ぎ」にあると著者は気付きました。
本書の中では無駄な力の入り方を8つのパターンに分け、それぞれの解説と解決方法を教えています。
著者は1つのパターンに当てはまるのではなく、複数のパターンを抱えていたと気付き、それぞれのパターンが欠点に思えることも「力を抜くことで」強みになると気付きました。
「甘えちゃダメ型」はみんなから愛される強みを持っていて、「正義の番人型」は本物のスーパーヒーローになれる。
欠点だと思っていた部分も実は宇宙からのプレゼントであり、無意味にも思えた今までの体験も含めて、宇宙はステキなストーリーを用意してくれていると著者は気付いたそうです。
あとはその流れに身を任せ、体と心から無駄な力を抜くだけ。
水に浮かぶようにリラックスして生きることが、あなたのためだけではなく、周りの人の幸せになると確信したそうです。
著者は最後に「最高のストーリー」を自動展開させる方法を教えています。
宇宙はそもそも最初から「うまくいくストーリーを組み立てている」のに、必要以上に力みあがくことが悪循環を生んでいると指摘しています。
流れに身を任せることは怖いかもしれませんが、「騙されたと思って」、なんとかなると自分と宇宙を信じることの大切さを教えています。
目次
- はじめに
- 第1章 無駄な力が抜けると、ミラクルが起こる!
- 第2章 8タイプでわかる!無駄な力の入り方
- 第3章 その無駄な力み、ちゃんと活かせます♪
- 第4章 体も心も思考も軽くなる、無駄な力の抜き方
- 第5章 「最高のストーリー」を自動展開させる
- おわりに
一言コメント
私がこの本を読み始めたとき、友人から「今の仕事を辞めて、本当にやりたいことをやるべきか悩んでいる」という相談を受けました。
冒頭に出てくる「ヌケ子さん」と全く同じ状況で、仕事を毎日のルーティンではなく、幸せに感じることの1つとして転換させていこうとしていました。
力み生きることが当たり前のようになっている現代で、力を抜いてリラックスして生きることは「何よりも楽な引き寄せの法則」だと感じました。
注目の文章ピックアップ
・これが私なんだから、これでいいんだってぶっちゃけたら、ないと思っていた能力だって、勝手に出てきた。
・あなたが楽に生きて、幸せになることは、この世界に貢献することになるんだって胸を張っていいの。誰にも遠慮することなんてない。
・これも私自身が体験したことですが、私もね、相当な頑張り屋だったんですよ。
それこそヌケ子さんみたいに、人がやりたがらない休日出勤も残業も、難しい仕事だってやった。
で、それが無駄になったかっていうと、そうじゃなかったの。
ぜ~~~~んぶ後から役に立った
・どうにかしようともがけばもがくほど、状況が改善するどころか、かえってこんがらがり、無駄に葛藤が多くなる。
「どうにかしなければ、大変なことになってしまう」。その怖れから、焦って何かをしようとすることは、力を抜けば自然に水に浮くものを、わざわざ抵抗を大きくしてしまうようなものなんです。
人間の体が、そもそも水に浮くようにできているように、あなたの人生も、無駄な力を抜けば、自然と浮上するようにできています。
・みんなどこかは抜きん出ていて、どこかはへこんでいるんですよ。それで完全なんですよ。
・ポイントは、無理しないこと。
そしてやっていて楽しいと感じるペースでやることなんです。
・勉強したくないことを勉強するよりも、まず無駄な力を抜いた方がいい。
力を抜けば、「~せねばならない」から解放されるので、本当にやりたいことも自然にわかってくるんです。それがわかったら、それをやればいい。
先に探すんじゃなくて、まず無駄な力を抜く。