霊視の人 神事編 当代屈指の霊能者・梨岡京美が見た神様と神事の真実
不二龍彦 梨岡京美(2022/10/30)

 

霊視の人 神事編 当代屈指の霊能者・梨岡京美が見た神様と神事の真実

  • 著者:不二龍彦 梨岡京美
  • 出版:株式会社ナチュラルスピリット
  • 発行:2022年10月30日
  • 価格:1,500円+税
  • 頁数:252ページ
  • 評者:西野 良子
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

この本は、前作『霊視の人 仏事編』に引き続き、霊能者の梨岡京美氏が霊視をし、宗教研究家の不二龍彦氏がそれを受けて質問や検証をする審神者(サニワ)役をする、また出版社であるナチュラルスピリットの社長・今井博樹氏が録音や旅のスケジュールを組むなどといった役割を受け持ちながら、三人で北陸から九州まで実際に古代遺跡や神社仏閣に足を運び形にしたものです。

<<旅には山形の天狗さんが同行>>
この旅には山形の天狗さんの霊がついてきていると言います。重要なポイントでは、天狗さんが梨岡氏を通じてメッセージを伝えてきます。
神事のことや神話伝説がらみの古代史は、目に見えない世界だからこそ、フィクションやいい加減な話があたかも本当のことのように語られている昨今、「事実は事実、違うものは違う」ということをしっかりと世の人々に伝えるという霊示が著者たちに届き、それを受ける形で三人の巡拝が開始されました。

<<神様世界の真実>>
いろいろな「御利益」が掲げられている神社もありますが、神様、特に天照大神のような大きな神様ほど、個人的な願いや国益などといったことには関わらず、もっと大きな世界全体に関する役割があります。
そのため、個人的な守護を求めるならば、まず子孫を守ってくださる御先祖様を供養するのが一番です。また、「あなたの守護霊・守護神は誰それです」といった自称霊能者の話は真に受けない方が良いということです。

<<神棚やお札の祭り方>>
神棚やお札は目線より上に祭るものですが、これは人間の息がかからないようにするためです。また、お札は必ず祭る人自身が自分で神社に行き分けてもらうことが大切です。灯明は電気式ではなく、必ずロウソクを使います。神様も仏様も、電気は喜ばず、自然の光を喜ばれます。
ただし、「ないよりはあったほうがいいだろう」程度の軽い気持ちで祭るのなら、祭らない方がずっといいです。「さわらぬ神に祟りなし」と言うように怖い神様もいますから、しっかりとした覚悟をもって行うことです。

<<天狗さんが選ぶのは心がきれいな人>>
不二氏は、霊能者たちの中には、天狗霊から直接指導を受けた人もいると述べます。しかも天狗の方から目をかけて霊術を授けてもらえる人がいると言うのです。その場合、心がきれいで純粋な人が選ばれるようです。ただしその人がそうではなくなると、天狗さんは離れてしまいます。

<<神事で本当に大切なこと>>
梨岡氏、不二氏の両著者ともに、神事で本当に大切なこととして述べているのは、自然を崇拝する心や「自分の中に神様を置く」ことです。何も滝行や苦行をしてミソギをするということではなく、「畳の上の修行」つまり日常生活での様々な苦難にしっかりと向き合い糧にしていくことこそが、本当に大切なミソギとなるのです。

目次

  • はじめに
  • 第一部 梨岡京美が語る神様世界の真実
  • 第一章 神様のお働きと祖霊の願い
  • 第二章 神社の参拝と神秘世界
  • 第三章 神棚の考え方・祭り方
  • 第四章 神事でいちばん大切なこと
  • 第二部 霊能と霊術
  • 第一章 神の霊流に乗る
  • 第二章 天狗の指導を受けた霊術者たち
  • 第三章 神界と霊界の真実
  • 第四章 神事で最も大切なこと
  • おわりに

一言コメント

神社仏閣に興味があっても、正しい参拝のしかた、お札や神棚の祭り方など、誰もが一度は「これでいいの?」と思うような細かい所までよく分かる内容です。梨岡氏が神様や天狗さんから教えられたメッセージ、また日々の生活こそが修行であり、心に神様を置くことでどこでも神様と交流ができるなど大切なことを伝えています。

注目の文章ピックアップ

・人間と同じように、あれこれ思い悩んだり、供物のお供えを受けたり、子孫が自分たちに手を合わせてくれることについてとてつもない大きな喜びを見いだし、子孫のために働いてくれているのが御先祖霊です。

・建物の立派さや、神社本庁が定めている格式は、人間世界の都合や力関係によって定められた格式です。神様と関係することではありません。

・神様祭祀の本来の姿は、自然崇拝です。これは確信をもって断言できます。

・神様は神棚ではなく自分の心の中にお祭りする。これができて初めて、神棚にも意味が生まれます。

・神棚のお供物のところでお話ししたように、われわれは火の神様、水の神様、大地の神様などに生かされて存在しています。

・どうか「自分の中に神様を置きなさい」という言葉を心に留めてください。他者に頼らず、自分自身で「畳の上の修行」を実践してください。

・低級霊は聞かなくても自分のほうから神名を詐称する。高い神霊ほど名前は明かさない。

・霊視は、何となく見えるとか、何となく感じるとかいった曖昧なものじゃないのよ。見えるときは、現実のものと変わりなくはっきり見える。

・京さんの守護霊さんが、徹底して「謙虚」と「感謝」の大切さを彼女に伝えてきた理由のひとつは、どのような不幸もあなたに課せられた「身削ぎ」なのだから、人や運命を怨まず、心を腐らせず、ありがとうございますという心で受け取るようにと教えるためだ。

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霊視の人 不二 龍彦 梨岡 京美

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