神様仏様とつながるための基本の「き」
- 著者:桜井 識子
- 出版:株式会社PHP研究所
- 発行:2022年11月21日
- 価格:1,500円+税
- 頁数:255ページ
- 評者:宮村 凌
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本書は、神仏研究科であり文筆家でもある桜井識子氏が、神様や仏様の存在や違い、そして、「つながるための基本」を教えてくれます。また、「魔」「厄」がどのようなものなのかなど、見えない世界についても理解できるものです。
<<絶対神と神様と仏様の違い>>
神様と仏様には違いがあります。
まず、絶対神は地球規模で考えると1柱であり唯一無二です。人間のように「ひとり」として存在しているのではなく、大空や大地、空気などに偏在しています。どこからでも私たちひとりひとりの行いを見ています。
一般の神様は言葉を変えると超高級霊であり、山や土地、海を守ったり、人間のお世話をしたりしています。日本には多くの神々がいます。龍神や天狗のような姿をした神様もいます。
一方、仏様にはさまざまな仏様がおり、仏像としてお寺に安置されている仏様が多いです。たとえば、如来や菩薩、明王などがいます。基本として、神様と仏様はその存在のしかたが違うのです。
<<神社とお寺の参拝方法の違い>>
神様と仏様はそれぞれ、神社とお寺に参拝します。神社とお寺の参拝方法にはちょっとした違いがありますので、どちらに訪れるかでその作法を把握しておくとよいでしょう。
神社は次のように参拝します。
1.手水舎で手を清める(口を清める神社もありますが、無理をして水を口に入れなくても構いません)
2.拝殿の前に行き、お賽銭をそっと滑らせるように入れる
3.頭上にある鈴を鳴らす(鈴は鳴らさなくても構いません)
4.2回お辞儀をする
5.パンパンと2つ拍手をする
6.お願い事をする
7.1回お辞儀をする
一方、お寺の参拝は次のようにします。
1.手水舎で手を清める(手水舎が無いお寺のほうが多いので、あれば清めるくらいの感覚で構いません)
2.お堂へ進む
3.塗香が置かれていたらひとつまみいただいて手にすり込む
4.お賽銭箱にお賽銭をそっと入れる
5.鰐口があればそれを鳴らす(鳴らさなくても構いません)
6.静かに手を合わせる
7.仏様にお話をしたり願掛けをしたりする
8.1礼する
お寺の参拝は神社と違い、2拍手をしません。
<<「魔」や「厄」を引き寄せるのは低波動>>
神様と仏様には違いがありますが、私たちには見えない世界にある「魔」や「厄」は、神仏と対極にあるものです。そのため、「厄祓い」や「厄除け」は神社仏閣で行えます。神仏のどちらも助けてくれるということです。
しかし、そもそも「魔」や「厄」を寄せ付けないようにする方法を知っておくことも大切です。「魔」や「厄」などは、私たちの「低波動」が引き寄せてしまいますので、低波動とつながらないことが重要だといえます。
たとえば、「魔」を撃退する方法があります。それは「笑う」ことです。
笑うことにはある種の不幸を遠ざけるスピリチュアル的なメリットがあり、笑顔でにこやかに過ごすことで「魔」が原因となっている不幸を撃退できます。
<<疲れたときは神社仏閣へ行こう>>
魔や厄などを寄せ付けてしまう低波動とつながらないようにしていても、日常で不運や不安があり心が疲れてしまうこともあるでしょう。
そんなときは神社仏閣に行ってみましょう。
神社仏閣はパワーを充電してくれます。枯れた「気」を整えてくれるのです。
さらに神仏はあたたかい癒しと「頑張れよ」という励ましをくれます。
これによって驚くほど心が軽くなりますので、「疲れたな」「気分が暗いな」と思ったときは、神仏を頼って救ってもらいましょう。
目次
- はじめに
- 第1章 神様とつながるための基本の「き」
- 第2章 仏様とつながるための基本の「き」
- 第3章 低波動とつながらないための基本の「き」
- 第4章 見えない世界を知る基本の「き」
- おわりに
一言コメント
本書を読むことで、神様と仏様の基本や違いが理解できます。また、「厄」や「運」のとらえかたを知れば、神仏とどうつながるかが分かり、今の状況をより良い方向へ自ら導く方法がわかります。神仏とどのように向き合うべきか、あるいは日常生活がなんだかうまくいかない、という方はぜひ本書を読んでみてください。
注目の文章ピックアップ
・しかし、地球規模で考えると、神様と言うべき存在は1柱です。
・そのような人におすすめなのが、「行きつけの神社」を持つことです。
・マスク着用は失礼ではないどころか、むしろ礼儀正しい参拝になります。
・お寺が神社と違うのは、2拍手をしないことです。
・お経の種類はたくさんありますが、オールマイティに使えるのが般若心経です。
・「笑う門には福きたる」という言葉がありますが、核心をついています。
・どんなに運が悪くても、不幸のどん底にいても、ニコニコと笑っていると、「魔」はおもしろくありません。
・このような恐ろしいことをする悪霊に目をつけられないようにするには、低波動を発しないようにすることが一番です。
・この「運気が低迷する」現象は、悪いものが乗っかっている場合もありますが、多くは「厄」を拾っているから、です。
・厄は「災難」に近いように思いますが、「不運」が一番しっくり来ます。
・人は生まれる前に自分で人生の計画を立てています(どこまで細かく決めているのかは人によって違います)。
・眠くて眠くて仕方がないというのは、生活が変化するサインであって「夢が叶う」サインではありません。