東京でひっそりスピリチュアル
桜井 識子(2021/11/25)

 

   東京でひっそりスピリチュアル

    •    著者:桜井 識子
    •    出版:幻冬舎
    •    発行:2021年11月25日
    •    価格:1,450円+税
    •    頁数:280ページ
    •    評者:稲村 響子
    •    編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

著者は、生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった桜井識子さんです。

《著者 桜井識子さんについて》
著者の桜井識子さんは、神仏研究家であり、文筆家としても知られています。
霊能者の祖母と審神者の祖父の影響で、霊や神仏と深く関わって育ったそうです。
著者は今まで1,000以上の神社仏閣を参拝しており、そこで得た恩恵や神様仏様の真理などを、書籍やブログを通して広く伝える活動をしています。

著者は過去に「京都」の神社仏閣を紹介した本を出したことがあり、その際に「東京編」を望む声を多く受け取ったそうです。
そこで今回は、本に載せている倍近くの神社仏閣を巡り、取材をし、著者が厳選した21ヶ所を掲載。また書籍内のマップには、過去に他の本で紹介した神社仏閣も載せています。
そのため、この1冊で東京の神社仏閣を思いきり満喫できるようになっているのです。

《第1章23区東部エリア》
・福徳神社(中央区日本橋室町)
神様は、かなり古い時代からここで「福」を授けるよう、せっせと働いてきたお稲荷さんです。
著者は、この神社には独特の願掛け成就システムがあるといいます。お稲荷さんがつけていいと判断した参拝者にはひとりにつき一体、眷属がついて行くというのです。
この神社で願掛けを叶えてもらおうと思ったら、「礼儀正しいピシッとした参拝で祝詞を唱えてみるのがおすすめ」だと本書で教えてくれています。

《第2章23区西部エリア》
・愛宕神社(港区愛宕)
ここの神様はカラス天狗です。天狗の山であり、天狗がたくさんいるそうです。
本社は京都の愛宕神社、および愛宕山。日本各地にある愛宕神社には、全部ではありませんが、そこから神様が行っているとのこと。
天狗は運動能力などの方面に力を発揮してくれるといいます。ちなみに、金運についてはお稲荷さんだそうです。

《第3章多摩エリア》
・大國魂神社(府中市宮町)
著者が参拝すると、ぽってりしたお姿のニコニコおじさん神様がお出迎えしてくれたと書かれてあります。
この神社には、そのおじさん神様をメインとして全部で6柱もの神様がいるそうなのです。そのため、この神社での願掛けは叶いやすいとのこと。お願いはなんでもオーケー、人間関係のお願いや縁結びには、特にごりやくがあるそうです。

《第4章皇居》
・皇居(千代田区千代田)
皇居にはなんとスサノオさんがいらっしゃる、との情報が本書には書かれていました。例えば天守台のベンチに著者が座っていたら、「お前の座ってるそこが、天海が埋めた力を最大に受け取れる場所だ」と教えてくれたそうです。
天海パワーは本丸跡をぐるりと囲むようにして、点々と土の下にあるとのこと。
皇居は日本の4大聖地(他は伊勢神宮・高野山・比叡山)のひとつなのです。

本書では、他にも18ヶ所の神社仏閣が紹介されています。
時に衝撃的な内容も飛び出し、私たちをどんどん神仏の世界へと誘います。
この本に書かれている神社仏閣や皇居に行って、自分がどう感じるのか、自分の感覚を認識することはよい修行になると、著者は言います。
本書を寺社巡りのガイドに利用したり、修行の手引きとして利用したり、様々な形で活用できる1冊です。

目次

  • はじめに
  • 第1章 23区東部エリア
  • 第2章 23区西部エリア
  • 第3章 多摩エリア
  • 第4章 皇居
  • おわりに
  • 神社仏閣インデックス

一言コメント

著者の語り口調は大変親しみやすく、それでいてユーモラスなためサクサクと読み進められます。本書は、開いただけであっという間に神社やお寺へ誘われる臨場感であふれています。それぞれの魅力的な神様・仏様に今すぐお目にかかりたくなること間違いなしです。

注目の文章ピックアップ

・本書で紹介する神社仏閣は全部で21ヶ所です。元は天皇だった神様、将軍だった神様、狸の神様、カラス天狗の神様、開運してくれる神様、古くてパワーあるお稲荷さんなど、他にもバラエティに富んだ神様方を書いています。

・さらに、空海さん、お地蔵さん、お不動さん、阿弥陀さん、観音さん、元三大師さんなど、仏様のほうも豪華キャストです。

・自分を信仰しに来た人間を、大きな手で「よしよし」と撫でているのです。
深川不動堂で祈祷に参加する人は、般若心経の間、頭を少し下げていたほうがいいです。

・狸の神様には過去に何回かお会いしたことがありますが、基本どの狸の神様もおっとり系なのです。

・京都にある「六道珍皇寺」には、小野篁が冥界に行く時に利用していたという「冥土通いの井戸」があります。井戸があちらの世界への扉となっていて、井戸に飛び込んで冥界に行っていたみたいです。

・聖天さんは1体1体、個性がまるで違います。私の印象で一番穏やかなのは奈良の生駒山の聖天さんです。

・高野山でご本人(空海)に聞いたことがあるのですが、仏様は仏教徒でなくても、信仰心がある人を平等に救い、守ってあげたいそうです。

・神様という存在はご本人が神社におられます。仏様という存在は、ご本人は弥山にいて、お寺の仏像から顔を出したり、仏像から出てきたりします。

・神社仏閣に行くことが難しい時に、なんとしてでも願掛けを叶えてほしい! という緊急事態が発生したら、トイレの神様にお願いをしてみてはいかがでしょうか。

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東京でひっそりスピリチュアル 桜井識子

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