祈りの作法
山田 眞佑里(2024/4/11)

悩みが消える 祈りの作法 「古神道」の教えで人生は好転する

  • 著者:山田 眞佑里
  • 出版:ビジネス社
  • 発行:2024年4月11日
  • 価格:1,600円+税
  • 頁数:238ページ
  • 評者:鹿間 由紀
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

古神道とは、日本に仏教が入ってくる前から日本人が信仰していた神道で、日本人の精神性のもととなっているそうです。

著者は、市場の経営や学生寮で大勢の人たちの悩みを見ながら育ちました。自身も人生相談を受けることが多く、本業のカウンセラーもしました。
そして、自分の悩みがあるときは神様の前で基軸を整え、古神道を学んでいきました。

それから、カウンセリングを本業とし、古来の精神性を学ぶ講座などを行っています。
古神道を学ぶことで自身も人生が好転し、悩みを抱える人々の問題を解決していきました。

本書は、その事例とともに、悩みを克服する方法が紹介されています。

《決定祈り》
「決定祈り」とは、「もうこれは達成された」と心の底から思うことと言葉と行動を一致させた上で祈ることをいいます。
今できる最大限の可能性を信じて、自ら決意することで、私たちの意識の無限の力を引き出すことができるといいます。

ステージ4のすい臓がんと診断されたMさんは、心配事を抱える家族を残して亡くなるわけにはいかないと相談に来ました。
そこで著者は、完治させるための決定祈りについて伝えます。

決定祈りのプロセスは次のとおりです。

①「現実を受け入れる」(現実を回避しない)
②「最良の結果を意識する」(イメージして、それを言葉や想いにする)
③「最善の行動を意図する」(情報を集めて、分析し、行動する)
④「在りたい自分を宣言する」(その自分をイメージして神様へ感謝)
⑤「結果に合わせた行動をする」(結果を信頼する)
⑥「現実化する」(委ねる)

Mさんは5ヶ月後に著者の主催するセドナツアーに参加することを決めました。
その後は、精力的に情報を集め、治療法やドクターを見つけました。病室作った神棚で決定祈りをし、セドナに行くことができました。
そして、無事に治療を終え、自身の経験を活かし、患者や家族のサポートをするようになりました。

この実例に加えて、決定祈りのコツについても書かれています。

他にも、「今」が最も大切なものとする「中今」や、本物を見極める力の「さにわ力」と、紹介されていきます。

《言霊の力》
家族の問題や人間関係、お金、仕事、結婚などといった、人生で出会う様々な悩みと、古神道の教えから問題を解決する方法の数々が、実例とともに解説されています。
様々なアドバイスやワークを通し、古神道の精神によって人生が好転していきます。

中でも、言葉の使い方が多く紹介されています。
古神道では言霊信仰があり、言葉を大切にしているからです。
例えば、「どうせできない→私だって、できる!」といったように、口癖を変えるだけで、人生は大きく変わるといいます。
家族との日常のやりとりでも、言葉を変えたことで、関係性が大きく改善された事例についで書かれています。

また最後には、願いが叶う祈り方や古神道の言葉といった、古神道の作法についても解説されています。

ぜひ、実際に本書を手に取って、古神道の教えで人生を好転させていってください。

目次

  • はじめに――古神道の精神を生活に生かすとあらゆる悩みは解決する
  • 第1章 自分を信じて自分で決める――身体編
  • 第2章 心の解釈を変える――人間関係編
  • 第3章 人生を自分で想像する――お金・仕事・結婚編
  • 第4章 心を整える――感情・精神・言葉編
  • 補章――古神道の作法
  • おわりに

一言コメント

「古神道」と聞くと、なんとなく難しそうなイメージを持っていましたが、様々な実例によって、分かりやすく学ぶことができました。
カウンセリングやコーチングといった、実践的な方法も紹介されていて、古神道の教えをより深めてくれるものでした。
読んだ後は気持ちが明るくなり、「今」を大切に生きていこうと思えました。

注目の文章ピックアップ

・「人は神様から御霊を分けてもらっている。だから、自分の中にも神様がいる。自分の中の御霊(神様)とつながることができれば、いろいろな悩みの解決方法がわかる。自分自身を幸せに導くことができる」

・人生でこだわっていいのはたったひとつ。「自分を幸せにすること」だけです。

・大切なのは、未来の不安に力を奪われるのではなく、今できる最大の可能性を信じて、自ら決意することです。純粋に「今」この瞬間に意識を集中させることが現実を創造します。

・生命の時間の中で、今、自分が直接参加して変えられる瞬間は、過去や未来ではなく、真ん中にある「今」だけです。

・どんなことを考えて、どんなことを選び、どんな行動をするのか。
誰が見ていなくても、お天道様(=神様の)が見ているし、誰よりも自分がすべてを見ています。

・人は神様の分身で魂をいただいています。
人間は神様の子どもであり、万物は同魂と考えられています。
神と人が信頼し合って、それぞれ神の役目、人の役目を果たして協調、協同をしていくことこそが生きることです。

・自己犠牲をしない。自分を後回しにしない。ひとりで我慢しない。
自分が輝く人生を歩き出す。それによって、周囲が幸せに輝いてきます。

・「幸せになる鍵は、『素直である』ことです。自分の心に正直になり、本音を見逃さないことが大切です。感情屋批判にとらわれすぎず、自分の本心と向き合っていくことです」

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祈りの作法 山田眞佑里 ビジネス社

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