マンガでわかる 神様にごひいきされる すごい「お清め」
- 著者:中井 耀香
- 出版:KADOKAWA
- 発行:2017年12月8日
- 価格:1,200円+税
- 頁数:175ページ
- 評者:佐藤 香鈴
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
【マンガでわかる 神様にごひいきされる すごい「お清め」】は、古神道数秘術家である中井耀香さんが、自身の経験から気づいた「難を避ける」方法をまとめた開運書です。
マンガのストーリーは、32歳独身のパティシエ・菜摘が、古神道数秘術家の仲元先生の助言を受けて開運していくという展開になっています。
自分は運が悪いと思っていた菜摘でしたが、仲元先生の話では、運が悪いのではなく「難を避ける」ことができていないということでした。
開運グッズを買うよりも、悪い「気」を払うことが先決だったようです。
著者は「難を避ける」ことは、運気を上げるより大切なことだといいます。
難を避けること、つまり「お清め」です。
では手始めに、家の中で最も重要な場所である「玄関」を清めましょう。
玄関はすべての入り口であり、きれいにしておくと幸運が舞い込んでくるそうです。
著者がこれまでの経験から気づいたことは、神様はきれいで明るいところが好きということ。
玄関のドアは表も裏も隅々まできれいに水拭きし、玄関前に水をまきます。
靴はすべて下駄箱にしまい、たたきを掃いてきれいに水拭きをしたら、何も置かないようにしましょう。
あとは玄関の外に、お皿に入れた「盛塩」と「盛砂」を置けば完璧です。
お清めが済んだら、玄関の電気を付けっ放しにしておくことを忘れずに。
玄関が終わったら、次は家の中をスッキリさせましょう。
神様に居心地よく過ごしてもらうという気持ちで、「1日に30個、物を捨てる」ことを1ヶ月続けます。
スッキリと片付いている家で暮らすと、心が落ち着き、幸せを感じる力がつくのです。
外出先から戻ったら、玄関に入る前に、肩に塩を振りかけてお清めをしましょう。
続いて、お財布です。
「お金が好き」と言える素直な気持ちは、お金を呼ぶことにつながります。
お金やお財布を大事に扱い、愛情を持って接することで、お金も喜んで集まってくるようになるのです。
私たちにとって家があるように、お金にも家があります。それが「お財布」だと著者はいいます。
お金がゆっくり休めるように、お財布の中を整理することが大切です。
お財布がレシートやポイントカードでぱんぱんになっていると、お金は窮屈に感じ、逃げていってしまいます。
お札入れと小銭入れは分けて持つようにし、お札入れにはお札とキャッシュカード以外は入れないのが理想です。できればお札は種類別に入れて、1万円札を特別扱いするとお札が喜ぶとか。
お財布の形は、お金がゆっくり足を伸ばせる「長財布」がおすすめです。
金運アップをねらうなら、色は「白か金」、材質で選ぶなら「ニシキヘビ」が良いでしょう。
次は、人間関係のお清めです。
人間関係を清めるには、まず自分の内面からきれいにしましょう。
普段なにげなくしている習慣やクセ、言動が、人に悪い気を与えているかもしれません。
「一口ちょうだい」と人の物を食べたがる、相手にグチや自慢話をする、損得勘定でつき合う、腐れ縁を断ち切れない、優柔不断、などのネガティブな感情は一掃しましょう。
人間関係の最大のお清めは、人を許すことだと著者はいいます。
著者は離婚を経験して苦しんでいたとき、『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー著)という本と出会い、自分のために人を許すことを学んだそうです。
憎い人を許すのは大変ですが、人を許すことは、自分自身の浄化につながります。大切な自分のために、思い切って試してみましょう。
最後は、数霊(かずたま)でのお清めです。
運気を上げようと努力してもうまくいかなかった時期に、著者は数霊の存在を知り、「破壊の数」を極力避けるようにしたそうです。すると、それまで停滞していた運気が嘘のように好転したといいます。
「破壊の数」とは、生まれたときから悪運や災厄を引き寄せる「悪い数」のことです。
自分の「破壊の数」は、本書P.146の一覧表で調べることができます。
住所や電話番号、キャッシュカードの暗証番号、車のナンバーが「破壊の数」だった場合は、100円均一などで売っている数字のシールを貼ることで対応できるそうです。
他には、呪いを解く方法として、悪い「気」を浄化するために、声を出して思い切り泣きましょうということや、ふとしたときに簡単にできるお祓いなども紹介されています。
疲れた時や、気分が沈んでいる時などに試してみましょう。
巻末には、人の本質を示す「生命数」や1年の運勢を示す「運命数」も紹介されています。
あなたも、ぜひ自分の「生命数」や「運命数」を知って、その手で幸運をつかんでください。
目次
- Prologue神様があなたのそばにやってくる
- 第1章 家を清める
- 第2章 お財布を清める
- 第3章 人間関係を清める
- 第4章 数霊で清める
- Epilogue呪いが解けちゃう!
一言コメント
ひとつひとつの章が、マンガと文章解説で構成されています。忙しくて時間がない方は、マンガの部分を読むだけでも「難を避ける」方法がわかるようになっています。人間関係の悩みや、災難続きで、自分は運が良くないと思っている人は、ぜひ読んでみてください。
注目の文章ピックアップ
・じつは、運気を上げようとするよりも先に、しておかなくてはならないことがあるのです。それは、悪いことを遠ざけること、つまり「難を避ける」ということです。
・私のこれまでの経験から言うと、神様はきれいなところ、明るいところが大好きです。
・何よりも重要なのが、すべての入り口である玄関です。
・大切なのは形ではなく、神様をお招きして、丁重に扱う気持ちです。
・お金は、自分を愛してくれる人のもとに集まります。
・私たち人間は、嫌いな人、苦手な人を敬遠します。すると、なぜか相手のほうも近づいてこなくなります。お金も同じです。
・また、お金はいい運気を持った人のところへ行くこともあれば、破産寸前の人のところへ行き、悪い運気をつけてくることもあります。
・まずは自分のお財布の中をお清めして悪い運気を取り去り、きれいな状態で送り出してあげることが大切なのです。
・金運を上げたいなら、お財布の中はできるだけスッキリさせるようにしてください。
・人間関係を清めるには、まず自分の中から運気を下げる習慣や悪いクセを取り除く必要があります。
・自分自身から邪気や穢れを取り除き、「気」を整えていくことが最重要課題なのです。
・憎い相手を許すのはとても難しいことですが、人間関係の最大のお清めでもあります。
・人はそれぞれ、生まれたときから悪運や災厄を引き寄せる「悪い数=破壊の数」を持っています。
・涙は最大の浄化のひとつです。