しいたけ.のやさしいお守りBOOK
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- 著者:しいたけ.
- 出版:マガジンハウス
- 発行:2021年12月2日
- 価格:1,455円+税
- 頁数:254ページ
- 評者:井口 まどか
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
この世に悩みのない人間は存在するのでしょうか。
一見、悩みがなさそうな人でも、大なり小なり、何かしらの悩みを抱えていると筆者は主張します。
では、なぜ悩みがあるように見えないのでしょうか。
それは、悩みとほど良い距離感を保っているからだと筆者は述べています。
本書を読むと、悩みを打ち消したり、悩んでいる自分を否定したりするのではなく、悩みとうまくつきあっていくことが大切だとわかります。
《著者「しいたけ.」氏について》
本書の著者である「しいたけ.」氏は、早稲田大学大学院政治学研究科を修了し、哲学を研究するかたわら、占いを学問として勉強した経歴があり、現在、占い師、作家として活動しています。
世界のファッション、ビューティー、カルチャーなどを紹介するデジタルマガジン「VOGUE GIRL(ヴォーグガール)」にて毎週占いを連載しているほか、Web上のメディアプラットフォーム「note(ノート)」でも占いやコラムを執筆するなど、幅広く活躍中です。
ユニークなペンネームは、著者の唯一苦手とする食べ物が「しいたけ」であり、それを克服したかったことに由来します。
著者自身、10代の頃から毎日悩みとケンカをしていたといいます。
しかし、いつのまにか悩みと真剣にケンカをすることをおもしろいと感じるようになったのです。
著者は、本書を通じて、人々の悩みに対する見方が少しでも変わることを願っています。
《「悩み」と決着をつけるタイミングは必ずやってくる》
日々思い悩んでいることが、きれいさっぱり消えてなくなったり、いっそのこと忘れてしまったりすれば、どんなに楽になれるでしょう。
ところが、悩みはそう簡単には離れてくれず、まるで同居人のように自分の中に存在し続けるのです。
悩みが自分のそばを一生離れないのだとしたら、毎日ネガティブな感情のまま過ごすのではなく、いい距離を保って、仲良くケンカしながら生きることが大切だと筆者はいいます。
また、どんな悩みであっても、ひとつひとつ自分なりにケリをつけるタイミングが必ずやってくるとも主張しています。
つまり、同じ悩みが永遠に続くことはなく、遅かれ早かれ、何らかの形で解消されるといえるのです。
悩みに対して、常に真っ向から立ち向かう必要はありません。本書を読むと、ときには逃げたり、無視したり、気晴らしに出かけたり、といった時間が必要なことも理解できます。
《「悩み」も「自分のこと」も否定しない》
さまざまなアプローチにより、晴れて悩みが解決したのなら、それは本当に喜ぶべきことです。
その際に、悩んでいた自分が馬鹿らしく思えることもあるでしょう。
しかし、それまで悩みと戦ってきた自分自身、自分の中にある弱気でネガティブな感情、加えて、悩み自体を見下したり汚したりしないことが重要だと筆者は主張しています。
結果だけでなく、悩みを解消するために、一生懸命自分なりに向き合ったプロセスも大切にするべきだと教えられる1冊です。
目次
- はじめに
- PARTⅠ 18カラー別「ココロの守り方」
- 1 「真の自分」を深く知る
- 2 あなたに合った「自信回復法」教えます
- PARTⅡ 「やわらかいココロ」を癒やすために
- 3 「人生の波」に抵抗しない
- 4 自分をまあまあ好きになろう
- 5 しなやかに、強くなる
- おわりに
一言コメント
本書前半に掲載されている著者のオリジナル占い「18のカラー心理学」では、隠れた自分を知るためのカラーの見つけ方、それぞれのカラーが持つ光と闇、自信を回復する方法がわかります。著者のやさしい言葉がつづられており、悩んだときに自分のカラーのページを思わず開きたくなる、タイトル通りのお守りBOOKです。
注目の文章ピックアップ
・未来よりも大事なことは、今日まで一緒に戦ってきた自分自身や、自分とともにあった弱気なネガティブ、そしてぶつぶつ言ってくる悩みを見下したり汚したりしないこと。
・ちなみに、このときに決めた自分のルールや「ここだけは守るぞ」という結界は、そのあと自分がどんなに成長しても、幸運の風に乗っていても、また自分にエンジンをかけてくれる大事な原点になってくれます。
・「少しだけ、今までの自分のやり方を壊す。壊したところから、今まで知らなかった新しい世界の風が入ってくる」そのタイミングが、すぐそこまで来ています。
・イライラや不調から自分の身を守るために、「自分だけが楽しい」という神聖な時間をちゃんと持つ。
・でも、占いであつかう「運の波」という立場から見たときに、その人が次に大きく飛躍するとき、そして本人が思ってもみなかった可能性の扉を開けていこうとするとき、禊のような「修業の時間」が必ずやってきます。
・これはあくまで僕の感覚なのですが、「悩みがない人はいないけど、悩みとの距離感がうまい人はいる」とは思うのです。
・ひとつひとつの悩みは、必ず「自分なりにケリをつける」というタイミングがやってきます。
・じつは、やりたいことをやり切ることよりも、「やりたくないことを知恵によって乗り切ったこと」、または「あの悲惨な状況でも負けなかったこと」のほうが、自分への自信は上がります。