あたらしい時代の開運大全
谷口令(2023/1/31)

 

あたらしい時代の開運大全

  • 著者:谷口令
  • 出版:ダイヤモンド社
  • 発行:2023年1月31日
  • 価格:1500円+税
  • 頁数:301ページ
  • 評者:宮村 凌
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

本書は、風水歴は45年、国内外に3万人以上の顧客を持つ風水心理カウンセラーの谷口令氏が、開運術の原理原則を解説しながら、「整える」ことの大切さ、そして開運術も時代に合わせてアップデートが必要だということを教えてくれる一冊です。

<<開運術は時代に合わせてアップデートが必要>>
現代の私たちが知る開運術にはさまざまなものがあります。例えば風水や九星気学、陰陽五行などは統計学や環境学などの理論に基づいて成立しているものです。また、これら開運術はそれぞれに3,000年から5,000年もの歴史があると言われています。
開運術は人々を幸せにするものですので、そのルールを知って生活に取り入れれば人生がプラスになります。もちろん、取り入れなかったとしてもマイナスになることはないので安心してください。
ただし、開運術で運気を上げるには、その根底にある理論や仕組みを理解して、現代の私たちのライフスタイルに合わせてアップデートさせる必要があります。「その開運術が生まれたとき、なぜそれが開運につながると考えられたのか」といった原理原則を知れば、今という時代に合わせた「やり方」が見えてきます。

<<開運で最も大切な「整える」ということ>>
運を開くために最も重要なのは「整える」という基本的な考え方です。これは、自分の運気や体調、住まい、人間関係、仕事運や金運など、私たちが開運したいという全てのものに共通します。
例えば、風水を軸に自宅のインテリアを考えることも、神社に参拝することも、すべては「整える」という行為なのです。「整える」とは簡単にいうと「無意識が安心する」状態です。ご自身の環境が整っているからこそ安心を得られ、それが開運につながります。

<<風水を新常識でアップデート>>
風水はバランスを整える学問です。人々の生活に馴染み、自然と取り入れられるような生活の知恵なのです。
例えば、風水には「鬼門」という方角があります。鬼門には台所やお風呂、トイレや寝室があるとだめだと言われます。しかし、基本的に現代の家において「鬼門」を恐れる必要はありません。
鬼門は東北60度ですが、これはかつての中国の東国の地域に「馬賊(ばぞく)」という残虐な盗賊団がいたため「鬼門」とされる方角になりました。馬賊が攻めてこないように東北側に築いたのが「万里の長城」です。
また、日本では、東北から冷たい風が入ってくる方角であるため、火事になりやすくて危険であったり、寒い場所に台所があると冷えて病気になってしまったりという昔の事情から、その方角に台所があるとだめだといわれていたのです。
しかし、現代の住まいは空調で温度調整されていますし、気密性が高いのでそのような心配はいりません。ましてや馬賊を恐れる必要もないでしょう。
このように、「なぜそうなのか」を知ることで、現代の環境に合わせた風水にアップデートする必要があることがわかります。

<<運気をアップさせるのは「心地よい暮らし」>>
それぞれの開運術には長い歴史があるため、すべてが現代の状況に当てはまるわけではありません。しかし、それは時代に合わせた学問を基に定められた開運術でもあります。つまり、私たちも時代に合わせて開運術をアップデートして使わなければならないのです。運気をアップさせるために最も大切なことは「心地よい暮らし」ができるようにすること。今私たちが暮らす環境に開運術を当てはめ、アップデートして使いこなし、毎日の暮らしを無意識が安心する状態に整えて運気をアップさせましょう。

目次

  • はじめに
  • 第1章 開運の新常識
  • 第2章 風水の新常識
  • 第3章 神社参拝の新常識
  • 第4章 厄除けの新常識
  • 第5章 吉日の新常識
  • 第6章 金運の新常識
  • 第7章 人間関係運の新常識
  • おわりに

一言コメント

本書は、開運術の原理原則から、運気アップに本当に必要なことが何かを教えてくれます。開運術が生まれた背景を理解できれば、それを現代の環境に合わせてアップデートしなければならないことについても腑に落ちます。今すぐに運気を上げたい方にとっても「今、自分に何が必要なのか」がわかりすぐに実践できるでしょう。

注目の文章ピックアップ

・ですから、ルールを知って生活に取り入れれば人生がプラスになることはあるけれど、守らなかったからといって不幸になることはありません。

・そもそも風水とは、私達の生活をより豊かにするための生活の知恵、料理でいえば隠し味のような役割です。

・いずれも「整える」ことができれば、おのずと運が開いて、幸せになります。

・私はこれを、いろいろなところで「無意識が安心する=整える」だと説明しています。

・ジメジメ湿気は邪気。「邪気対策をしっかりと行い、心地よく暮らしを整えましょう」というのが、おおものと風水の目的でした。

・目から入る情報は、住む人の無意識に大きな影響を与えます。

・家の中で最大のパワースポットである玄関が邪気で遮断されたら、家中に良い気が回らなくなってしまいます。

・体を水で洗い流す行為は、陰の気を流すことになり、厄除けにもつながります。

・運気を高めたいなら、まずは家の中を整えて、自分が快適だと思う空間をつくること。無意識にやすらぎ、気持ちが良いなと思える空間に変えることが、一番の開運術です。

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あたらしい時代の開運大全 谷口令

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