直感をみがいて自分らしく幸せに生きる
上地 一美(2017/9/12)

直感をみがいて自分らしく幸せに生きる

  • 著者:上地 一美
  • 出版:株式会社 学研プラス
  • 発行:2017年9月12日
  • 価格:1,300円+税
  • 頁数:189ページ
  • 評者:東條 幸廣
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

今回紹介する「直感をみがいて自分らしく幸せに生きる」の著者、上地一美さんは、沖縄県の宮古島でスピリチュアルカウンセラーを行なっています。一時期、テレビ出演も行なっていて、相談件数は1万を超える人気セラピストです。

そんな著者が、本書の中で直感をみがくためには、小さな自分である「インナーチャイルド」と向き合うことが大切だと説明しています。
そもそも、直感とは魂から送られるメッセージのことだと著者はいいます。体が疲れてくることは、魂から「休んだ方がいいよ」というメッセージになり、心が痛みを感じていることは「やめなさい」という魂殻のメッセージになります。この魂からのメッセージを直感という形で受け取るのですが、実はマイナスの要因が原因でメッセージが歪められてしまいます。
その原因にインナーチャイルドが傷ついていることがあげられるのです。

それでは、インナーチャイルドとは何でしょうか。著者は、心の中にいる「子どもの姿をした、もう一人の自分」だと言っています。このインナーチャイルドは、本来とても素直で好奇心旺盛な子どもの姿で存在しています。魂からのメッセージは一度インナーチャイルドに届き、インナーチャイルドを経由してその人の心に届きます。純粋なインナーチャイルドがいる人は、心からのメッセージをそのまま伝えてくれるため、正しい直感として現れてきます。
しかし、多くの人は子どもの頃の生活環境によって傷ついてしまい、純粋なインナーチャイルドでいられなくなっています。
例えば、子どもの頃に親から褒められずに育った人がいるとします。この人は、親から褒めてもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが強く働いてしまい、自分が本来やりたくないことでも褒められるためにやってしまうのです。その結果、インナーチャイルドが純粋ではなくなり、魂からのメッセージが歪んで直感として現れてしまうのです。
さらに、インナーチャイルドが傷ついていると、実生活にも直接影響がでてきます。先ほどの親から褒められずに育った人を例にすると、この人は大人になっても誰かから褒められたり、認めてもらえたりされるように生活をしていきます。会社の上司や恋人、家族に対して認められたいがために自分のやりたくない行動を取ってしまう。その結果ストレスが溜まってしまい生活が苦しくなる。このような悪影響もインナーチャイルドを経由してでてきます。

著者はこのようにインナーチャイルドが傷ついていることで悩んでいる人は、インナーチャイルドを癒してあげることが大切だと言います。
インナーチャイルドを癒す有効な方法は、インナーチャイルドと心の中で向き合い「辛かったね」「もう大丈夫だよ」と慰めてあげることです。この著書の中で、「インナーチャイルド・セラピー」という癒し方を、著者は説明しています。このセラピーを行なうことで、インナーチャイルドを癒して、純粋な姿に戻すことができます。

こうして、純粋なインナーチャイルドに戻して、インナーチャイルドと一緒に過ごすことが、自分の人生を幸せに生きるための直感を手に入れる秘訣であります。

目次

  • はじめに
  • 第1章 内なる存在に気づく 自分のなかの「小さな自分」
  • 第2章 魂の声に従う 内なる存在と「直感」
  • 第3章 明るい未来の入り口に立つ 内なる存在と「家族」
  • 第4章 命本来の力を取り戻す 「ありのまま」で生きるために
  • 第5章 内なる存在を癒し、喜ばせる よりよい人生が開けるセラピー
  • 第6章 よりラクに、穏やかに生きる 内なる存在とともに、幸せな人生を
  • おわりに

一言コメント

自分のインナーチャイルドと向き合うことが、いかに大切であるかを分かりやすく身近な言葉で説明しているスピリチャル本です。
「インナーチャイルド・セラピー」は一人でも行なえるため、非常に気軽に自分のインナーチャイルドと向き合えます。

注目の文章ピックアップ

・私たちの魂は、いつも私たちの心身を守ろうとしています。疲れたときにマイナスの感情が出やすいのも、もとをたどれば、魂がインナーチャイルドを通じて、「ちょっと休んだら?」というメッセージを送っているから。

・人は誰も「ひとりぼっち」ではありません。心の中に、「子どもの姿をした、もう一人の自分」がいるからです。それがインナーチャイルド、「内なる小さな自分」です。インナーチャイルドは、いつも、あなたと共にあります。

・インナーチャイルドは、その名の通り「内なる子ども」です。かよわい存在であり、多くの場合、深く傷ついています。インナーチャイルドの存在に気づき、少しずつ自分のなかの傷ついた自分を認め、受け入れ、癒してあげることが、今現在の自分を癒すことにつながります。

・「何をやってもうまくいかない」「どうも生きづらい」と感じたことはありませんか?それはインナーチャイルドが抱えているマイナス感情が邪魔をして、魂のメッセージを上手にとらえられていないからかもしれません。

・インナーチャイルドが傷ついたまま、「つらい、悲しい、苦しい」といっていると、魂のメッセージも「つらい、悲しい、苦しい」ものとして届いてしまう可能性が高くなります。

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直感をみがいて自分らしく幸せに生きる 上地 一美

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