幸せに生きるためのフォーチュン数秘学 数とアロマの開運法則
- 著者:柳原いづみ
- 出版:きずな出版
- 発行:2017 年12 月1 日
- 価格:1,400 円 + 税
- 頁数:133 ページ
- 評者:松岡 紅羽
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「幸せに生きるためのフォーチュン数秘学」の著者である柳原いづみさんは、スピリチュアルな家庭環境の中で育ち、子どもの頃から人のオーラやエネルギーに敏感だったそうです。
やがてスピリチュアルな才能を活かしつつ仕事で大成功を収めるも、アトピー性皮膚炎になってしまうほどの精神的苦しさに悩まされます。
今回ご紹介する本には、そんな著者の人生を大きく好転させることとなった数秘学とアロマセラピーの活用法が紹介されており、本を読みながら個々の読者に合った情報が得られる内容になっています。
悩みや迷いが多いのは、自分のことを良く分かっていないからだそうです。
しかし、数秘学を使えば自分の本質や目的を知ることができます。気質やエネルギー的な傾向がわかるようになり、上手く活かせているときとそうでないときが分かるようになるそうです。
数秘学では輪廻転生の考えを基盤としており、生年月日と名前から計算した数字をもとに、様々なことがわかるようになっています。
例えば、生年月日からは、その人の本質や潜在能力、人生の目的や学び、生誕時の環境と心理的な影響、一年の運気のリズムなどがわかります。
1968年12月17日生まれの人の人生の大まかなテーマと目的、課題などを知りたい場合は、生まれた年と月、日にちを全部足していきます。
全部足すと35になるはずです。さらに3と5を足して8になります。この人の数は「35/8」というものになります。
同じ8の人でも2桁の数字が35の人もいれば17の人もいます。この数字の違いは、そのまま気質やエネルギーの違いとして考えられるそうです。
「17/8」の人の場合は、「オリジナリティを大切にし、表現していくことで気づきやインスピレーションが増し、世界に豊かさを与えることができる」というようなメッセージになるようです。
数秘学で自分の方向性や達成したいことが分かったら、今度はそれを実現するためにエネルギーを高めたり、安定させたりする必要があります。そこで役立つのがアロマセラピーです。
良い香りを嗅ぐだけで気分がリラックスしたり明るくなったりするのは、人間が使う五感の中でも、臭覚だけは感情を司る大脳辺縁系に直接作用するからだそうです。著者は、この性質を上手く利用しているのです。
アロマオイルは、数秘学によって出した数をもとに、個々に適したオイルを使っていきます。
人間の体にあるといわれる「チャクラ」というエネルギーポイントは、上手く働いていると良いエネルギーを引き寄せやすいそうです。そのチャクラを安定させるために数秘学を利用して自分を知り、アルマセラピーでチャクラの働きを活性化させるというわけです。
読者が各自で活用できるよう、各数字のメッセージとそれに対応するアロマオイルやアドバイスが記載されています。
目次
- はじめに
- 第1章 自分のエネルギーを知る数秘学の基本
- 第2章 自分を覚醒するアロマセラピーの使い方
- 第3章 自分を取りもどすフォーチュン数秘学
- おわりに
一言コメント
自分を知り、夢や目的に向かって進むための具体的な方法が示されている本です。読んで終わりではなく、自分の数字を出し、その数字に適したメッセージとアロマオイルを知ることができるので、次の日から夢に向かって行動が起こせます。
注目の文章ピックアップ
・自分のことがわかりだすと、めざすこと、かなえたいこと、達成したいこと― トキメキと豊かさが、大きく膨らみ、思い描いた夢が次々にかなっていきます。
自分のことを知らないままでは、開運もなければ、幸せにもなれません。
それどころか、悩みを本当の意味で解決することもできません。
数秘を知ることは、自分を知ること― 。
・数秘では、自分のことがわかるのと同様に、自分以外の人のことも知る手掛かりになります。
「どうして、あんなことをするのだろう」
「どうして、あんなことを言ったのだろう」
と考えるとき、相手の数字のエネルギーを知って、腑に落ちることがあります。
・数字の意味がわかっても、中心のエネルギーを上げていくことをしなければ、エネルギー全体が整っていきません。それをするためのアイテムとして私がオススメするのが、エッセンシャルオイルを用いるアロマセラピーです。
・「大脳辺縁系」は、本能に関わる場所なので、香りを“心地よい”と感じれば、マイナスの信号が出ていた脳の状態を即座にプラスの信号へと変換します。これにより、気持ちが落ち着いたり、前向きな気持ちになったり、という感情の変化が起こります。
これがアロマセラピーの「心理作用」です。
また、香りは感情だけでなく、自律神経系・内分泌系・免疫系といった身体のバランスを調整する機能にも働きかけます。
これがアロマセラピーの「薬理作用」です。
このことから、私たちが惹かれる香りは、感情と身体にプラスに作用し、思いを実現化する行動へとつなげる力として働きます。