あの世のお力借りてみな
山平 善清(2023/9/20)

日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法
あの世のお力借りてみな

  • 著者:山平 善清
  • 出版:KADOKAWA
  • 発行:2023年9月20日
  • 価格:1,400円+税
  • 頁数:223ページ
  • 評者:向井 未央
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

《この世とあの世とは?》
世界には、この世とあの世が存在しています。

この世とは、現在目で見えている世界のことです。それに対して、あの世とは奇跡が当たり前に起こる神様の領域のことをいいます。

実際に見えているこの世が全てではなく、この世界の大部分はあの世で構成されており、その影響を強く受けていると本書では述べられています。

また、あの世といっても種類は1つではありません。

あの世のなかには、プラスの力をもたらす神様以外に、マイナスの側面を持った地獄や悪魔、幽霊など裏あの世と呼ばれるものも存在します。

そのため、プラスとマイナスのどちらの面も持つあの世とうまくつき合うことが大切です。

裏あの世とつながってしまうと、心身が病んだりネガティブな出来事や感情が引き起こされたりするでしょう。

しかし、日頃から自分の心を見つめている人は、異変に早く気づくことが可能です。異変に気づければ、自分を取り戻すこともできます。

普段からあの世のプラスのお力を借りることを意識し、人生を幸せにしていきましょう。

《他力本願を意識して奇跡を起こす》
奇跡や幸福とは、1人の力だけで努力して手に入れるよりも、神様のお力をお借りすることで起きるものであると著者は述べます。そのため他力本願の意識も大切です。

他力本願とはすべてを丸投げすることとは異なり、自分の力や見えているものだけにとらわれることをやめようという意味で使われています。

かつての日本人は信仰が日常の中に当たり前に組み込まれており、現代よりも八百万の神様やご先祖様を敬い、奇跡も存在すると信じていました。

しかし、次第に生活が便利になり生きやすくなったことから、目に見えないものよりも実際に見えるものを信じる人が増えていきます。それに伴い、神様や奇跡の存在が忘れられているのが現状です。

神様の存在を忘れているために、一人で背負わなければいけないと感じる人も多くいます。また、優しい人ほど人に迷惑をかけないように自分一人で頑張ろうとする傾向もあります。

そのような今こそ、神様に力をお借りするという他力本願を意識することが大切です。

本書では、あの世の神仏から力を借りる方法が詳細に紹介されています。
力を借りるための方法は、身体、心、魂を使ったものに細分されます。

また、神様や仏様にも様々な存在がおりそれぞれに得意分野があります。そのため、悩みごとに適した存在の紹介もされていることがポイントです。

《プラスの力をもつあの世の存在とつながり起きる変化》
神様のお力をお借りすることで、気持ちが楽になり人生の開運へとつながっていきます。この世とあの世もうまく回るようになるでしょう。

神様にお力をお借りして楽になるということは、怠けることとは異なります。著者の述べる「楽になる」の意味は、気を楽にして幸せを増幅させるということです。

変化や幸せの例として、本書では下記などが紹介されています。

・意識や行動が前向きになり、未来の結果もよいものになる

・フラットな気持ちで過ごせるようになる

・自分の本当の気持ちがわかるようになり、役割に気づける

このようにあの世から力をお借りし自分自身の幸せを増やせると、他の人の幸せにもつながっていきます。

本書は、かつての日本人のように信仰心を取り戻し、神様の力も借りながら今を生きることを大切にしてほしいという著者の思いが込められた一冊です。

目次

  • はじめに
  • 序章 あの世のお力って何?
  • 1章 身体・心・魂であの世のお力お借りする
  • 2章 身体でお力お借りしてこの世の悩みを解消!
  • 3章 心でお力お借りして信じる気持ちを取り戻そう!
  • 4章 魂でお力お借りして「奇跡」を悟る
  • おわりに

一言コメント

何もせずに神様のお力を借りて幸せになれるのではなく、物事の捉え方や行動をプラスにすることが大事だと教えてもらえる書籍でした。また、目には見えないものを信じることの大切さも感じられます。本書をきっかけに、一人で頑張ろうとしている人に神様のお力をお借りできるということを知っていただけたら幸いです。

注目の文章ピックアップ

・自分の力で思い通りにできることのちっぽけさに気がつくと、その外に広がる、大きな世界が見えてきます。

・幸せをこれ以上に増やせるのは、この世だけ。
この世だからこそ生じる数々の「難」は、実は幸せを生み出すスイッチになります。

・例えば友達がいなくて寂しいまま亡くなった幽霊は友達がいなくて寂しい人に憑依しますし、怒りの感情を持ったまま亡くなった幽霊は怒りの感情を持っている人に憑依して、身体にダメージを与えます。

・私は、「頭で考えすぎていると感じたら、お腹のほうに意識を向けてみよう」とよくアドバイスします。
「心」に迷いがあって、「心」を見失ってしまったと感じるときも、お腹に触れてお腹に意識を向けてみるとよいですよ。

・脳はこの世に生まれてからの数十年分の知識と知恵しか蓄積していません。ですから、脳に聞いても答えは見つからないんです。対して魂はあの世にありますから、自分の使命や生まれてきた意味を知っています。

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あの世のお力借りてみな 山平 善清 株式会社KADOKAWA

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