「愛されて当然」と思うだけで、自分史上最高の彼がやってくる。
- 著者:斎藤 芳乃
- 出版:株式会社大和出版
- 発行:2016年4月20日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:221ページ
- 評者:辰口 景子
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
この本の著者は、心の花嫁学校・マリアージュスクールを主宰し、マリアージュカウンセラーとして活躍されている斎藤芳乃氏。東京・名古屋・大阪で開催される講座は海外からも受講者が集まるほど人気を博しています。
良縁に恵まれない、好きになる人は何故か自分を愛してくれない、いつもダメ男を愛してしまう、過去の男性に裏切られた経験から男性を信じられなくなった、このような悩みを抱える女性は少なくありません。
しかし、このような悩みや幸せになれない原因は、自分の潜在意識にあると著者は説いています。
潜在意識は、過去に他人からされたことや教えられたこと、努力しても愛されなかった経験、過去に見聞きしたことなど、私たちの過去の記憶でできている。この潜在意識が私たちの幸せの邪魔をするのだそうです。
例えば、「ちゃんとしなければ…」という義務感や「私はきれいでないから選ばれない」といった自己否定、過去の過ちによる罪悪感、「周囲が苦労しているから自分だけ幸せになってはいけない」という制限、「いい男なんてどうせいない」といった諦めなどが潜在意識にあると、それに引きずられてしまうと…。
私たちの潜在意識は「自分がイメージできたこと」を叶えるようにできているため、幸せを手に入れるには潜在意識の書き換えが必要だそうです。
潜在意識の書き換えには4つのステップがあります。
第1ステップ、制限による苦しみを感じて解放してあげる
第2ステップ、自分が自由になってもいいと許可する
第3ステップ、今まで経験したことのない幸せの可能性を受け入れる
第4ステップ、幸せな自分を具体的にイメージする
といった手順を踏みますが、「制限」の外し方から、素晴らしい愛を受け入れるための「許可」の方法、「愛される私」になる方法などが丁寧に説明されています。
自分自身の制限を外し、潜在意識をどんどん書き換えると2週間から1か月で現実の世界でも変化が現れだします。早い人ではその日のうちに「元彼」から連絡があった人や、恋愛以外でも不採用になった会社から改めて採用の連絡があった人もいます。
「自分はこんなに頑張ってきた」「自分にはこんないいところがある」「自分を変えなくても自分は愛されていい存在なんだ」と認め、「私はこう生きてきていいんだ」と感じ続けることで、見聞きし触れる世界が自然に変わる。潜在意識が現実を変える力はそれほどパワフルだと著者は説いています。
そして、本来愛とは、「潜在意識が相手と関われてはじめて引き寄せられるもの」。
親密に愛し合うためには、彼氏ができる前から、潜在意識のレベルで男性を受け入れるようにしなければなりません。それによって、結果的に深く関わり合えるような男性を引き寄せられるようになるそうです。
目次
- まえがき
- プロローグ 一瞬で人生が変わる潜在意識の不思議な魔法
- 第1章 愛されない私から今すぐ卒業する「自己価値の魔法」
- 第2章 いつでも素晴らしい愛を受け取れる「許可の魔法」
- 第3章 もっと会いたいと彼に思わせる「女性性の魔法」
- 第4章 男性と愛し合う私になれる「超引き寄せの魔法」
- あとがき
一言コメント
幸せをつかめない原因は、自分の潜在意識だった。潜在意識は無意識に存在しているため、自分でもコントロールが難しいものですが、著者は多くの事例から、潜在意識の書き換え方をわかりやすく説明しています。
この本は、全ての女性が幸せになるためのメッセージが集約されているおすすめの一冊です。
注目の文章ピックアップ
幸せな恋愛ができないのは「努力が足りないから」ではありません。ましてや、「あなたに価値がないから」でもありません。
単に潜在意識にこうした「制限」や「禁止」がたくさん存在しているため、初めから自分が幸せになることを諦め、拒絶してしまっているだけなのです。
こうした周囲からの影響によって、私たちはいつのまにか、不幸になる・不幸を受け入れる潜在意識の状態になってしまっているのです。そしてこれは、自分で気づいて潜在意識の情報を書き換えない限り、変わることはありません。
そして、潜在意識を書き換えるときは、まるで幼稚園生に接するようにやさしく柔らかく接してあげましょう。
苦しみが大きいほど、自分が幸せになるような情報を今まで持っていなかったということ……だから時間をかけてあげていい。無理をさせない。駆り立てない。なぜできないのか理解してあげる。
感性とは、愛そのもの。あなたの内面は潜在意識を通じて必ず他者に伝わっています。だからこそ、感受性を育てること。ちょっとしたことから、深く愛し合うための制限は勝手に外れていくのです。