天下無敵のご縁術 誰でも開運体質になれる生き方
- 著者:櫻庭 露樹
- 出版:株式会社 幻冬舎
- 発行:2023年4月5日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:198ページ
- 評者:井口 まどか
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
仕事、お金、恋愛、人間関係など、あらゆる分野において、誰しも悩みはつきないものです。
そのような中で、運の良い人、成功を収めている人がいるのはなぜでしょうか。
本書では、そうした運気の高い人の特徴をはじめ、運気を上げる方法を実践する前に準備すべきこと、運気が確実にアップする3つの実践方法などについて、わかりやすく書かれています。
《著者「櫻庭露樹」氏について》
本書の著者である櫻庭露樹(さくらばつゆき)氏は、父親の借金返済のため、小学生3年生のときから新聞配達をはじめ、不労所得も得て、小学校卒業までに1,000万円以上稼いだといいます。
高校卒業後は仕事が続かず、23歳でうつ病を経験した後、友人の助けで一念発起し、24歳で起業してから、浮き沈みがありつつも、人生の師匠と呼べるメンターと出会い、ビジネスで成功を収めたのです。
現在は世界中の富豪との複数人脈を持ち、複数事業の経営者、スピリチュアル研究家、開運ユーチューバー、文筆家などとして、多方面で活躍しています。
《開運の鍵は人との「縁」》
著者は本書の中で、人との「縁」を生かすかどうかで運が決まると述べています。
自分を取り囲むさまざまな人間関係がありますが、開運の鍵となるのは、一緒にいると気分がいい、人間的に成長できるといったように、運気が高い人、つまり波動が高い人との「縁」です。
著者自身、一時期不遇な時代を過ごしていたものの、運気が高い人との出会い、そうした出会いをきっかけにつながっていった、さらなる良い「縁」を実際に体験しています。
人生の師匠と呼べるメンターと出会い、波動が高い人たちとのつながりを通して、著者は運を引き寄せていったのです。
本書内で、著者はその実体験の様子や運気を上げる実践方法を惜しみなく具体的に解説しています。
《まずは自分の運気を下げないことが重要》
著者は、良い「縁」にめぐり会うためには、まずは準備が必要だとも述べています。
今、自分の身に起こっていること、置かれている環境は、自分が普段から実践していること、宇宙に投げかけてきたことが、そのまま返ってきているにすぎません。
つまり、人生がうまくいってないのは、他ならぬ自分自身に原因があるのです。
したがって、運気を上げるためにまずやるべきことは、自分の運気を下げる悪しき習慣、自分の足を引っ張っている言動は何なのかを認識し、それらを断ち切ることだと著者は主張しています。
その上で、やめると決めたことを実践・習慣化し、自分がどうなりたいのかを考え、行動することが重要です。
《トイレ掃除は運気アップに不可欠》
著者は、運気が確実にアップする実践法として、「環境を変える」「感情をコントロールする」「人間関係を変える」の3つをあげています。
3つの中で最も実践しやすいのは、環境を変えることです。使わない物、余分な物は捨て、床面積を広げるとともにきれいに磨くことで、空間の波動を上げられます。
さらに、宇宙とつながっており、「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」と呼ばれる神さまが鎮座するトイレの掃除は、運気を高めるためにマストだと著者は主張しています。本書を読むと、その効果が絶大であることを理解できます。
人生を好転させたい、願いを叶えたいと思っている人は、トイレ掃除からはじめるのも1つの方法です。
目次
- はじめに
- プロローグ 縁を通して、人はそれが運だったと気づくのです。
- 第1章 ご縁を引き寄せるためには自分の運気を上げる
- 第2章 あなたの運気を上げる実践の前に準備すべきこと
- 第3章 あなたの運気が確実にアップする3つの実践法
- 第4章 ご縁に恵まれる人が常にやっていること
- 第5章 何を投げかけるかで、ご縁は100パーセント変わる
- エピローグ トイレ掃除でいただいた「ご縁」の話
一言コメント
運気を高める方法は複数ありますが、特に重要なのが人との「縁」であり、それをどう生かすかです。良き仲間に出会うべくして出会う確率は奇跡に近く、今すでにある縁を大切にしてほしいと主張する著者の言葉がよく理解できます。家族や友人など、すぐそばにいる人との縁について、あらためて考えさせられる1冊です。
注目の文章ピックアップ
・私にとって「ご縁」とは、人生で一番の目的であり、かけがえのない最高の財産だと言い切っても過言ではありません。
・すべての「ご縁」は寸分のくるいもなく完璧なタイミングで突然やってくるものです。
・何度も生まれ変わる中で、さまざまな体験、経験を重ねながら魂が向上していくのです。
・神様は常にあなたの魂が向上するように見守り続けてくれているのです。
・運が良く、波動の高い人とお近づきになるためには、自分の波動も上げていく必要があるからです。
・開運 への第一歩は何かをすることではなく、自分の悪しき習慣からの脱却だったのです。
・これが、これまでつくり上げてきた”最高傑作の自分”ということになるのですが、それが気に入らないというのであれば、投げかけてきたものがどこかで何かが間違っていたのです。
・小さなことの実践の先にしか、大きな変化は起こり得ません。
・あなたにとって今、目の前の人が運命の人だと思ってください。遠くの知らない誰かを探すより、今すでにあるご縁をまず大切にしてみて欲しいのです。