聞いてビックリ「あの世」の仕組み
- 著者:松原照子
- 出版:東邦出版
- 発行:2016年6月5日
- 価格:1,389円+税
- 頁数:155ページ
- 評者:遠野紗江
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介するのは、著者の松原照子さんが「不思議な世界の方々」に教わった「死後の世界」
から、あの世とこの世の繋がりや、今をどう生きるかを分かりやすく説いた一冊です。
まず第1章では、あの世がどんな世界なのかについて語られています。
人が死を迎えるときには痛みと軽さを感じるといい、この世と時間の流れが異なるあの世に行った後には、五感が少しずつ薄れていって味覚と嗅覚だけが残るのだそうです。
そして、生前の悪事や後悔については、無限ループのように目の前に繰り返されます。
これを著者は、「閻魔大王は自分自身」と表現しています。
また、あの世でまとう「光の衣」はその人自身を映し、それを濁らせないためにあの世での気づきや学びを積んでいくことが大切とのことです。
第2章では、あの世とこの世をつなぐホットラインについて書かれています。
あの世はこの世と時間の進み方が違うため、あの世からのメッセージは少し先の私たちのことを見通しているそうなのです。
ホットラインは自分の血縁とつながりやすいですが、結婚相手の親族も大切にすることでホットラインが増え、生きるためのサポートを受けやすくなるといいます。
ただし、あの世からのメッセージはこの世の人間が常識にとらわれているとキャッチしにくくなります。
そして第3章で語られるのは、著者が昔からつながってきたとされる「不思議な世界の方々」の正体についてです。
本書では「ブルーグレーのおばちゃま」と呼ばれる女性がよく出てきますが、彼女が著者に言ったメッセージをもとに、その女性が遥か昔に実在していたことが判明するなどの不思議な体験が綴られます。
そしてこの出来事は、著者が本書を書くきっかけになったといいます。
さらに著者は、2011年の東日本大震災の約1ヵ月前に自身が掲載したブログについて言及し、その内容が震災を予言していた内容であったことを示しています。
このような不思議な体験をとおして、「あの世」=「死後の世界」が存在し、「死」の先には続きがあると著者は綴っています。
最後の第4章では、あの世からのスピリチュアルメッセージについての内容です。
私たちが今五感で感じていることは、次の誰かの記憶として残っていくのだといいます。
それを踏まえて、肉体がなくなるあの世ではできないこの世での体験、そして今生きていること自体を大切にするようにと説かれています。
目次
- はじめに
- 第1章 そうだったのか!死後の世界
- 第2章 あの世とこの世をつなぐ「ホットライン」
- 第3章 ついにわかった!不思議な世界の方々の正体
- 第4章 あの世からのとっておきのメッセージ
- おわりに
一言コメント
著者が「不思議な世界の方々」方々から聞いた話として記された本書には、あの世について興味深い内容が次々に語られています。これを読むと、あの世は存在し、死んでからもその先があると信じることができて、死の向こう側に対する恐怖が薄れました。
注目の文章ピックアップ
・「死を迎える前には、だれもが痛みを経験します。痛みに続いて軽さも感じます。それは、肉体と別れの合図です」
・あの世とこの世では時間の流れが違う。肉体感覚は、味覚と嗅覚を残すのみとなる。
・閻魔大王とは自分自身であることに気づく。
・光の衣を濁らせないように、気づきや学びを多く持つことが大切。
・ホットラインで届けられるのは、ちょっと先のあなたのことを見通したうえでのメッセージ。
・ホットラインを増やすには、自分の血縁だけでなく相手の親族も大切にする。
・送られてくるメッセージは、常識にとらわれていると見逃してしまいがち。
・そのホテルの前は神智学協会の拠点だったというのですが、編集部の担当者は、神智学協会といえばヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー夫人が有名だと言って差し出した本に載っている写真が、まさにブルーグレーのおばちゃまその人だったのです。
・東日本大震災を“予言”したと言われた、震災約1カ月前にブログに掲載した原稿
・私が言っている「不思議な世界」は、「あの世」「死後の世界」と同じなのではないか、「死」は、すべての終わりではなく、続きがあるのではないか
・いまあなたが見たり聞いたり感じたりしていることは、あなたの今世での経験として記録され、次の誰かの記憶として残されていき、人類が滅亡するまで続くと私は信じています。
・肉体があってできる最高のことは、人を愛すること、人を思いやること、それを表現できることです。あなたの肉体が、だれかを幸せな気分にさせられるのですから、いまお持ちの肉体を、そして生きることを大切になさってください。