増補完全版 眠れる預言者エドガー・ケイシー
- 著者:光田秀
- 出版:総合法令出版
- 発行:2023年7月25日
- 価格:1,600円+税
- 頁数:430ページ
- 評者:宮村凌
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本書は、日本エドガー・ケイシー協会の会長として、執筆や翻訳、公演などでエドガー・ケイシーの業績と教えを広める活動をしている光田秀氏が、エドガー・ケイシーの素晴らしい情報を私たちに届けてくれます。著者が、エドガー・ケイシーのリーディングや残した情報が、現代の私たちにも役立ち、カルマの本質や克服、輪廻転生の真実について教えてくれるのです。
<<エドガー・ケイシーのリーディングは神秘>>
エドガー・ケイシーのリーディングには、フィジカルリーディングやビジネスリーディングなどの種類があります。そのどれもが神秘的で、現代に生きる私たちの人生を輝かせてくれるものです。エドガー・ケイシーが行ったリーディングには次のような種類があります。
・フィジカルリーディング
・ライフリーディング
・精神的・霊的アドバイス
・夢解釈リーディング
・リサーチリーディング
たとえばライフリーディングは、日本語で「前世リーディング」や「過去生リーディング」と訳され、その人の前世やカルマを調べて、今生の人生を充実させて豊かにする知見を与えるものです。この他、エドガー・ケイシーのリーディングによる業績や生涯、実績を調査すると、人間が肉体を超えた存在であることが、証拠を必要としないほど明確になります。
<<カルマは神様が与えた試練ではない>>
エドガー・ケイシーのリーディングには、カルマへの理解を深められるものがあります。カルマとは何なのかを説いたものです。カルマは、今生や前世の記憶によって作られます。一見、神様がその人の過去の行為を罰するために与える設定のように見えますが、そうではありません。魂がわざわざ好んで困難な人生を選ぶとは考えにくいでしょう。ではなぜ、魂は人生に試練を設定するのでしょうか。それは、魂自らを成長させるためです。
私たちは日常生活において、試練を設定することがあります。たとえば、太り過ぎたと気づいた場合です。健康的なプロポーションを取り戻すために食事制限をしたり、トレーニングジムで運動をしたりします。そうすることで、太り過ぎを正せるということを知っているからです。
<<カルマは魂の記憶>>
魂は、私たちがトレーニングや勉強などの試練や目標を設定することと同じように、今生に試練を設定してトレーニングします。そうして魂を成長させようとしているのです。カルマは、今生でどのような試練を設定すればよいかを決定するための基準となる“記憶”です。つまり、カルマとは「魂の記憶」です。輪廻転生を繰り返す私たちの魂は、カルマという記憶から今生の生き方を設定しているのです。
目次
- プロローグ
- 1章 奇跡の人「エドガー・ケイシー」
- 2章 人生を輝かせるリーディングの神秘
- 3章 ケイシーに語りかける魂たち
- 4章 生まれ変わりと「カルマ」の秘密
- 5章 魂を磨くカルマの本質と克服
- 6章 輪廻転生と占星術「転生占星学」
- 7章 「魂と宇宙の創造」から見る生き方の哲学と輪廻転生の検討
- 8章 夢の世界で見つける「本当の自分」
- 9章 リーディングが語るピラミッドとスフィンクス
- 10章 霊的理想が人生を創造する
- エピローグ
- あとがき
一言コメント
エドガー・ケイシーのリーディングを知ることで、カルマの本質や克服の意味がイメージできるようになります。さまざまな困難に立ち向かっている、あるいは悩んでいる方にとって、なぜ今、その出来事を体験しているのかを理解するきっかけを、この一冊が与えてくれるかもしれません。
注目の文章ピックアップ
・しかも多くの場合、外科手術などの最終的な手段によらず、食事療法やオステオパシー、オイル療法など、肉体の負担のより少ない治療法によって治癒に導いています。
・ケイシーは、わたしたちが地上の肉体に生まれ変わるのは、魂を成長させるためであり、それはなにも深山幽谷に入って厳しい修行をしなくても、日常生活においてーーー実現できることを強調しています。
・カルマとは神(あるいは宇宙の摂理)がその人の過去の行為を罰するために設定された仕組みではないということです。
・カルマとは、その魂が自らの成長のために、自分で選んだ試練であるということです。
・前世において尊大で傲慢な性質を形成してしまい、それを今回の人生で克服し、謙虚さを身につけたいと思ったなら、魂は自分の中の傲慢な性格を修正させるのにふさわしい課題や環境を人生に設定します。
・自分の人生に起きるさまざまな出来事を、自分の意識の反映であると考えるようになると、私たちは自分に対する理解が一段深まります。
・それは、クラスタは自らを表現するにふさわしい相手を見つけ出し、互いに刺激し合ったり、あるいは自分のクラスタを振り動かすにふさわしい状況に遭遇させたりして、その状況の中でクラスタを発動させる性質があるということです。
・私たちの中に、特定の地域に対する説明のつかない郷愁や愛着、あるいは不快感、嫌悪感があれば、それは前世との関わりを大いに暗示しています。