日本一の開運の達人Dr.コパが教える 運トレ100
- 著者:小林 祥晃
- 出版:徳間書店
- 発行:2024年2月29日
- 価格:1,600円+税
- 頁数:128ページ
- 評者:松柳 恵里佳
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「運が良い人」と聞くと、どのような人を想像しますか?懸賞に当たりやすい人、お金持ちと結婚した人、勝負事に強い人・・・色々と思い浮かぶでしょう。
そして同時に、「運の良い人」は特別で、自分は「運の悪い人」だと思っていませんか?
《運の種を開花させる方法》
本書で、著者は「運の種は誰でも持っている」ものとしています。
ただ、種を入れる容器が壊れていたり、厄がこびりついていたりすると、芽が出にくくなってしまうのだといいます。いざというときに運を発揮するには、器を綺麗にしておくことがとても重要なのだそうです。
そのため本書では、運気をアップさせる方法と同じくらい、「身の回りを清潔にする」「我慢する人間関係は切る」といった、厄を落とす方法にもフォーカスしています。
器を綺麗にできたら、運の種を増やしていきます。
運の種を増やす方法は、コミュニケーションを取ることです。人と、自然と、神様とコミュニケーションを取り、様々な形で運をやりとりするのです。
このような、器を綺麗に保ったり運の種を増やしたりする方法を、本書では「運トレ」として紹介しています。
《感謝の気持ちと運トレ》
運トレの一つとして、著者は「習慣やルーティンをあえて崩してみること」を挙げています。
毎日同じ事を繰り返していると、景色が色あせて見えますよね。年齢や常識に縛られて狭い世界にいると、発見や新鮮さがどんどん失われていくのです。いつもと違う世界に触れたり、年齢や性別を超えた友人と話したりすることで、自分の価値観から解放され、運が鍛えられるといいます。
また、平坦な毎日を過ごしていると、当たり前のことに感謝する気持ちを忘れてしまいがちではないでしょうか。感謝を忘れた人からは、人も運もどんどん離れていきます。「自分1人の力でここまで来た」と威張ると、神様が「では1人でやってごらんなさい」と試練を与えるのだそうです。
一方で、感謝を表す「ありがとう」の言葉は、口に出すだけで運気を上昇させるスペシャルワードとして紹介されています。人に伝えるのはもちろん、神様や自然にも感謝の気持ちを伝えてみましょう。
何かをして貰ったときに素直に「ありがとう」と言える人は可愛がられ、何かと助けて貰えますよね。同じように、日々の当たり前のことに感謝できる人は、神様や地球にも愛されるのです。
《自分の運が良いことを自覚する》
運の種を分け合い、育て合い、増やしていくことで、あなたも周囲も運の良い人に進化していくでしょう。本書の著者・Dr.コパは、「運トレに難しいことは何もない。開運の努力に、遅すぎることはない。」と語っています。「自分は運の悪い人だから・・・」と諦める前に、少しだけマインドを変えてみませんか?
まずは、自分の運の良さを感じてみましょう。毎朝、目が覚め、食べるものがあり、安心して眠りにつけること。どれも、運が良くなければできないことです。幸運の連続で今があると気づいたあなたには、すでに運が芽を出したはずですよ。
目次
- introduction 運の正体と運を活用するメソッド
- Chapter1 習慣化したい基本の運トレ31
- Chapter2 神様のご加護を得る運トレ9
- Chapter3 人の縁を運に変える運トレ19
- Chapter4 住まいの環境を変える運トレ15
- Chapter5 不調な時こそ試したい運トレ7
- Chapter6 ここ一番の時に効く運トレ19
一言コメント
運トレの方法ごとに、効果のバロメーターや運の上昇度などが記載されており、図鑑のような作りになっているのが本書の面白いところです。要点がパッと目に飛び込んでくるので、飽きることなくページをめくってしまいます。紹介されている運トレは日常に取り入れられるものばかりなので、気軽に実践できるのも嬉しいです。
注目の文章ピックアップ
・運とは人間の行動や知恵に付随しているといえます。
・人間の身体を家にたとえると、口は玄関に該当します。玄関が汚い家や暗い家は来客が少なかったり、玄関が開けっ放しでは防犯のうえでも物騒です。
・欲求不満を解消するための買い物はお金の無駄になるが、自分が幸せになるための投資なら無駄にならない。その際は目の前の欲か、未来への投資かを考えて使う。
・たまの大掃除より毎日の小掃除を。
・大事なのは、相対的な価値より絶対的な価値です。人の目を気にするより、神様から見られていることを常に意識していれば迷いがなくなり、ありのままの自分で生きられるようになります。
・社会的に信用されること、友人から信用されること、家族から信用されることの3つが揃えば、人としての格が上がり、それに伴い、運気もグングンと上がっていきます。
・現在の世界の人口は80億4500万人です。誰一人として同じ人はいませんので、過去の付き合いを照らし合わせて人嫌いになるのはもったいないです。
・むやみに友人関係を築くことに躍起になると、相手に合わせるなどの無理をした不自然な関係になりがちです。それよりも、ご近所やよく行くお店のスタッフなど、軽く知っているくらいの顔見知りをつくる感覚ぐらいがちょうどよい。