神様を味方にする法則
- 著者:小林 正観
- 出版:マキノ出版
- 発行:2017年2月1日第1刷発行
- 価格:1,600円+税
- 頁数:223ページ
- 評者:木村優紀子
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「神様を味方にする法則」は全国で年間300回超えの講演を行った今は亡き大人気の作家「小林 正観」が、人間関係・仕事・お金・家族・病気・ストレス・運など、あらゆる全ての悩みの解決方法を紹介しています。
本書の構成としては、第1章「お金・仕事」第2章「人・神様・霊」第3章「健康・病気・死」とそれぞれの悩みに対する解決方法が区切られており、これらのテーマに対しての小林正観さんの考え方やそれらを実践し、悩みから解放された周囲の人々とのちょっぴり不思議で、ユーモア溢れる、おもしろいエピソードなどが紹介されています。
≪病気は体からのありがたいメッセージ≫
通常、人は「病気になる=悪いことだ」と考え「どうして私なの?」や「私なにか悪い事したの?」とマイナスな思考に陥ると思います。
ですが、そういう風に考えるのではなく、「今までの生活を続けると、あなたの体は死んでしまうよ。だから、もうちょっと違う生き方をした方がいいと思うよ」と言う体からのメッセージだったらどうでしょうか?
人生を自分の思い通りにしようとして、必死に努力を重ねるあまり、物事への感謝や笑顔、思いやりを忘れてはいませんか?
体はそういう生活を嫌がるため、ガンが出現するようです。
病気は本来の優しいあなたに戻るために与えられたありがたいメッセージなのです。
≪幸せな人生には、夢も希望もいらない≫
私たちはよく目の前の出来事に対して「状況を改善したい」や「願いを叶えたい」と不足をリストアップしがちです。
では、その不足が全部あれば幸せと言えるでしょうか?
私達の人生で起きる事は、病気であれ事故であれ100%、今の自分に必要な「ありがたい」ものです。
例え全て手に入ったとしても、不足ばかりに注目しかしてこなかったあなたでは、また次の不足が出てくるだけです。
与えられていない物を数えるのではなく、与えられたものを一度数えてみて下さい。
そうすれば、膨大な数の幸せの存在に気づけますよ。
幸せとは、求めて求めて何かを手に入れる事ではなく、今、目の前に存在する現象について、「私」が「幸せだ」と思う事。
そこに尽きます。
≪「ありがとう」という言葉の本当の意味を知っていますか?≫
「ありがとう」という言葉は、もともとお釈迦さまの「有り難し」という言葉から来ており、「めったにない」という概念から生じたのです。
法句経にある「人の生を受くるは難く やがて死すべき者の 今命あるは有り難し」
意味は「人が生命を受けることは難しく、必ず死ぬことになっている者が、今たまたま命があるというのは、めったにないことだ」です。
室町時代以前、この言葉は、神様のみ使われ、人の力では成就しにくいことが成就した時、「ありえない事が起きた」というのを「ありがたし」と言っていました。
「ありがとう」とは神様を褒めたたえる言葉。神様への感謝の言葉だったのです。
目次
- はじめに
- 第1章 お金と仕事への「ありがとう」
- 第2章 人、神様、霊への「ありがとう」
- 第3章 健康、病気、死への「ありがとう」
- 3章のまとめ
- 小林正観辞世の句
- 正観さんと私たちのちいさな物語
- おわりに
一言コメント
この本を読むと、悩みの種であるお金や仕事、病気などに対する考え方が180℃変わります。
普段、私達は自分の価値観以外触れる機会は少ないと思います。
ですが、この本を読んで人生を楽しく豊かに生きている人はこのようにして物事を考えているのかとわかるため、とても参考になります。
また、文章も語り口調なので堅苦しくなく本を読むのが苦手な方でも読みやすいと思います。
今の現状に何かしらの不平や不満がある方は是非、小林正観さんの価値観を取り入れてみて下さい。
注目の文章ピックアップ
・病気は「今までの生活を続けると、あなたの体は死んでしまうよ。だから、もうちょっと違う生き方をした方がいいと思うよ」と言う体からのメッセージ。
・私達の人生で起きる事は、病気であれ事故であれ100%、今の自分に必要な「ありがたい」ものです。
・幸せとは、求めて求めて何かを手に入れる事ではなく、今、目の前に存在する現象について、「私」が「幸せだ」と思う事。そこに尽きます。
・「ありがとう」とは神様を褒めたたえる言葉。神様への感謝の言葉だったのです。
・お金は生きている。生きているものはみんな、喜ばれるとうれしい。
・売り上げを上げることではなく喜ばれることを考える商売は、どんな時代も独り勝ちできる。
・一人でがんばる生き方よりも、人に頼ったり頼られたりする生き方のほうが、楽しい人生になる。
・すべての人間関係は自分にとってちょうどいい。
・互いに人格を磨きあい大人になっていくために、人は結婚し、夫婦になる。
・生まれてから死ぬまで、私たちにできることはただ受け入れることだけ。