超参拝力 世界一わかりやすい「神さま付き合い」
八木 龍平 八木 勇生(2022/1/30)

 

超参拝力 世界一わかりやすい「神さま付き合い」

  • 著者:八木 龍平 八木 勇生
  • 出版:株式会社KADOKAWA
  • 発行:2021年9月30日
  • 価格:1400円+税
  • 頁数:263ページ
  • 評者:宮村 凌
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

本書は、社会心理学者の八木龍平氏と、神社インフルエンサーの八木勇生氏が、対談形式で神さまと神社についての考察をしている著書です。本書を読めば、ご利益の本当の意味や神社の参拝方法、そして神さまとの付き合い方がわかります。

<<ご利益は神さまのミッション>>
あなたが神社に行こうと思うのはどんなときですか?さまざまな理由があるかもしれませんが、多くの場合「ご利益をいただきたい」というときではないでしょうか。
それは、縁結びであったり商売繁盛であったり、現在のあなたが望むものを神さまからいただきたい、という思いでしょう。
しかし、ご利益の本当の意味を知っている人は意外に少ないのです。「神さまにお願いして叶う願い」がご利益だと思われている方もいるかもしれませんが、ご利益の本当の意味は少しだけ違います。では、ご利益とは何なのでしょうか。
ご利益とは、ラッキーではなく「神さまの徳」のことなのです。そして、神さまの徳とは、神さまが行うべき使命でありミッションのことを指しています。
神さまには身体がありません。そのため、この世で神さま自身のミッションを果たすことができないのです。そこで、神社に参拝するあなたは神さまのミッションをいただき、この世で実現するよう協力します。これが、本来の「ご利益をいただく」ということです。
そして、あなたが神さまからいただいたミッションを果たすために、あるいは果たした結果受け取るものがあります。それが、縁結びであれば「結婚相手」、商売繁盛であれば「お金」だったりするのです。普段私たちがご利益と呼んでいるものは、神さまのミッションを果たすために与えられたり得たりする、いわば「副産物」なのです。

<<参拝はフリースタイルでよい?>
ご利益の本当の意味が理解できると、神社に参拝するときの心構えも変わるのではないでしょうか。これまでは、「願いを叶えてください」という思いで神社を参拝していたかもしれませんが、これからは「あなたのミッションをお手伝いします」という心で神さまと向き合ってみるとよいでしょう。
そのとき、神社を参拝しますが、参拝には堅苦しいルールがあると思っている人は少なくありません。ルール通りに参拝しなければ、神さまのミッションをお手伝いさせていただけない、と思う方も多いようです。しかし、実は神社の参拝にルールはなく、基本的にはフリースタイルでよいのです。たとえば、仏教には教祖や経典がありますが、神道には教祖も経典もありません。つまり、「こうでなければならない」というルールがないのです。

<<作法の意味>>
参拝にルールがないとはいえ、なんとなく作法を勉強しておかなければいけないのではないか、と思う方もいると思います。しかし、それを堅苦しく考える必要はありません。
たとえば、神社の鳥居の前で一礼をするという作法ですが、これは、人の家を訪ねたときに玄関で挨拶をするのと同じです。神社は神さまがいる場所なので、その入口で「おじゃまします」とお辞儀をするのです。
このように考えると、あいさつをするのは当たり前のことですし、必ず守らなければならない作法というわけではないこともわかります。それぞれの作法には意味がありますが、それらを全て理解して、その通りに行動しなければならないルールというわけではないのです。

このように、ご利益本来の意味を知り、作法の意味を理解した上で、肩の力を抜きリラックスした状態で、神さまの「ミッション」をお手伝いしに行ってみるとよいかもしれませんね。

目次

  • はじめに
  • 第1章 風の時代における神社の本来の役割
  • 第2章 10代から知っておきたい「ご利益」の正体
  • 第3章 神さまからの「願い」をいただく参拝の方法
  • 第4章 神社を学ぶと見えてくる「金運」の真実
  • 第5章 「流れ」を司る龍神さまとつながり「運」をいただく
  • おわりに

一言コメント

神さまとの付き合い方を知るためには、まずはご利益の本質を知ることが大切です。また、神社を参拝するときにフリースタイルでもよいということを知るだけでも、参拝をするときに肩の力が抜けて、神さまからのお願いを聞きやすくなります。神社に行くときは、リラックスして、笑顔・喜び・感謝を伝えにいくとよいでしょう。

注目の文章ピックアップ

・神社のご神体の多くは「鏡」です。鏡だから、出したものが反射して帰ってきます。

・あなたが神社の神さまを知り、愛すると、あなたも神社の神さまに知られ、愛されるということです。

・神社の神さまは、どんな人も否定せず、受け入れてくれます。

・僕たちは神社に参拝すると、他者の思いを「ダウンロード」して、無意識にですが、その思いを知るんですね。

・ご利益とは「徳」。ご神徳です。

・神さまの徳が何を指すかというと、ミッション、使命です。

・神さまの使命をいただき、神さまと協力してその使命を果たそうとする。これが本来のご利益をいただくこと。

・神さまからの使命を果たすために、神さまから必要なものが与えられることがある。

・ゆるんでリラックスしていたほうが、ご利益は授かりやすい

・もちろん何をしてもいいわけではないけれど、基本的に神社はフリースタイルです。

・禁止事項がないのだから、神社とはこういうもの、こうしなければいけないという固定観念も持たなくていいんです。

ネット書店で購入する

超参拝力 八木 龍平 八木 勇生

この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます

スピリチュアルブログ_本の書評_バナー

 

SSL GlobalSign Site Seal