成功する人が磨き上げている超直感力
- 著者:八木 龍平
- 出版:株式会社 KADOKAWA
- 発行:2019年8月23日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:270ページ
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「幸せになりたい」、「充実した人生を送りたい」と、多くの人が願うことです。では具体的にどうしたらその願いを叶えられるのでしょうか。本書を読むと、世の成功者と呼ばれる人たちが身につけている重要なスキル「超直感力」の存在を理解できます。
《超直感にしたがって生きることが大切》
充実した人生を送っている人とそうでない人の違いは何なのでしょうか。前者は事がうまく運んでいる、いわゆる成功者です。本書の筆者である八木龍平氏によると、人生がうまくいっている人は、腹の奥底の自分の声にしたがっているといいます。そのメッセージこそが「超直感力」であり、それにしたがうことが充実した人生を送るために最も重要だとも主張します。
それでは、腹の奥底にいる自分の声を聞くためにはどうしたらよいのでしょうか。私たちは、職場にいるときの自分、家庭にいるときの自分など、それぞれ違う顔を持っています。これらは心理学用語でいうところの、いわゆるサブパーソナリティーにあたるものです。こうした他人用の自分がすべてはがれ落ち、1人残った「ただの自分」が本当の自分であり、その自分の直感こそが「超直感」であると筆者は述べています。
この超直感にしたがい、自分の感性や価値観を表現することで人から共感を得られ、愛される存在となり、その先に充実した人生が待っているのです。
《超直感力を鍛えるには「スキマ」をつくること》
超直感力を発揮するには、腹の奥底に眠っている本当の自分を呼び覚まさなければなりません。本書ではその方法、つまり超直感力を鍛えるトレーニングや実践的なワークが紹介されています。
筆者によると、超直感力の鍛え方はさまざまあります。その中の1つが「スキマをつくる」方法です。スキマとは余白のことで、具体的には心の余裕、空いた時間やスケジュールおよび部屋のスペースなどを指します。
もしスキマがいっぱいだったとしたら、そこに新しいものが入る余裕はありません。新しい知恵を授かり、自分に必要なメッセージを受け取るためには、スキマをつくる必要があると筆者はいいます。
お金がない、仕事がない、友だちがいないなどと嘆く必要はありません。余白がある分、新しいものを入れられるスペースがあるのですから、幸せだと考えましょう。スキマのあるところに、人・モノ・金・知恵が入ってくるのです。
《神社参拝は超直感を働かせる有効な手段》
筆者によると、神社が超直感を得る手助けをしてくれるといいます。神社は、古代より長きに渡って人々の祈りを記憶している社会的な装置のような存在です。その願いや祈りは目に見えませんが、記憶されたデータは人々の間で共有されます。ほかの参拝者の願いや祈りを知ることで地域愛が高まり、さらに人を愛することで超直感が呼び覚まされると筆者は主張します。
筆者自身も、人を愛することで人生が変わることを実感しました。人を愛し、自分の好きな人、大事な人たちの幸せを祈ると、直感力は倍増します。好きな人が増えるほど、心身が良い状態になり、超直感が開花しやすくなるのです。
本書の中で、自分、人、国、ご先祖様を愛することで、超直感のスケールが広がるとも筆者は述べています。神社参拝は、そのきっかけづくりに有効な手段といえるのではないでしょうか。
目次
- はじめに
- Lesson1 夢を現実にする超直感力
- Lesson2 想像以上の結果を手にする! 超直感力の仕組み
- Lesson3 いますぐ使える! 超直感力トレーニング
- Lesson4 直感と現実をつなぐ9つの魔法
- Lesson5 結局、「愛すること」ですべてが変わる
- おわりに
一言コメント
本書を読むと、充実した人生を送っている人とそうでない人の決定的な違いに気付かされます。休みなくがむしゃらに突き進むことだけが成功の鍵ではなく、心に余裕を持ち、新しい知恵が入る「スキマ」をつくることが大切だと知らされます。自分が歩むべき道に迷っている方に積極的に読んでいただきたい1冊です。
注目の文章ピックアップ
・自分の超直感に従うことが、充実した人生を送るために最も重要なことです。
・インターネットで検索できない「体験」「感性」を生み出す力が、21世紀らしいスキルなのです。
・これからの時代を生き残っていくためには、「答えは与えられるもの」という発想から、「答えは自ら創りだすもの」という発想への転換が必要です。
・うまくいく人は、新たな環境に飛び込む人です。
・腹の奥底にいる自分からのメッセージ、それこそが「超直感」です。
・超直感がはたらくと、どこからともなく「偶然」の助けがやってきて、困難もサラリと乗り越えられます。
・超直感に従って行動すれば、「自分の知らない自分」が見えます。
・脳には緩急が大事。直感は緩急から生まれます。
・余白時間をつくることで、直感がはたらく余裕も生まれ、あなたの人生に新しい流れが生まれるでしょう。
・ようするに行動し現実化するポイントはプレッシャー、感覚を磨き直感をえるポイントはリラックスです。
・だから、「自力」を発揮したら、「他力」もやってくる。
・直感とは要するに「ただの私」が観て感じて勘づいたことです。
・共感してくれた人と、共に歩むこと。共に新たな価値を創造すること。
・自ら答えを創る力こそ、直感力。