大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ
草薙 龍瞬(2016/3/24)

大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ

      • 著者:草薙 龍瞬
      • 出版:株式会社 海竜社
      • 発行:2016年3月24日
      • 価格:1,500円+税
      • 頁数:256ページ
      • 評者:原田 園
      • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

他人なら遠慮するのに、「家族だから」、期待や要求をぶつけ、干渉し、支配しようとする。他人なら我慢するのに、「家族だから」、罵り、傷つけ、暴力をふるう。他人には見せないのに、「家族だから」残酷さや支配欲、身勝手さをさらけだす。どうして、ふつうの家族でいられないのだろう。どうして家族があるがゆえに苦しんでいるのだろう。
( 「大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ」より抜粋 )

どうして私だけが家族のことでこんなに悩まされるのだろう、どうして親のことでこんなに苦しい思いをするのだろう、そんなふうに思ったことはないでしょうか?
家族が抱える悩みには「業」という大きな理由が潜んでいるといいます。業のわかりやすい例は「性格」です。怒りっぽい人は「怒りの業」の持ち主、不安を感じやすい人は「不安の業」を持っていると解釈します。

<< 親の業を知れば、人生の謎が解ける >>
業は、人生最初に影響を受けた親の影響が深く関わっており、子どもが親にそっくりになるのも業が遺伝するのが理由です。
「親がどんな業を持っていたから、あんなことを言ったのか、したのか」
「親がどんな業を持っていたから、私はこんな性格・人生になったのか」
もし、あなたが長い間、家族のことで同じ悩みを抱えていたら、まず「業を正しく理解すること」が苦しみの謎を解くカギになります。
なかなか理解し合えないのは自分のせいじゃないかと悩んでいた方も多くいたのではないでしょうか。
でも、悪いのは、あなたのせいではなかったのです。人生を作っている「業」という概念・考え方を知らなかっただけなのです。

<< 業を正しく理解して、業から抜け出す >>
親の業のタイプは七種類あるといいます。親の業も1つではありません。どんな親の業をどんなふうに子が受け取ったかによって、子の人生に影響してくる部分が違うといいます。
それゆえに、親の業を理解して、自分を理解すること、理解した後は、自分の業からどう抜けだしていけばいいのか、その考え方について学んでいきます。
本質を見る力を養うことで、常識にとらわれない、家族がお互いに幸せになる道に気づくことができます。家族がお互いに幸せになるあり方とはどんなものか、どう関わっていくことが幸せなのかを考えていきましょうと、いうのがこの書籍の目的になります。

<< あなたはもっと、幸せになっていい >>
今も昔も多くの人が親や家族のことで悩み苦しんできました。それにも関わらず、悩みや苦しみから逃れる方法は、学校や社会では教えてもらうことがありませんでした。けれど、そんな普遍的な悩みや苦しみは終わりにすることができる、その答えが、書籍「大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ」にあります。
家族との関係性に悩み格闘している人たちが、長年苦しめられてきた家族が安らぎとなる、幸せの場所に変わっていく、そして、幸せな人生に近づく選択をするための具体的な教え、メッセージが散りばめられています。

 目次

  • はじめに 家族に希望を見つけよう
  • 序章 家族はもっとラクでいい
  • 1 “業の正体”を知る
  • 2 業はこうして“遺伝”する
  • 3 家族をいったん“休憩”する
  • 4 “罪悪感”を捨てる
  • 5 互いへの“執着”を手放してみる
  • 6 “心の自由”を取り戻す
  • 最終章 業の果てに“希望”を見る
  • おわりに “道に立つ”とき“希望”が生まれる

一言コメント

人間関係、特に親子や家族間で起こる問題や悩みを解決するために、こんなにもわかりやすく書かれている本があったのか!と思える一冊です。悩みの原因がどこからきて、苦しみから解放されるにはどうするべきか、具体的な心の持ち方、行動が書かれています。幸せになることを諦めなくていい、そう背中を押してもらえる書籍です。

注目の文章ピックアップ

・もし「家族とはこうでなければ」という思い込みや期待を全部捨ててみたら、どうなるでしょう。「こんな家族があっていい」とおおらかに構えてみたら、気持ちはもっとラクになるかもれしません。

・心の基本はニュートラル

・もし仲の良い親子になりたい・よき家族関係を築きたいと願うなら、それぞれがニュートラルになる練習をしたうえで、「相手を理解する力」を育て合うことが一番なのです。

・行いと言葉と思いを、まずは善きものにすること。そうすると、人生も人との関わりも、確実に善き方向に変わっていきますよ。

・大切なのは「自分を苦しめる判断を受け入れない」という覚悟なのです。

・仏教では、“求める愛”にあまり執着しません。正確にいうと、「求めることは可能だし、あってもいいかもしれないけれど、求める限り苦しみが生まれるから、あえて求めることに心を使わない」のです。これが“愛”について最も“ニュートラルな”捉え方です。

・「愛し方」は、知らなくても大丈夫です。相手の心をそのまま理解し、受容しようと心がけること。そのことで結果的に、「人を愛するとはどういうことか」を学んでいけばいいのです。

・家族の中にあっても、家族から離れた場所を生きていても、私たちの前には“道”があります。その道を歩いていこう―と思えたとき、人生に“希望”が生まれます。

・あなたはもっと幸せになっていい。幸せに近づける生き方を、自分の“道”として生きていきなさい。

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大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ 草薙 龍瞬

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