願いが静かに叶い出す
あなたの神さまとお話できるようになる本
- 著者:まさよ
- 出版:永岡書店
- 発行:2023年8月10日
- 価格:1,500円+税
- 頁数:145ページ
- 評者:向井 未央
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
《源のかみさまから雫をもらい自分の中にも神さまがいる》
神様とは、宇宙や神社、お寺、自然の中にもいますが、自分自身の中にも存在しています。
本書では、自身の中にいる存在を「神さま」、すべての源である存在を「かみさま」、神社やお寺にいる存在は「神様」とわかりやすいように表記を変えています。
わたし達は、かみさまという同じ光の源から生まれてこの世に降りてきました。
そして人生を終える時には、また源のかみさまへ還っていきます。もともとは皆同じ光の存在であるためです。
自分の中にいる神さまとは、わたし達が地上に降りてくる際に体に入った大元であるかみさまの光の雫のことであり、かみさまの分身ともいえます。分身したかみさまは、神さまとして1人1人と生涯を共にし、いつも見守ってくれています。
神さまは、私たちが自分の心を守り、大切にすることを何より願っている存在です。
自分の中の神さまや源のかみさまの存在を思い出し、お話ができるように意識して過ごすことで、心地よく生きられるようになります。心が安堵や喜びで満たされるようになると、不安や不足感を覚えることも少なくなっていくことが期待できます。
現在、不安な出来事や悲しいことが起こる日々であっても、そのようなときだからこそ神さまとお話をして、自分の魂の軸に戻ることが大切です。
すると、人生が静かに、けれど大胆に変わり始めます。
《自分の中の神さまとお話するために心がけると良いこととは》
自分の中にいる神さまとお話をするために心がけるとよいことを、著者は次のように述べています。
・心地よさを選ぶ
・独りの時間を作る
・小さな感動を見逃さない
わたし達は日々の中でやることがたくさんあり、仕事や家庭のことで固く緊張していることもあります。
そこで、心地よさを選び、喜びや感謝など魂の震える瞬間に気づくようにすると、魂が緩んでいきます。新たに活気がみなぎり、神さまの波長とも合いやすくなっていくでしょう。
本書には、上記以外にも神さまや自分自身をいたわり優しくする方法のほか、神さまとつながるためのイメージ力を鍛える具体的なワークが紹介されています。
《自分を大切にして神さまとお話することでどのような変化があるの?》
神さまとお話することは、自分自身を愛することでもあります。
緊張をときほぐし心がホッとできるよう心がけていくことで、神様と日常的につながり自分の軸が安定していきます。
軸ができてくると、真実や神さまという存在は外側ではなく自分の中にあるのだとより理解できるようになるでしょう。誰かの考えではなく、自分の価値観や判断を信じてもよいのだと思えるようになっていけるのです。
人生は自分で作っていけるという自分への信頼も生まれるため、他人の言葉や占いに振り回されてしまっていた人も、気にならなくなっていきます。
本書には、心をほぐすための自分への接し方や、神さまとお話するための方法がさまざま紹介されています。1日ずつでも取り組みやすいメッセージが、著者によるやさしい語り口調で綴られた書籍です。
目次
- 1章 神さまを思い出す
- 2章 神さまをひらく
- 3章 神さまとお話をする
- 4章 神さまをいたわる
- 5章 愛子の諏訪神社の神様
一言コメント
語り口調がやわらかく心がホッとする内容です。神様とお話をすることは、自分に穏やかに過ごすことを許し、心を自由にしてあげることだと感じました。忙しさやストレスがあると、自分にも厳しくなり神さまの存在も忘れてしまっていることも多いと思います。肩肘を張って生きている人ほど、心が楽になれる1冊です。
注目の文章ピックアップ
・神様や仏様にお参りされる時は、神仏からなにかご利益をいただくだけではなくて、わたし達も神様に、感謝やおいたわりという愛のご利益をお渡ししているそう思ってみてください。
・わたし達の使命、それは一生懸命に生きること、そして自分のために、自分のお役に立ちながら生きることです。
自分のお役に立つということは、泣いて、笑って、怒って、妬んで、悔やんで、羨んで、それでも前を向いて生きること。
・もしあなたが神様だったらどんなあなたでも、精一杯あなたを愛するでしょう。
どんなあなたでも、あなたを許してあげるでしょう。
・引いたおみくじが、大吉だろうが大凶だろうが、どちらでもいいのです。
なぜならば自分の人生は、運命は自分で創るということを、頭ではなくて、魂で理解するようになるからなのです。
・わたし達は、大いなる存在の前では誰もが小さな子どもです。
だから、神さまの前では、あなたも小さな子どもになってください。
安心して駄々をこねてみてくださいね。
・あなたはきっと怖いことや不安なことが起きないように身構えているだけなのです。
そういう時は心も魂も落ち着きません。
そうすると神様の存在に気がつけなくなり神様とお話をすることが難しくなってしまいます。
・あなたはもう十分に自分を責めました。
だからどうか、自分に向けた剣を下ろしてください。