「あちらの方々」から聞いた人生がうまくいく「この世」のしくみ
- 著者:まさよ
- 出版:KADOKAWA
- 発行:2017年2月16日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:207ページ
- 評者:芦沢 牧絵
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「あちらの方々」から聞いた人生がうまくいく「この世」のしくみの著者であるまさよさんは、魂カウンセラーという肩書の持ち主です。
9年前に体外離脱を経験し、あちらの世(著者は文中では「光の源」と書いている)を訪れて以来、あちらの方々の声を聞くようになりました。
その後、霊能カウンセラーの仕事につき、今では相談は予約待ちという有名なカウンセラーです。
この本はその能力を活かし、あちらの方々から教えられた真実をやさしく教えてくれています。
9年前に体外離脱をし、空を飛んだ先で著者が見た光景は、金色の粒子が絶え間なく湧き上がり、雫となって降り注いでいる光の噴水でした。
それを見たとき、自分もかつてはこの一滴の雫であり、人はみなこの光の源からやってきて、やがて光に還ることを思い出します。
一滴の光の雫の中には、この世で常に自分を守ってくれている人達もいて、その人達を著者は「不思議フィールド」とか「チームまさよさん」(○○さんと自分の名前を入れる)と呼んでいます。
「不思議フィールド」や「チームまさよさん」と著者は同じ存在という意味です。
そして人はみな、この世での経験を光の源「源泉」に持ち還るために生まれたということを教わります。
この「不思議フィールド」にいる不思議なみなさんとは誰もがつながっているのですが、大人になるにつれてその感覚が薄れてくるため、感じない人が多いようです。
さらに著者は、人はみな生まれてくる前に光の源で、この世に持ってくるものと自身の器の大きさを選択し、雫の入ったカップを覗き込んで、自分の一生を確認してから生まれてきたということを教わります。
しかし、人は生まれると同時に、それらのことを忘れてしまうため、他人と比べて才能がないとか、○○がないと不満を抱いてしまうようです。
著者は「あちらの方々」からのメッセージとして、亡くなり方にはいいも悪いもなく、あちらにいる人たちはみな、この世での役目を全うして安心して光の源に還っていると伝えています。
また、亡くなられた方々は、いつもあなたのそばにいて、あなたが喜んでいる姿を見るのが何よりも嬉しいのだとも言っています。
光の源を離れこの世に生まれた瞬間に、私たちはそこにいた以前の自分のことを忘れてしまうようです。
そして、なぜ自分が生まれてきたのかという一番大事なことさえも・・・。
あの世に持ち還れるのは経験だけです。
人生の豊かさは魂の振動数で決まるそうです。
楽しいことも苦しいこともたくさん経験し、たくさんの感動から魂を震わせることが魂の成長につながるということです。
( 著者は、書中で「帰る」を「還る」と書いているので、そのまま使いました。)
目次
- はじめに
- 第1章 知らなかった!この世は幸せしか起きていない
- 第2章 光の存在って?不思議なみなさんについて教えて
- 第3章 成仏はこの世で!死んでから魂が軽くなる生き方
- 第4章 「あちらの方々」から亡くなった後のことを聞いてみた
- 第5章 「あちらの方々」に学ぶ人生を輝かせる方法
- おわりに
一言コメント
人生にいいも悪いもなく、それは自分が決めてこの世に生まれてきたという事は、驚きであると同時に腑に落ちるところがありました。
光の源にいた記憶が、やはり体のどこかにしまわれているからでしょうか。
安らぎと温かさを感じさせてくれる本でした。
注目の文章ピックアップ
この世に生まれてくるとき、私たちは何を持っていこうか決めるのだそうです。
そして、自分でいいと思った最低限のモノだけを持って生まれてくるのだと、光が教えてくれました。
「自分の魂を安堵させる」ことが、私たちがみんな持って生まれてきた共通のお役目です。そして、「無事に今世を全うして還る」のも私たち全員のお役目なのです。
あの世に還った時に誇れるのは、魂の経験だけなのです。
それは、どれほどの大きな経験をしたかよりも、その経験でいかに自分の魂を震わせ、自分で自分を満たせたかなのだと不思議なみなさんに教わりました。
後者は「未来決定の法則」と呼べるもので、いくら自分が願っても引き寄せるスピードを変えることはできません。でも、長い目で見たら、どの年代で実現してもかまわなくて、チーム不思議さんに采配をお任せしているとベストのタイミングで、叶っていく場合がたくさんあります。
私たちは、自分になる前に、光の源にある自分のカップを覗いて、人生に起こることを確認して、納得して生まれてきます。カップに入るとき、その記憶は手放しますが、実は今でも、たびたび未来を確認しに行っているのです。
自分が「こうなる」と信じて疑わないことは、もう叶うことがすでに決まっている未来ですから、安心して不思議フィールドに最善をお任せしてください。
人は、今はどんなにつらいことでも、楽しいと思えなくても、不思議と過ぎてしまえば、「苦しかったし、つらかったけれど、あの時も案外楽しかったなあ」と思うものです。
きっと自分を上手に安堵させられたことや、光の源へ持ち還る経験ができたことを、魂はちゃんと知っているのでしょう。