人は「あの世」で生き続ける
佐野 美代子(2017/11/6)

人は「あの世」で生き続ける

  • 著者:佐野 美代子
  • 出版:株式会社PHP研究所
  • 発行:2017年11月6日
  • 価格:1,200円+税
  • 頁数:174ページ
  • 評者:鶴間 一広
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

「人間意識の探求」を専門にする佐野美代子さんが、愛する人を亡くしたあなたに贈る、「あの世」へ旅立った人と向きあい、自身の人生を幸せに生きるためのメッセージです。
愛する人を亡くし悲しみに沈む方、自身が亡くなったあとが心配な方、亡くなった愛する人にもう一度会いたい方。そんなあなたに「死」は「完全な別れ」ではなく、恐れることでははないと説きます。なぜなら魂は永遠であり、「あの世」へ行っても「この世」に残っても、愛する人とずっとつながっていることができるからです。
小さなころから「死」とは何かを考えていたという佐野さん。天災や人災で罪のない多くの人が亡くなり、まだ小さな子どもが短い生涯を閉じていくことに心を痛めてきました。現在は「公式アウトリーチ・ファシリテーター」として、セミナーなどで死後の世界についての考え方を広めています。その内容を著したのがこの本です。
まず、「死」とはどういうことなのか、「あの世」とはどんなところなのかを解説しています。死を恐れるのは、「死んだらすべて消えてしまう」と思うからでしょう。しかし亡くなったあとも意識があり、肉体を離れた浮遊する魂になるそうです。つまり私たちの魂は生と死を繰り返していて、そこには必ず魂レベルでつながる存在が共にあるということです。「あの世」へ行ってからは私たちを見守り、ときにはメッセージを送っていると言います。著者は、死は素晴らしい世界への旅立ちで、「あの世」はすぐ近くにある「愛にあふれた光の世界」であること、また人生を振り返る場であり、次の生の準備の場でもあるそうです。
それでは愛する人を亡くした「この世」の私たちは、どのように喪失感や悲しみと向きあえば良いのでしょうか。私たちができることは「あの世」の愛する人に心を開き語り掛けることです。瞑想をすると「あの世」からのサインに気がつきやすく、私たちの波動を高めて交信しやすくなるようです。そして再会のときを信じて困難に負けず人間として成長し、愛と喜びの心で生きることが大切だと言われています。こうして今、生きていることに感謝し、幸せに生きることが、亡くなった愛する人を安心させ、喜びの再会につながると述べられています。

目次

  • はじめに
  • 第1章 死ぬってどういうこと?
  • 第2章 美しい「あの世」を知ろう
  • 第3章 輪廻転生の仕組み
  • 第4章 「あの世」の愛する人とつながる方法
  • 第5章 悲しみを乗り越え、生きていくための21のこと
  • おわりに

一言コメント

著者が多くのセミナーやワークショップで伝えてきたことを書籍化した、「死」に対するマニュアル本。愛や喜びにあふれた「死」に必要なのは、愛と喜びのある「生」であることが書かれており、「生」にも「死」にも、とても希望がもてました。

注目の文章ピックアップ

・人には神様から頂いた命をまっとうし、生きていく使命があります。今生がどんなに苦しくても、試練が続いても、絶望的でも、必ずそこには学びがあり、何らかの使命を果たしているのです。
私たちには無限の可能性があります。そして、あなたが生きていても、先にあの世へ行ってしまった愛する人とは、ずっとつながっていられるのです。

・あの世は雲の上とか銀河系の彼方にあるわけではありません。まるで隣の部屋みたいにすぐ近くにある感じです。
あの世に行くと、今より波動の高い光の次元になります。その時、すべてのものが輝いて見えるでしょう。あの世とは、美しい光の世界なのです。

・誰でも、複数の守護霊やガイドなどの応援団が付いています。生まれた瞬間からずっと見守ってくれているのです。(中略)私たちにその困難から学ばせるため、甘やかしてはくれません。高い次元を目指す私たちの進化に最もふさわしい道に誘導してくれるはずです。

・その人が感じられる時は、瞑想して何かメッセージを受け取れるようにしましょう。まず自分もメッセージを受け入れる態勢になることが大切です。ぜひ、こちらからも語りかけてください。きっと通じます。(中略)亡くなった人はあなたに必死にメッセージを伝えようとしているのですから、受け取る準備をしてください。

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人は「あの世」で生き続ける 佐野 美代子

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