令和の時代が始まりました!日の本開闢と龍体文字
- 著者:はせくら みゆき
- 出版:株式会社徳間書店
- 発行:2019年4月30日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:204ページ
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
現在上皇として在位する第125代天皇の生前退位にともない、平成の時代が終わりました。新元号「令和」は、誰もが想像しなかった意外な言葉でしたが、世間の評判は上々で、多くの人にすんなり受け入れられ、定着しつつあります。
それはもしかしたら、令和という言葉に、私たちの奥なる願い、つまり、真に望むこと、果たしたい意思が込められているからかもしれません。令和はまさに天意であり、同時に天からのエールであると筆者はいいます。「令和」の音に秘められた意味を読み解くことで、新時代をどのように過ごせばよいかがわかる一冊です。
《はせくら みゆき氏について》
著者のはせくらみゆき氏は、日本を代表する画家として世界の美術シーンで活躍するだけにとどまらず、科学、ファッションデザイン、執筆など、さまざまなジャンルで幅広く活動しています。また、「おとひめカード」の開発者としても知られる著者は、新元号「令和」のかな(れ・い・わ)、それぞれの音が持つ意味について、本書で解説しています。
おとひめカードとは、日本語のかな50音1つ1つの音に焦点をあて、語感のイメージを可視化したアートと、和語に込められた意味をわかりやすいイメージ言語で表現したツールです。令和のかな3音をおとひめカードを使って解読すると、新元号は「尊い光の調和」の意味を持つと筆者はいいます。令和が持つ意味を理解すると、新時代が向かう先や、どのような生き方をすべきかが自ずと見えてくるのです。
《「令和」は変化を楽しみ進化する時代》
私たちは今パラダイムシフトの中にいます。社会全体の価値観や思想、規範となるものが劇的に変化する時代を生きているのです。占星学においては約2000年続いた魚座の時代からアクエリアス(水瓶座)の時代に切り替わり、支配・コントロール中心の世の中から、開放・自由な世界へとシフトしています。
社会変革の面では第4次産業革命がすでに始まっています。石油や電気といった動力源が、太陽光、風力、地熱など、二酸化炭素の排出量が少ないクリーンエネルギーに変わりつつあり、労働力においては、「ヒト」から人工知能(AI)やロボットへの移行という社会変革が見られるのです。
人類は、その誕生から、農業革命、産業革命、情報革命という社会変革を経て今日にいたります。筆者によると、次に訪れるフェイズは「意識革命」です。すなわち令和元年は、私たちはいったい何者で、どこへ行こうとしているのかという根源を知り、生きていく時代の始まりなのです。
《新時代を生きる新3K》
意識革命の時代を迎えるにあたり、私たちにはマインドシフトを果たすことが求められます。それには、満たされている、十分である、という充足感から世界を見渡し、行動に制限をかける思い込みや固定観念を取り払い、感情に振り回されないことが大切であると筆者は伝えています。
また、筆者は、「意識革命の本質は自分の内側に神を見出すこと」とも述べています。自分が神様であることを知ると、あらゆる存在の中に神がいることに気づき、他人の中に自己を見出だせるのです。そのため、調和や融合の意識が高まり、共に成長し喜び合える統合の時代へシフトすると筆者はいいます。
こうした新時代を生きるための3つのキーワードが、「共感(シンパシー)」「共時(シンクロニシティ)」「共有(シェアリング)」の新3Kなのです。個性を尊重し、それぞれが持つ能力を生かしつつ、仲間と力を合わせて共に成長していく、今、私たちはそのような時代を迎えています。社会全体が共存・共栄の意識に満ちた世界こそが私たちの奥なる願い、まさに「令和」なのでしょう。
目次
- はじめに ―変化を楽しみ進化していく時代
- 第1章 新時代の幕開けへ
- 第2章 軽やかな時空を生きる
- 第3章 新時代を生きる新3Kへ
- 第4章 喜びの中で今を生きる
- 新時代に寄せて ―この世は愛に満ちています 森 美智代
- あとがき ―美しくも力強い新元号とともに
一言コメント
平成から令和に改元され、今後どのような時代を迎え、どのように過ごすべきか、新元号のかなの音に秘められた意味を読み解くことでわかります。日本語の中にある文化や思想、歴史を紐解きながら、新元号が発するメッセージについて解説された興味深い1冊です。
注目の文章ピックアップ
・どこから来て、どこへ行こうとするのかを知り、そこをわかりながら生きていくという、もっとも根源的でダイナミックな社会改革が、時満ちて始まろうとしているのです。
・けれでも「すでにある」「満たされている」「十分である」という、「充足」の窓から世界を見渡すと、自分を取り巻く世界の見方が、驚くほど一変するのです。
・また、「いのち」は、あらゆる創造のもとである、ゼロポイントフィールドを有する場でもあるので、そこを起点として、さまざまなフィールド(時空間)に意識の旅を広げることができるようになります。
・三つの言葉は、共感、共時、共有の新3Kです。
・いわば、社会や人々ごと、物心共にアップグレードしてしまう、そんな段階がやってきたのだということです。
・おとひめ翻訳で見てみると、れ(尊い)い(伝わる・光)わ(調和)となり、令和は尊い光の調和ということになります。
・それは、大いなる和が、どんどん行き渡り、すべてが響き合って調和する、素晴らしい世界になっていくよと教えてくれているのではないでしょうか。