受け入れの極意 宇宙のプレゼントで生きる
- 著者:山川 紘矢 山川 亜希子
- 出版:株式会社興陽館
- 発行:2017年6月10日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:234ページ
- 評者:土井 拡美
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
引き寄せの法則を解説した「ザ・シークレット」は書籍として映画として多数の方々に紹介されました。引き寄せの法則は、意識していることや願っていることが実現してしまうという法則であり、逆の見方をすると、現実に起こっていることは良いことも悪いことも含め全て自分が引き寄せているというものです。簡単にいうと、顕在意識下で強く思考することで、その思考が現実化するという、自身の能動的な行為を伴う幸せになる法則ということになります。
本書は、この「ザ・シークレット」の翻訳者でもあり「引き寄せの法則」にも詳しいご夫婦の執筆によるものであり、この「引き寄せの法則」を超えた真理、法則、人生のコツを紹介したものが本書「受け入れの法則の極意」です。
受け入れの極意には、根底に「宇宙」というものの存在があります。宇宙は、物質的な意味においては我々自身や我々を包んでいる空気や空間、我々が生きている地球も、月や太陽といった星や地球を取り巻く空間もすべて宇宙の構成要素です。すなわち、我々も宇宙の一部です。また、精神的な意味においては、この宇宙は一つの意識であり、愛であり光であり、生身の人間が生きているこの現実世界を含め、輪廻転生する魂が行き来する世界全てが宇宙そのものです。そして、この宇宙には法則があり、この宇宙法則を利用したものの一つが引き寄せの法則であり、この宇宙法則をシンプルかつ直感的にわかりやすい人生のコツとして紹介したものが本書で紹介している受け入れの極意です。
では、受け入れの極意とはどのようなものなのか、本書は様々な事例や手段を用いて説明を行っていますが、何れも最終的には一つの真理・法則である宇宙の法則に帰依するものです。例えば、現世に生きる我々人間にとって最も受け入れがたいものに死があります。死は、受け入れるか否かという当人の意志にかかわらず訪れるものです。これについて著者は、たましいは繰り返し生まれ変わるという輪廻転生という考えを受け入れています。本当の自分はたましいであって、輪廻転生を繰り返すことでたましいを磨くということを発見すると、人生におけるどんな体験であっても何一つ無駄なことは無く、死ぬときが来たら死を受け入れるだけと考えています。この場合の死とは、たましいの死ではなく、現世における肉体の死という意味です。たましいは生まれ変わるので死ぬことはありません。
また、著者は、受け入れの法則は神を信頼し、ゆだね、すべてをおまかせすることであり、自分の感覚を信じ、過去にこだわらず、未来を心配せず、今の瞬間だけに意識を向けて生きれば良いと言っています。
目次
- はじめに
- 第1章 受け入れの法則って何
- 第2章 受け入れは楽しむための極意
- 第3章 受け入れは幸せになるための極意
- 第4章 さらに深く受け入れる極意
- 第5章 私もシンガーさんみたいだった
- 第6章 受け入れの実践レッスン15
- 『受け入れの極意』刊行に寄せて
一言コメント
人生で起こることは全て宇宙の法則に則っており、人それぞれに用意された役割がある。本書は、引き寄せの法則を熟知した著者が、自らの体験を交えながら幸せになる生き方の極意を紹介したものです。宇宙は完璧であり愛からできている。この感覚がわかってしまえば一人でいても孤独ではないのです。
注目の文章ピックアップ
・幸せになるための11の極意
1 あるがままの自分を受け入れていますか?
2 今の自分の環境を受け入れていますか?
3 自分の人生を受け入れていますか?
4 自分の容姿を受け入れていますか?
5 この世の中の出来事を受け入れていますか?
6 自分のことが好きですか?
7 自分の好きなことを仕事にしていますか?
8 ムダな心配をしていませんか?
9 あなたにとって、ワクワクすることは何ですか?
10 リラックスしていますか? 笑いますか?
11 健康に良いことをしていますか?
・あなたは自分自身に良く思われなければなりません。自分自身に嫌われない自分になりましょう。
・すべては自分のたましいのなせるわざ、に違いないのですが、自分のたましいとは実は自分を超えた神なのです。自分は神であるということ、それが究極の「受け入れの法則」なのです。
・ただリラックスして、宇宙が、神が、天が、大いなるものが、またはあなたの大いなる自己(呼び名は何でもよいのです)が、あなたにプレゼントしてくれているものを受け入れ、それを真面目に実行し、今の一瞬に生きていれば、人生は間違いなく、愛と平和と豊かさに満ちたものになるのです。すべてを大いなるものにゆだねたとき、それと一体となり、それの道具となって働くとき、私たちは自分のたましいの目的を果たし、自分が持つ力を十分に使って楽しむことができるのです。