日本一役に立つ！龍の授業
- 著者：小野寺 S 一貴
- 出版：東邦出版
- 発行：2018年2月9日
- 価格：1,389円＋税
- 頁数：253ページ
- 評者：白田 海緒
- 編集：スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介します一冊は著者の小野寺S一貴さんと妻のワカが、龍神ガガと助手の黒龍を迎えて、授業を受けながら気づきと学びを得る開運書です。
ガガは人間の祈りが届かなくなっていることを残念がっており、ガガ辞典でスマホを意味する“板”で人と会話をしているのを見て、神様に正しく意志を伝えられるのか疑問を持ちます。
「昔、文字もなかった時代の人間は、絵を描いて伝えたのだよ」と説明するガガに納得したワカは「祈りって『究極の表現』だと思う。建て前の言葉じゃなく、絵も踊りもちょっとした仕草も、相手に届けばなんでもいいのよ。相手に自分の意志を正しく伝えることが祈り。だから絶対の定義はないのよ」と答えます。
自分を偽らずに心に正直に行動することであり、その誠意が相手に伝われば助けてくれるのです。
ガガは人間たちの行動について「神様は人を喜ばせる人を好む。しかしそれを勘違いしている輩がなんと多い」という一つの結果にたどり着きました。
「私はいつもあなたのことを思っています」「皆さんのために祈っています」とアピールする人に限って全然幸せそうに見えないことについてガガは「結局は自分を認めてほしい、つまりは自分のためにしているということにつながる。ベクトルが最初から自分に向いている」と説明しています。
ガガはボランティアについて勘違いの多さを取り上げますが「ボランティアそのものが悪いということではない」ということを理解した上で、優先順位を間違えている人が多いことについて、黒龍は「人には最も大切にしなければいけない人がいます。まず育ててくれた親、愛する家族、身近な友達など自分にごく近い存在。つまり最も自分を助けてくれる存在であり、守るべき存在」であり、ボランティア活動をアピールする人に対して「親や家族などを犠牲にしているケースが多く目立つ」ので「自分一人がいいことをしている気になっても、家族に寂しい思いをさせてはいけません。それはただの自己満足です」と指摘しているのです。
黒龍が「身近な人を幸せにできない人が、遠くの人を幸せにできるはずがないでしょう」
と、優先順位の大切さ伝えているのです。
「欲がなければ成長しない」というガガの欲とは意欲のことで、「食欲がなければ死んでしまうし、性欲がなければ子孫も繁栄もない。生きること自体がすでに欲」であり、「そういう欲はどんどん出すがね。出世したい、金持ちになりたい、スターになりたい。そのために一生懸命仕事をする、資格を取る、練習をする。自分を高めに連れて行くために動く」こととは逆に、「他人の邪魔をしてでも自分一人が満足すればいい」他力本願になると他人が頑張っているのが気になりだし、足を引っ張ったりだれかから奪い取ることを考え始める欲、我欲を出してはいけないのです。
「日本一役に立つ！龍の授業」では多くのテーマに沿って、話をすすめていきます。
今回取り上げたテーマの他にも、多くの気づきを与えてくれる1冊となっています。
目次
- はじめに
- 1時限目 龍神ってなに？ 気になるアレコレを聞いてみた
- 2時限目 龍神とコンビを組むための3ステップ
- 3時限目 龍神から聞いた幸せの法則
- 4時限目 とかくこの世は人間関係。心が晴れるお悩み解消術
- 5時限目 日本の神様ルールを守れば、ご利益だって自由自在
- おわりに
一言コメント
龍神と仲良くなる方法はとても簡単ですし、仲良くなるとメリットがあります。龍神も人間の幸せや成長を心から願っていることを理解でき、龍神から見て現代に抱えている問題を解説しており、引き寄せの法則にも活用できる嬉しいスピリチュアル本です。
注目の文章ピックアップ
・人間は9つ良いことがあっても1つ嫌なことがあると、そこに焦点を絞って考えてしまう生き物なようです。嫌なことに縛られていては楽しくありません。
・せっかく良いことが9つあったのですから、良いことに焦点を当てる癖をつけましょう。すると嫌なこともうまく流せるようになるのです。
・世の中は自分がしたことがそのまま返ってくるようにできています。良いことも悪いことも。ですから、あなたが他人にしていることが、そのままあなたに返ってきます。それはリンゴが木から落ちるのと同じくらい当たり前のことです。当然、周囲にはあなたと同じ行動を取る人が集まります。それが同じレベルと言った意味です。
・夢の実現を神様に応援してもらいたければ、72時間以内になんらかの行動に移すがね。逆に72時間以内に行動すれば、きっとなにかの形で結果が出るであろう
・人間の本音はな、人間が劣勢になったときにハッキリと出るものなのだ
・人付き合いが苦手でも、まずは接して話してみる。酒を飲みに行ってみる。そうしたことで仕事運は特に上がるのだよ。
・ガガによれば、お金持ちの家に生まれた人が一生お金持ちでいられる確率は半分にも満たないそうだ。逆にいまお金持ちと言われる人が生まれたときからお金持ちだった割合も半分以下。つまり、お金にどれだけ好かれるかというのは「後天的なもの」らしい。だからお金に好かれる生き方は、いまからだれにだってできるわけだ！
