人生が変わる因果の法則
- 著者:木村 藤子
- 出版:主婦と生活社
- 発行:2017年5月12日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:194ページ
- 評者:加納有美
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介する一冊は、著者の木村藤子さんが長年のスピリチュアルカウンセリング経験をふまえて書いたスピリチュアルな開運書です。
著者は霊視・透視能力が高く、脱走した巨大ニシキヘビの居場所を透視で的中させた「ヘビの神様」として全国的に有名です。
著者のアドバイスを素直に受け入れて実践する人は、人生が好転するそうです。
幸せになるコツは、「因果の法則」を知って幸せな未来を生みだす言動をすることだと著者は強調しています。
「因果の法則」とは、原因に応じた結果が起こるという法則です。
不運な出来事があると、つい「なんで?」と言いたくなりますが、そうした出来事は理不尽に起こるのではなく必ず原因があるそうです。
著者は一寸の狂いもなく作用する「因果の法則」を知り、「損」をしない生き方をすることをオススメしています。
たとえば善行をすれば幸福が、悪行をすれば不幸が起こるため、「因果の法則」を考えないで身勝手に生きるのは「損」だといえます。
また、身勝手に生きていると「因果の法則」により身勝手な人が周りに集まってくるため、人間関係のトラブルも起こりやすくなってしまいます。
逆に、善行を心がけて生きていると、「因果の法則」により同じように善行を心がけて生きている人が周りに集まってきます。
そうした人たちは、手を差し伸べて上に引き上げてくれたり、困ったときに助けてくれたりするため、結果的に「得」をすることになります。
温かい人たちに囲まれることで、心の安定を手に入れることができる点でも「得」だといえます。
悪行を避けることや、心が安定するような人間関係を築く大切さとして、著者は会社社長の40代男性のケースをあげています。
この男性は、起業してから必死で働きました。
会社を軌道に乗せるため悪行も行いましたし、忙しさのあまり友人や恋人とも疎遠になりました。
会社は成功しましたが、気づいたときには友人も恋人も失い、行った悪行を後悔して食事ものどを通らなくなりました。
この男性のようにお金があっても虚しくなる生き方は「損」であり、他人のためにならないだけでなく自分のためにもならない、と著者は諭しています。
著者は、上手くいかない場合は自分に問題があると素直に認め、感情に振り回されず、みんなが得をする方法を考えて生きることが幸福への近道だと結論づけています。
目次
- はじめに
- 第1章 因果の法則と感情
- 第2章 因果の法則と子育て
- 第3章 因果の法則と人間関係
- 第4章 因果の法則と“わたし”
- 特別章 春夏秋冬診断
- おわりに
一言コメント
「どうしたら幸せになれるのか」という問いに、因果の法則から分かりやすく答えているスピリチュアル本です。著者が実際に相談を受けたケースを例に出しているので、説得力があります。また思いやりがあり、周りと協力しながら豊かになっていく大人へと育てるヒントが書いているので、子育て中のお母さんにもオススメです。
注目の文章ピックアップ
・人は、自分のためだけに生きていると虚しさを感じることがあります。どんなに富や名声を得ても、人とのつながりを感じることができなければ、真の幸福、心の安定を手に入れるのは難しいのです。
・今の不幸というのは、過去のすべての行為と縁によって起きている結果です。ですから、まずは結果を受け入れ、原因を考えることで、その対策も講じられるのです。因果の法則のうえで、感情のままに生き続けるのは得策ではありません。
・因果の法則に則って、「善行をすれば幸福が、悪行をすれば不幸が」をしっかりと考えながら行動していれば、必然的に自分も、そして周りも得をするように世界はできているのです。
・原因と結果の法則は絶対です。結果がよくないということは、やり方が間違っていたということです。ですから、やり方を変えるというのが正しい選択です。
・因果の法則はおもしろいもので、同じような考えを持った人をどんどん集めるという効果もあります。無策に生きていれば、無策に生きている人と一緒にいるようになるのが人間というもの。人は人を呼びますから、必然的に同じ考えを持つ人たちがどんどん集まってくるわけです。
・人生をもっと自由に謳歌するためには、因果の法則を強く意識し、感情に振り回されてしまう虚しさを知り、日々の生活を送っていく必要があります。そのように生きていれば、あなたの魂は磨かれ、必ずやあなたの未来は明るいものとなるのです。