この出会いは魂が選んだこと
- 著者:木村 藤子
- 出版:学研プラス
- 発行:2016年7月5日
- 価格:1,200円+税
- 頁数:189ページ
- 評者:井口舞
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
霊能者として日々多くの相談を受けている木村藤子。これまで「気づき」に着目した多数の書籍を執筆しています。「この出会いは魂が選んだこと」では、
身近な人と向き合い、お互い幸せになるための心がけをスピリチュアルな目線で丁寧に解説しています。
本書の構成としては、著者の体験談や数多くの相談者とのやり取りなどの事例を交え、身近な人たちとの交流を通して幸せに生きるヒントを丁寧に解説しています。
人間関係で何かしらの悩みを持ったことがある方には深く考えさせられるメッセージばかり。
「輪廻転生」の考え方を軸に、筆者が他著書でも解いている「気づき」・「知識」の大切さを様々な視点から整理しています。
〈身近な人は、気づきと心の成長を促してくれる存在〉
身近な人たちはカルマが引き寄せた「この世で出会うべくして出会った魂の仲間」だと著者は述べています。
身近な人は皆カルマを写し出す関係であり、心と心を通い合わせて交流することでお互いの魂のレベルを高めていく存在とのこと。
〈“心と心を通い合わせる”ための心がけ〉
心と心を通い合わせるには、相手の立場や気持ちをくみ取る思いやりを持ちながら、自分自身の心をふり返って落ち度がなかったか確認することが大事だと著者は述べています。
対処法を見誤ってしまうのは、問題の原点を省みずに自分勝手な思い込みによる感情論が先立ってしまうことが多いようです。
つまり、人との交流における知識不足が一番に影響しているようです。そして、頑固な人ほどそのことに気づくことが難しいようです。
真面目な人ほど頑固な面を持つことが多く、ここで知識が不足していると思いやりや理解力に欠けて人の心を推しはかることができず、人との交流がうまくいかなくなります。
知識があればいろんな角度からものごとを捉えられるようになるので、頑固さを改めるには人間関係を学び知識を得ることが大事です。
人との交流がうまくできない原因が自分の知識不足だと気づいて改めていくことで、相手を理解し、相手からも理解されるようになるようです。
〈「知識力、理解力、思いやり」があれば皆仲良くできる〉
価値観が違う相手だからこそ、相手に対する思いやりや理解が求められ、そこでの交流が双方にとっての魂の向上につながるそうです。
この他にも、家族や友人、職場の人など、身近な人たちとの交流から魂のレベルを上げて幸せになるヒントが丁寧に紹介されています。
幸せな人生の歩み方の指標ともなる一冊なのでぜひ書籍で確認してみてください。
目次
- はじめに
- Part1 幸せになる3つの条件
- Part2 魂の修行仲間と心の落とし穴
- Part3 偏った愛情と真実の愛
- Part4 魂が後悔しない生き方
- Part5 問題の原点を知って知識を得る
- Part6 人との交流において大切なこと
- Part7 共に幸せの種を蒔く魂の仲間たち
- おわりに
一言コメント
「気づき」「知識」の大切さについて、著者の体験など数々の事例を紹介しながら解説しているので非常にわかりやすい内容となっています。
スピリチュアル本初心者の方にもおすすめの内容です。現在何かしらの苦境に立っている方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
注目の文章ピックアップ
・過去・現在・未来というひとつながりの流れの中で、カルマに応じた課題を克服しながら魂を磨き、輝かせていくことが、この世に生まれてきた理由であり、魂の望み
・親も子もお互いに、それぞれの魂の課題を克服するために最もふさわしい相手を選んでいる
・心をおろそかにすると、うわべだけつくろったり、何でも他人事としてとらえ、精神的に成長できずに、社会についていけない人や精神を病む人も出てきます。
・自分が決めて、自分が成した行いは、良きにつけあしきにつけすべて自己責任として返ってくる
・最も身近で大切な関係である人・家族とのすれ違いには、何かしらのカルマが潜んでいる
・現実に起きているできごとは決して自分と無関係ではなく、自分にとって何らかの意味がある
・人との交流がうまくできない原因が自分の知識不足と気づいて、改めない限り。相手を理解することもできず、相手からも理解されません。
・家族となると、つい慣れから相手のことをわかっているつもりになったり、知らない間に甘えが「わがまま」の形で感情的に出る
・人との交流がうまくできない人は、相手に対する思いやりや理解力に欠け、それゆえ話がかみ合わなかったり、自分勝手な解釈をして判断を誤り、知らず知らずのうちに相手の反感をかってしまうことがよくあります。
・困難な状況に出会った時こそ、自分を見つめるチャンスと捉え、人として何が大事なのかを静かに考えてみる必要があります。