心を手放す ヒマラヤ大聖者の人生を照らす言葉
- 著者:相川圭子
- 出版:大和書房
- 発行:2016年12月1日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:236ページ
- 評者:牧村結香
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「心を手放す ヒマラヤ大聖者の人生を照らす言葉」は、ヒマラヤ大聖者である相川圭子さんが50代と言う黄金世代を迎える方に、今一度人生を振り返り、自分の内側に目を向け、ヒマラヤの叡智を基に、心に蓄積されたカルマを浄化し、深い安らぎと共に「今を生きる」方法を紹介している書籍です。
≪カルマを浄め、真の自己と出会う≫
カルマとは「体や言葉、思いによる行為のこと」であり、悪いカルマは人の波動、やがては人生そのものを曇らせてしまいます。これからは魂が望む美しい行為を実践し、カルマを解放しながら生きて行くことを著者は薦めています。まずは、見返りを求めず、人や社会のために、意識的に善行をしていくだけでいいのです。そうすると、カルマがしだいに溶け、内面が愛と平和に満ち、波動が純粋で質の高いものとなり、より美しく、パワフルに生きられるようになります。
そこにヒマラヤ瞑想を加え、宇宙の根源とつながり、高次元のエネルギーで更に浄化を深めていくと、真の自己と出会う事ができると著者は言っています。
≪心から解放され、完全なる自由を得る≫
人は心を自分だと思い込んでいるため、常に不安や不足を感じている心に翻弄され、お金や関係性など、仮初の安心に執着してしまいがちです。しかし、ヒマラヤ瞑想を通じて真の自己とつながっていくと、内側から本物の平和と喜びを得ることができ、外側への執着が剥がれ落ちていきます。それによって、心から解放され、完全なる自由を得ることができます。それが今に生きることであり、人生の目的だと著者は言っています。
≪周りに与え、執着を手放す≫
本書では、ヒマラヤの瞑想以外にも、日常で実践できるヒマラヤの教えを生かした生き方が薦められています。例えば、布施など世の中を良くしていく為にお金を使うのです。生きたお金の使い方をすると、心が軽くなり、執着が取れていきます。仕事の面では、「稼ぐ」から「捧げる」へスタンスを変え、感謝の心を持って「与えさせて頂く」仕事をしましょう。人の喜ぶ行為を行って、カルマを浄めるのです。そして、人間関係については、相手のいい部分を見つめる、相手の価値感を認めるなど、愛を持って接することが大事です。しだいにエゴが溶けていきます。そうすると、今に生きることができ、人生が豊かに輝いていくのです。
≪ヒマラヤ瞑想のすすめ≫
ヒマラヤ瞑想とは、大いなる源につながり、神である本当の自分へと還っていく修行法であり、それによってもたらされる効果は様々です。深い心の平安が手に入る、体調が改善する、才能が開花する、人生の真理を知るなど、著者は各章を通じて紹介されているので、是非確認してみてください。
目次
- 序章 黄金世代のあなたに伝えたい「ヒマラヤの教え」があります
- 第1章 50代からの生き方
- 第2章 身のまわりのものごと
- 第3章 「つながり」について
- 第4章 これからの覚悟
- 第5章 ヒマラヤ瞑想のすすめ
- おわりに
一言コメント
本書は50代を迎える方に向けて書かれていますが、どの世代の方が読まれても役に立つと思われます。確かに若い内は求めるものが多く、中々手放す精神にはなれませんが、お金、人、仕事、心、そして人生との付き合い方は早く知るのに越したことはありません。人生をよりよくしたい方に幅広く読んで頂きたい一冊です。
注目の文章ピックアップ
・結果が自分の運命をつくっていくのですから、よい運命にしていくにはよい原因をつくらないといけません。自分を変えるには、カルマを変えていくしかないのです。
・エゴを満足させる生き方から、魂の喜ぶ生き方にしていきましょう。内側から平和で愛に満ち、輝く生き方です。すると自然にエゴを手放すことができるのです。
・ものへの執着は、つかの間の幸せを呼びます。源への愛着と信頼は、永遠の幸せをもたらします。
・あれこれ不安で不足ばかり感じる心ではなく、満ちている存在、永遠の存在に信頼してつながります。あなたはそこからやってきました。そこから生まれてきたのです。
・与えられた仕事をいやいやするのではなく、感謝しながら、楽しみながらやればいいのです。その仕事を通じて人の役に立てたこと、自分のスキルや才能を生かせたことに喜びを感じ、皆に捧げる気持ち、愛をもっていければ最高ですね。
・自分以外のすべての人は、神が送ってくれた学びの対象です。神が宿ってる存在です。お互いに尊敬して、愛をもって接していきましょう。
・ヒマラヤの修行を続ければ、あなたが依存していたものははげ落ち、すぐに身軽になっていきます。秘法で浄めていくことで空っぽになり、体を超え、心を超えて、本当の自分と一体になります。悟っていくのです。