スピリチュアルブログ版ダイジェスト

「トラウマ」は、一般的に、「心的外傷後ストレス障害（PTSD）」の名称でも知られる、心の病気とされています。

過去に肉体的・精神的なストレスを受けたことにより、長期間悩んだり、苦しんだりする精神状態です。

時として、世の中を生きづらいと感じてしまうほど苦しみながらも、なかなかトラウマから抜け出せない人もいます。

本書を読むと、トラウマの本質とは何なのか、どのようにして受け入れていけばよいかがわかります。

《著者「江原 啓之」氏について》

本書の著者である江原啓之氏はスピリチュアリストとして知られ、カウンセリングや講演会などを通して、人々の心を癒やし続けてきました。

また、ロングセラーとなっている「幸運を引きよせるスピリチュアル・ブック」をはじめ、数多くの書籍も執筆しています。

さらに、バリトン歌手として様々なコンサート・リサイタル・オペラへの出演、CDのリリースなど活躍の場を広げ、スピリチュアル・アーティスト（癒やしの総合芸術家）として、マルチに活動中です。

2011年に一般財団法人日本スピリチュアリズム協会を設立し、現在、同協会の代表理事を務めています。

《「トラウマ」とは、自分がこの世に誕生した理由そのものである》

私たちが一般的に心の病気ととらえている「トラウマ」は、本書では、「過去の挫折や失敗によってついてしまった考え方のクセ」と定義されています。

まず、トラウマが病気ではないと知るだけで、心が軽くなるのではないでしょうか。

過去に起きたできごとについて、いつまでも思い悩んだり、苦しんだり、後悔したりなどは、誰もが経験します。

避けられるものなら、避けたかったと思うこともあるでしょう。

しかし、本書を読むと、一見、偶然に起きてしまった辛く苦しいできことであっても、実は必然であったことが理解できます。

私たちはこの世に生を受ける際に、類魂（グループ・ソウル）と呼ばれる「たましいの家族」から部分的に誕生しました。

私たちのたましいは、前世とは違う「学び」をしようと決め、この世に生まれてきます。

弱さを乗り越えたい、恐怖心を克服したい、他者を理解したいなど、学びたい内容は人によって様々であり、その学びのために、つらく、苦しいできごとを今生で経験するのです。

つまり、トラウマは、たましいの学びのために必要な事象であり、私たちがこの世に誕生した理由そのものなのです。

《「トラウマ」の本質を知り、受け入れることが大切》

「過去の挫折や失敗によってついてしまった考え方のクセ」、つまり、本書でいう「トラウマ」は、どのように克服すればよいのでしょうか。

本書の著者である江原氏は、トラウマを受け入れることが大切だと述べています。

トラウマは、この世で学ぶべきことを教えてくれる、いわば、自分を映す「鏡」のような存在です。

トラウマを排除するのではなく、受け入れ、乗り越えることで学びを得られるとともに、人としての深みが増します。

それにより、たましいが磨かれ、成長し、ひいては私たちが生前に属している類魂（グループ・ソウル）の浄化が進むのです。

「大我」を意識することの大切さも教えられる1冊です。

目次

• はじめに　本書が生まれた理由
• 文庫版まえがきに変えて
• 人間関係のトラウマ
• 思考のトラウマ
• 行動のトラウマ
• 恋愛のトラウマ
• 結婚のトラウマ
• 子育てのトラウマ
• 家族のトラウマ
• 職場のトラウマ
• 外見のトラウマ
• お金のトラウマ
• SEXのトラウマ
• 人生のトラウマ
• 現代のトラウマ
• あとがきにかえて
• 文庫版あとがき

一言コメント

本書では、スピリチュアリストの江原啓之氏が、終始語りかけるような口調で私たちへのメッセージをしたためています。そのため、300ページを超えるボリュームがあるものの、スラスラと読み進められる書籍です。各章の最後に付記されたスピリチュアル用語解説に込められている、江原氏からのメッセージも必見です。

注目の文章ピックアップ

・トラウマや思いぐせは、あなた自身を見つめるための「鏡」なのです。

・トラウマを消そうとするのではなく、受け入れていくこと。それができれば、人としての優しさにつながり、ひいてはそれが、人間的な深みにも繋がっていくでしょう。

・たましいを磨き向上させることで、志の高い仲間と出会うことができるようになる。

・あなたが生まれてきた理由―それは自分の未熟さを知り、少しずつでもたましいを成長させていくためです。

・トラウマをまた繰り返してしまったらどうしよう・・・と不安になるのではなく、自分の手で運命を切り開いていることを思い出しましょう。

・人生の苦難を乗り越えたりすることによって、魂は磨くことができる。

・たましいは、あえて反対の”役”を選び、違う学びをしようと決め、この現世という”舞台”に生まれてきたということです。

・あなたは、あなたの学びに一番ふさわしい器を選んで生まれてきています。

・たましいを磨く努力をすることによって、人は運命を変え自分の人生をより一層輝かせることができる。

・そして、この世に再生することを決めてやってきたたましいは、みな、この大我に目覚めるために生まれてきたのです。

・ひとつずつトラウマをひも解き、昇華することができれば、あなたの属する類魂（グループ・ソウル）も、浄化が進みます。

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トラウマ　江原 啓之

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