夢をかなえる 「わたし」の愛し方(未来を劇的に変える自愛力を育てる方法)
堀野 絵梨(2017/12/23)

 

夢をかなえる 「わたし」の愛し方(未来を劇的に変える自愛力を育てる方法)

  • 著者:堀野 絵梨
  • 出版:Clover出版
  • 発行:2017年12月23日
  • 価格:1,300円+税
  • 頁数:200ページ
  • 評者:上田美里
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

ごく普通の家庭に生まれ育った著者。
実は過去には銀行凍結されたり、何度も詐欺に遭ったり、離婚を経験なさったり、大病を患ったりなどの不幸にもとれる出来事を経験しています。
決して順風満帆とは言えなかった人生において、著者は一体何を変えてきたのでしょうか。

その答えは意外にも「いい子をやめる」ことなのだそうです。
著者は劣等感のある自分自身を認めてあげて、自分を好きになることが大切だと仰っています。
なぜなら、他者からの承認欲求を追い求めると、自分自身の本当の望みがわからなくなってしまうから。
誰かに認められようと努力しても終わりは見えない。
それどころか、認められる日は決して来ないのです。

著者は療養中に『引き寄せの本』に出会い、良いことを引き寄せようと試行錯誤しました。
ですが内容を実行しているはずなのに、大病にかかって何度も詐欺に遭ってしまう……
その原因こそが『いい子』でい続けてしまったこと、だそうです。

自分のことを嫌いなまま『いい子』に徹して周りの期待に応えようとしても、ただ『都合のいい子』として認識されるだけ。
そんな風になってしまうなら、『悪い子』になって自分自身の思うように生きていき、自分のことを好きになることの方が大切です。
『悪い子』になるということは、自分で自分のことを愛して認めてあげるための手段なのだと著者は仰っています。

自分自身を愛するということは、自分にとって心地良いものを選んで、心地の良い人と一緒に過ごすということ。
無理やり誰かに合わせて、好きでもない人を喜ばせようとすることではありません。

関わる人たちに対して「あなたはこうだ」「あの人はこういう人間だから」などと決めつけることもしてはいけないのです。
そして同時に、あなたも自分自身に対して「私はこういう人間で、これができなくて、お金がなくて……」と決めつけることはありません。

この縛りがなくなることでとても楽になりますし、心地良いものを選ぶことにもつながります。

また、著者は「実は多くの人が不幸が好き」だと警鐘を鳴らしています。
長年自分に自信が持てない状態が続いていると「自分は幸せになっちゃいけない」という刷り込みが生まれてしまうのです。
それらを証明する為に次々と、不幸な出来事を引き寄せてしまいかねません。

本当のあなたはどうしたいのか?
そう問いかけてみて。幸せになる覚悟を決めて、素直になろうと著者は仰っています。

目次

  • はじめに
  • DAY1 『嫌われるんじゃ?』は妄想。
  • DAY2 劣等感の9割が勘違い。
  • DAY3 今の生活と違うことをしてみる。
  • DAY4 誰かに認められる日なんて来ない。
  • DAY5 あなたは見られていない。
  • DAY6 誰も喜ばせなくていい。
  • DAY7 いい子とは、『都合の』いい子。
  • DAY8 6つの役割
  • DAY9 なにも『決めつけ』ない。
  • DAY10 マゾヒズムの奴隷になるな。[その他 20]
  • おわりに

一言コメント

優しい語り口調から繰り広げられる波乱万丈な半生には、たいへん驚かされました。だからこそ、『いい子』から卒業することが大切と繰り返し説いている理由も理解できたような気がします。自分の欲求に素直になることがいかに大切か……
考え方を変えればやり直せる。内容にとても勇気づけられました。

注目の文章ピックアップ

何で嫌なことばっかり起こるの?
どうして誰もその答えを教えてくれないの?
ずっとそう考えていたんです。

ある日、『いい子』をやめて『悪い子』になってみた。

そうしたら、変わったのです。

***

あなたが嫌われたくない本当の理由は何?
何で嫌われるのが嫌なの?

不思議に聞こえるかもしれませんが、自分に『得』があるから私達はいろいろな行動や考え方をしています。自分を無意識に守るためです。嫌われたくないっていうのもその為です。

***

誰かに認められたい……そこには終わりがないの。誰かに認められるってことを軸に置いてしまうと、終わりのない『地獄』のような状態がやってくる。『もっともっと』と終わりない状態。

自分で自分自身を認めないと、その承認欲求は無くならない。『社会的な地位を得ることで認められたい、そして自分自身で自分を認めたい』。そんな気持ちが心の奥底にあるからです。本当は、自分自身で自分を認めるための『理由』が欲しいだけなのですよね。

***

自分を好きになってくれる人とだけ一緒にいたらいい! みんなに好かれなくてもいい! そう思うようにしたの。何回も起こるそれがメッセージだとわかるまでには私も時間がかかったけど。結局はそうだったんだよ。諦めた、そして受け入れたの。

あなたも、一回降参したらいい。こんな自分ですってね!

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