神社仏閣は宝の山
桜井 識子(2016/6/1)

 

神社仏閣は宝の山

  • 著者:桜井 識子
  • 出版:ハート出版
  • 発行:2016年6月1日
  • 価格:1,600円+税
  • 頁数:288ページ
  • 評者:富永直行
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

「神社仏閣は宝の山」は、幼い頃から霊媒の祖母を通して神仏の声を聞き、数々の試行錯誤と修行の末に直接神仏と語り合い、コミュニケーションが取れるようになった桜井識子さんの人気ブログを元に構成された書籍です。

本書では著者が関東、甲信越、出羽三山の古社、名刹を訪れ、龍や白ヘビ、お稲荷さんといった多種多様な神さま、仏さま達と語らいながら、神仏とのご縁の結び方、ご利益の受け方、願いの叶え方を伝授されます。加えて「スピリチュアルの不思議」と題した4つのコラムでは読者からのメッセージへの回答や、著者がどうしても読者に伝えたい思いが書かれています。

本書で最も重要なキーワードとなるのは「高波動」という言葉です。

著者は、「橋本病」という甲状腺に慢性の炎症が起こる病気をお持ちです。 本書のまえがきを書く数日前に病院に定期検診に赴きます。サボり気味で1年に1回も行かず放置していたそうです。

診察室に呼ばれた著者は、若い女医さんから開口一番「橋本病ではない」ことを告げられます。「橋本病」であることの根拠となる数値のすべてが正常値に戻り、超音波検査の結果も正常だったとのこと。著者は病院からの帰り道、診断ミスではないかとしばらく信じられない思いで、ぼ〜っと考え込んでいたそうです。

前回の検査後、著作の執筆のために数多くの神「高波動」の社仏閣を訪れ参拝しており、霊山にも登り、パワースポットにも立って来た著者ですが「橋本病を治して下さい」と願掛けをしたわけでもないのに治ったということは「高波動」の恩恵としか考えられないといいます。

しかし、この神社仏閣が持つ「高波動」の良い影響を受けるためには、そこを訪れる私たち自身の「霊格」を上げなければなりません。その土地や神社仏閣だけではなく、私たち自身も「高波動」になっていなければその恩恵を受けられないのです。

不安や焦りなどのストレスはマイナスの意思であり、それをぎゅっと濃縮して強く持てば自分を攻撃して、自分の細胞を壊します。ぎゅっと濃縮したプラスの意思は小さな未来の出来事を変える力がありますが、それを逆に使えば病気にもなる。意思にはそれほどの力があると著者はいいます。

腹が立つことがあっても、少ししたら「よし、ここまで。もう十分だから終わり」と意識して区切りをつけ、マイナスな意思の中に留まらず、神仏に愛されている、可愛がられている自分を「知り」神さま、ほとけ様の愛情に気づく心の余地が自分を「高波動」に導くのだと分かります。

目次

  • まえがき
  • 第一章 信州の神仏
  • 第二章 群馬の神仏
  • スピリチュアルの不思議1
  • 第三章 東京近郊の神仏
  • 第四章 東京都内の神仏
  • スピリチュアルの不思議2
  • 第五章 鎌倉の神仏
  • 第六章 鹿島と香取の関係
  • スピリチュアルの不思議3 [ほか 2]
  • あとがき

一言コメント

著者の軽妙な語り口、神仏とのおしゃべり、涙あり笑いありのドラマティックなパワースポットを巡る旅の数々は、神仏の世界をより身近に親しみを持って感じるためのきっかけになります。そうしたきっかけこそが、神仏と私たちの間に存在する見えないバリアを取り除き、著者のいう「高波動」を得ることに繋がるのだと思います。

注目の文章ピックアップ

・この世の中は不思議なことが普通に起こる世界である

・ぎゅっと濃縮したプラスの意思は小さな未来の出来事くらいなら変える力があるのです。それを逆に使えば・・・・・病気にもなるというわけです。それほど意思には力があります。

・悩まなくていいことまで集中して一心不乱に悩む必要はないのです。自分で毒素を作らなくてもいい、というわけです。

・低い波動の念・・・・・悔しい、妬ましい、憎い、あいつムカつく、イジメたらスッキリする、などそういった低い感情を持ち続けるのも自分の体にとって良くないです(もちろん霊格も下がります)。というのは、自分の内部で低い波動を作り出し、常時その波動に浸かっている状態になるからです。

・神仏は高波動の人は動かせますが、低波動の人は動かせません。例えば、参拝に来てもらいたい人がやって来た、何とか神仏が歓迎していることを本人に伝えてやりたい場合、神仏は波動の高い人は動かせますので、優しい神職さんや慈悲深い住職さんに働きかけて言葉をかけさせたりします(波動の高い関係者の人は神仏の働きかけを受け取る能力を当然強く持っておられます)」

・幼い子供が亡くなる理由は、”調整” がほとんどです。もう生まれて来なくていいほど霊格が高く進化しているのですが、カルマがほんの少しだけ残っているという場合です。

・峻険な山を見上げた瞬間に神様のオーラを魂が感じて、「神様だ!ああ、ありがたい」と思います。その雄大な神々しさに感動します。波動の強さがビンビンに伝わってきます。涙も出てきます。

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神社仏閣は宝の山 桜井 識子

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