ブッタの思考法でアタマすっきり!消したくても消えない「雑念」がスーッと消える本
くさなぎ 龍瞬(2012/6/26)

 

ブッタの思考法でアタマすっきり!消したくても消えない「雑念」がスーッと消える本

  • 著者:くさなぎ 龍瞬
  • 出版:株式会社大和出版
  • 発行:2012年6月26日
  • 価格:1400円+税
  • 頁数:256ページ
  • 評者:福嶋 恵美

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

《この本は「雑念を払ってアタマをすっきりさせる方法」を書いたものです》
気持ちが入らない、落ち着かない、消したくても消えてくれない漠然とした心の状態が「雑念」です。その厄介な雑念を、雲を晴らすように一掃して、目の前の大切なコトにまっすぐ向き合える方法を明らかにしたのが、この本です。
この本の特色は、とらえどころのない雑念を「整理整頓する方法」や「雑念のタイプ別解消法」が手に入ります。そして、その全ては「ブッタの教えが土台(ベース)になっている」ということです。

《ブッタの教えにたどり着かれるまで》
著者は僧侶をされています。僧侶と言っても、宗教(宗派)に属したかたではなく、インドで出家されました。ご自身は中学生時代通っていた進学校に疑問を感じ、中退。親御さんとも折り合いが合わずに家出されます。自分自身の能力を信じ、自分で勉強しますが、17歳で鬱に。全部人のせい!と自暴自棄になり、引きこもりましたが、そこで自分や周りの事をゆっくり浄化させていきました。「自分のために、好きに生きていいんだ」この意識は著者を癒しました。
その後自身の努力が実って、東京大学へ進学されますが、そこで生き方への疑問と失望は一層深まります。
単身日本を飛び出し、インドで出家してブッタの教えにたどり着かれ、「自分の人生はコレだけで十分」と思える生き方を掴み取られ、世に広めようと、この本を書かれました。

《心をどう働かせれば・どう考えれば、雑念を消せるのか》
ブッタの教えを知った元「雑念まみれ」著者が、現代的にアレンジして、今を生きる私たちの問題解決に役立つように書かれました。
まずは雑念を分類する所から。善い思いか悪い雑念か・貪欲か怒りか妄想か・快か不快か・感情か思考か。分けるだけで心の状態が分かり、ラクになります。もっと詳細に、たくさんの実践方法が記載されています。ぜひお手にとってお読みください。
この本の内容を実践していけば、日頃ストレスや不満を抱えている人は、上手に解消できるようになりますし、人間関係に悩んでいる人も、その悩みが解消されるでしょう。
雑念を払えば、自分にとって本当に大切なコトに向き合えるようになる。
そうすれば、一人ひとりがもっと幸せになれます。

ブッタの教えの中で「慈しみ」(思いやりを意味する仏教の言葉)というものがあります。著者は慈しみをこめて、皆さんのお役に立てるように、幸せを願って書かれています。

目次

  • まえがき
  • プロローグ
  • 1 雑念を「自覚」する
  • 2 雑念を「分ける」
  • 3 雑念の正体を「知る」
  • 4 雑念を「捨てる」
  • 5 人間関係を「割り切る」
  • 6 かんちがいを「直す」
  • 7 性格を「変える」
  • 8 過去と未来を「上手に活かす」
  • エピローグ
  • あとがきにかえて

一言コメント

この本は、読み進める度に何度も何度も目から鱗が落ちる感覚があります。
毎日、毎瞬たくさんの雑念があって、ずっとモヤモヤしていましたが、一つの雑念を部類分け出来ることを知れて、実践していくと、とても晴れやかな気持ちになれます。ブッタの教えは、現代の人になくてはならない考え方です。

注目の文章ピックアップ

・雑念は自覚しないままだと、いろんな「よくない事態」が生じます。「気が散ってしまう」というのは、ほんの初期症状。これは、雑念の原因によるものですが、放っておくと、疲れやすくなったり、怒りっぽくなったりと、感情的な問題が生じてきます。

・ 口にする言葉は、驚くほど影響力が強いのです。

・仏教では、心は、①体の感覚、②感情、③思考、④意欲、⑤意識―という五つの要素で成り立っていると理解します。それぞれ全く別の心の動きです。
一般の人はこういう心の分類法を知らないので、相手と意見がぶつかると、怒り(感情)や、期待・欲求(意欲)や、性格が合う・合わないといった判断(思考)などをごちゃまぜにして反応してしまいます。その結果、気持ちを整理できず、悪い感情を引きずって、いつまでも歩み寄れないという事態がよく起こるのです。

・自分の心と体に何が起きているかに、明瞭に、はっきりと気付いてあげること。「もっと早く」「もっと効率よく」というのは、それ自体が雑念になります。急ぐことは上質な心の働かせ方ではありません。

・今どんな反応をするかによって、将来の自分の方向性(将来の自分)は決まってきます。ならば、先の事をあれこれ考えるより、今現在の心の反応を見つめ、コントロールする方が大事。

・心の反応は単純で、快と不快は両立しない。

・望みがかなうのは、実は、その執着を手放した瞬間からなのです。
ヤル気も勝ち負けもいらない。ただ、貢献という動機を外さない。関わることの歓びを忘れない。

・ 失敗は一度も起きていない。結果という妄想に執着して、その妄想が起こらなかった現実に怒りを感じている。まったく起きていないことを、起きているかのように錯覚してしまうというかんちがい。

・つねに「自分にとっての目的」を明確に定めて忘れないこと。そのための「自分が納得行く方法」を、工夫して、真剣に取り組むこと。それがブッタの流儀(正しい思考)である

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「雑念」が消える本 くさなぎ 龍瞬

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