じぶんでできる浄化の本
- 著者:神人
- 出版:徳間書店
- 発行:2023年9月30日
- 価格:1,800円+税
- 頁数:213ページ
- 評者:井口 まどか
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
幸せの定義は人によって異なりますが、まずは誰にとっても、心身ともに健康であることが第一ではないでしょうか。そうはいうものの、現状では心身に不調をきたし、苦しんでいる人が多くいます。その心身のバランスが崩れた状態こそが病(やまい)なのです。
著者は本書の中で人が病気になるメカニズムについてわかりやすく説明するとともに、本来の健康を取り戻すのに役立つ、さまざまな浄化方法を具体的に紹介しています。
《著者「神人」氏について》
本書の著者である神人(かみひと)氏の名前は、「神に感謝しながら生きる人」の意味があります。
1969年に青森県に生まれ、幼少の頃から数多くの神靈体験を重ねてきた著者は、1998年よりさまざまな異次元存在たちと対話するようになりました。2004年からは祈り唄や祭り唄を中心としたシャーマニックなライブ活動を全国各地で行い、ミュージシャン(シンガーソングライター)として活動しています。
そのほか、チャリティーイベント「地球愛祭り」を立ち上げたり、宇宙・地球・神・霊などをテーマにした講演会やワークショップを開催したり、シャーマン、スピリチュアルメッセンジャー、講師、作家、脚本家、演出家として幅広く活躍中です。
《人が病にかかるメカニズム》
私たち人間をはじめ、生きとし生けるものはすべて、肉体(現次元生命体)・靈体(異次元生命体)・神体(多重次元宇宙体)が組み合わさることにより、現次元世界を生きられています。
病とは、心身のバランスが崩れている状態、つまり、生命体を構成する要素である靈体と肉体との間に不調和が生じている状態です。負のエネルギー(病魔)が靈体に広がり、充満してしまうと、良いエネルギーが流れなくなります。この靈体が病んでいる状態が病気です。
靈体が弱っていると自己治癒力が低下し、正しい判断ができなくなることで何かをし過ぎてしまい、心身に苦痛を与え続けます。靈体が病むと免疫機能が低下するので、肉体にも病があらわれます。これが、人が病にかかる仕組みです。
《病の原因である負のエネルギーを払拭・浄化する》
靈体が負のエネルギーを受け続けることが病の原因であるならば、負のエネルギーを受けなければ病にはなりません。たとえ負のエネルギーを受け続けたとしても、それをすばやく払拭したり、浄化したりする、さらには正のエネルギーを注入することにより、病になりにくくなると著者は述べています。
負のエネルギーには、思い込み・執着・癖といった自分自身が生み出すもの、悪魔・生霊・邪念など外部から受けるものがあります。負のエネルギーを受けないようにするには、こうしたネガティブなものから距離をとることが大切です。
しかし、この世に生きている以上は、どんなに意識していても、少なからず負のエネルギーを受けてしまうでしょう。そんなときには、本書で紹介されている数々の浄化方法が役立ちます。
その方法は、五感浄化、睡眠浄化、呼吸浄化、自然浄化など多種多様ですが、日常生活で簡単に実践できるものばかりです。中でも圧倒的に浄化力が高いのは自然界のエネルギーであり、自然を摂り入れた生き方が望ましいと著者はいいます。
同時に、著者は地球を愛しみ、自然環境を大切にする生き方をすることが重要とも述べています。本書は、自分自身のみならず、地球規模での浄化の大切さを考えさせられる1冊です。
目次
- はじめに
- 1章 「人」とはいったい何か?
- 2章 浄化の方法1 五感を通して
- 3章 浄化の方法2 自然を通して
- 4章 浄化の方法3 チャクラ、色彩、瞑想など
- 5章 浄靈浄化の方法 神示浄化など
- 6章 地球の浄化
- おわりに
一言コメント
本書には、五感を通して行う浄化、自然を通して行う浄化、チャクラや瞑想などを通して行う浄化など、さまざまな方法が紹介されています。いずれも特別な能力や道具などは必要なく、普段から実践できる内容です。病にかかるメカニズムもわかりやすく解説されており、特に心身の不調に悩む人におすすめの書籍です。
注目の文章ピックアップ
・いろいろな価値観がございますが、人間に共通して一番に該当することは、「心身共に健康に生きられるということ」ではないでしょうか。
・あなたの肉体は地球から貸していただいている生命体であり借り物です。ですから、決して粗末に扱ってはいけません。
・喜びを感じながら感謝に変えて「言葉にする」ことです。
・自然界のエネルギーは、圧倒的に浄化力が強いです。ですから、「自然」を取り入れた生き方をすることが、心身共に健康であるためには正しい生き方と言えます。
・自然のエネルギーで最も浄靈浄化力が強いのは、太陽の光です。
・未来に対しては、不安や恐れを払拭し、喜びを感じられる素晴らしい光景を強く想像することが大切です。
・ということは、多くの存在を愛すれば愛するほど、より多くの善き念・エネルギーを受け取るようになるということなのです。
・つまり、「自分の未来は、幸せな未来だ」と思えるように、まず自分が未来を思い描いて、それを言葉に変えて、言って、それに見合う行動をしていかなければ、幸せな未来は生みだせません。
・神の世界は、すべては喜びの状態にある世界です。すべてが自分のやりたいようにやれる、それが許される。そこに悪は存在しません。