この瞬間より大事なものなんてない 今ここが人生の目的地なんだ
- 著者:ダリル・アンカ(Darryl Anka) 山崎拓巳
- 出版:株式会社ヴォイス 出版事業部
- 発行:2020年8月10日
- 価格:1,600円+税
- 頁数:243ページ
- 評者:宮村 凌
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本書では、メンタルマネジメントやコミュニケーション術などで講演活動を行い、書籍では累計150万部のベストセラー作家である山崎拓巳氏が、ダリル・アンカ氏がチャンネルするバシャールとの対話を通して、幸せに生きるための方法を詳しく解説しています。
本書を通して、どうしても湧いてくるネガティブな観念を方程式でコントロールすれば、今、この瞬間の大切さに気付けるはずです。
<<ネガティブな観念の正体>>
何かをするときに「上手く行かないのではないか」「失敗するのではないか」というネガティブな気持ちが湧いてきます。それは、あなたが過去に選択したことで失敗を経験したからです。このような体験は、不安や怖れにつながり、自分の奥深くで「信じる」ものになっています。しかし、あなたが怖れを感じたとき、その観念の正体を模索するチャンスなのです。あなたがなぜ、その状況を怖れているのか、何を信じているから怖れているのか、何が起こることを怖れているのか。追求してみると、そのネガティブな観念には根拠がないことがほとんどです。ネガティブな観念に根拠がないということに気付けば、それは去っていきます。つまり、ネガティブを手放せるということなのです。
<<「方程式」で人生を上手に乗りこなす>>
ネガティブな観念を手放せれば、あなたは自分のワクワクに従って行動することに不安や怖れを感じなくなります。そして、以下の方程式に従って行動することで、本当の自分を生きていけるようになるのです。
【方程式】
① 自分の情熱に従い行動する
② それに対して、ベストを尽くす
③ その結果には執着しない
④ 常にポジティブな状態を保つ
⑤ ①~④を実行することで、自分にプラスの結果がもたらされる
このシンプルな方程式は、あなたの人生で体験するすべてに適用されます。そして、必ず効果があるものです。
<<今この瞬間が目的地>>
方程式の中でも重要なポイントは「③その結果に執着しない」というものです。私達は常に叶えたい夢や望みがあります。夢をイメージしたり目標を持ったりするとワクワクするものです。ただし、自分が想定したゴールと全く同じことが起こらないからといって、それが失敗だということではありません。もし、ワクワクや情熱に従って行動しているのに、思うような結果がでなかった場合は、失敗したのではなく「他にやりたいことがある」というメッセージなのです。ですので、夢や望みを達成するためのプロセスや結果が予想と違っていても心配はいりません。実は今、あなたにとって本当に必要なことを学んでいる最中だからです。そして、今この瞬間こそが、あなたが本来望んでいるゴールにたどり着くための、ひとつの目的地なのです。
目次
- はじめに
- 第1章 今、過去からの学びを未来に活かす時
- 第2章 ネガティブな観念をやっつけろ!
- 第3章 スピリットとして生きるということ
- 第4章 すべては「方程式」ありき
- 第5章 地球を脅かす問題に人類はどう立ち向かうべきか
- 第6章 夢を叶える旅路こそが目的地
- 第7章 自分の乗る列車は賢く選ぶ
- After Session Talk ダリル・アンカ VS 山崎拓巳 自分が幸せになると、幸せがやってくる
- おわりに
一言コメント
本書を読むと、ワクワクに従って行動することの意味や、その大切さが理解できます。たとえ行動したプロセスや結果が予想と違っていても、それが自分にとって必要なものだということがわかるのです。不安を感じている人、あるいは叶えたい夢がある人にとって、今この瞬間が目的地なんだということを実感できる一冊です。
注目の文章ピックアップ
・今や、ワクワクはハッピーに生きるための“鉄板の合言葉”みたいなものなので、ワクワクすることを選択して、夢や目標を叶えてきた人もすでにいるはずです。
・でも、「ワクワクすることを選択する」の裏側には、「ワクワクしないことを選択する洗脳」があるのかもしれないな、って思うのです。
・すべての感情は、自分の奥深くで信じるものによってつくられています。
・「この状況において、自分が怖れを感じるのはなぜ?何を信じているから、自分は怖れを感じているのだろう?」という問いです。
・それは、「もし、ワクワクに従って行動を起こした場合、その時に何が起きることを怖れているのだろう?」という質問です。
・自分が持つネガティブな観念が根拠のないものであることを一度意識できれば、それは去っていきます。
・「より上手に生きていく」ということは、「よりよい観念を選んでいく」ということに他なりません。
・だから、新しい情報を受け取るためには、新しい存在に変わらなければならないのです。
・「与えたものが帰ってくる」「自分が出したものが自分に戻ってくる」ということです。
・相手から何かネガティブなことを言われて、自分がそれに反応してしまうときは、あなたがその人に同調しているときです。
・ですから、どちらの方向に自分が誘われていったとしても、常に自分のワクワクだけに従っていればいいのです。
・今、起きていることより重要なことなんて何ひとつとしてないんですよ。