神様が教えてくれた「怒り」を「幸せに変える方法」
- 著者:日下 由紀恵
- 出版:河出書房新社
- 発行:2017年3月30日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:206ページ
- 評者:高橋 和葉
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
スピリチュアル心理カウンセラー、日下由紀恵さんのベストセラースピリチュアル本「神様が教えてくれた「怒り」を「幸せ」に変える方法」をご紹介します。
怒りの原因は心の奥底に閉じ込められている悲しみにあります。
その心の傷に気付き浄化することで運気が上がり、自分らしい、幸せでいっぱいの人生が開けるということです。
日々の生活の中で怒りの感情が湧くことはたくさんあります。パワハラの上司、いじめっ子、思いやりのないパートナー、失礼な態度の店員、言うことを聞かない子ども。どうしてだろう、もう嫌だ、と思いますよね。それこそが神様の思惑だと著者は説明しています。怒りは、あなたの本心に気付かせ、あなたの人生を思い通りの幸せなものに変えていくための大切なメッセージなのです。
例えば、パワハラ上司やライバルなど、あなたに怒りを向けてくる人は、ソウルメイトだといいます。ソウルメイトとは過去世で大変仲の良かった友人や恋人などで、何度も転生を共にし、お互いを高め合う関係にあるそうです。
怒りを受け止める側であるあなたは非常に我慢強く強い精神力の持ち主なので、多少のことは我慢して乗り越えてしまいます。ですがそのままでは状況は悪くなるばかりです。そこでソウルメイト同士が協議してあり得ない出来事を起こし、あなたが自分の本音に気付き、行動し、状況を好転させることができるように誘導してくれているのだそうです。
どんな人でも心の傷を抱えているものなので、怒りの感情が湧くのは自然なことですが、その時に怒りに振り回されないことが大切です。怒りの感情に支配されてしまうと波動が下がり、運気が下がってしまうからです。
怒りの感情が湧いたときの対処法として、ポジティブに考える、文字に書く、声に出す、その場を離れる、などの方法があるそうです。
また、怒りの邪気を寄せ付けないオーラを身につけるための習慣として、朝日に当たる、白米を食べる、朝食にスープを飲む、音に意識を向ける、などが紹介されています。
神様は私たちが持って生まれた望みを叶え、幸せに生きられるようにといつも願ってくれていると著者は言います。不快な出来事は神様からの問いかけ、無意識に心にため込んでしまった大切な感情に耳を傾け、その不安や悲しみを浄化することで人生は劇的に好転していくということです。
目次
- プロローグ
- 第1章 怒りの種は気づいてもらうのを待っている
- 第2章 怒りを引き起こすものの正体とは?
- 第3章 怒りを出す人と怒りを受け止める人は、ソウルメイトの関係
- 第4章 怒りにまみれなくなる「思考チェンジ法」
- 第5章 怒りを寄せつけない「浄化アクション」
- 第6章 怒りを幸せの波動に変えて、神様を味方につける
- おわりに
一言コメント
怒りや不快の元は何か、それをどのように浄化し幸せにつなげるのか、分かりやすく解説されたスピリチュアル本です。説得力のある解説で、怒りが湧いたとき自分の感情に向き合うことを意識してみようと思いました。今日からすぐにでも実践できる、幸せへのヒントがたくさん詰まった一冊です。
注目の文章ピックアップ
・あなたが今経験している「不快」な出来事は、今までのおこないの罰などではなく、心に突き刺さった悲しみのナイフの存在を教えるためだけに起こっています。
・今度、あなたのなかに怒りが生まれたら、自分はどんなことを悲しんでいるんだろうか、と考えてみてください。怒りのもとが深い悲しみだとわかれば、怒りの感情を抱く自分を愛せるのではないでしょうか。
・神様は「怒りをぶちまける側は、怒りを受け止める側の心を磨いていく磨き布の役割として配置されているソウルメイト」だと言います。
・子どもの行動にイライラするとき、自分は子どものころどうだったかな、と考えてみましょう。きっと、同じようなことで親に叱られていたなど、子どものころの親とのネガティブな関係を思い出すでしょう。なぜなら、お子さんはあなたにそのときの恐怖や自己否定の気持ちを思い出させて浄化しようと、わざと同じ問題を起こしているからです。
・怒りが湧いたら、反省と感謝で誰よりも早い幸せの扉への近道を手に入れることができる、すごいチャンスのときなのです。
・最高のパラレルワールドをつかむためにやってほしいこと、それは怒りを制御し、生じる負の感情をためずに上手に処理していくことです。起こる問題に対して、常に冷静でいること。その覚悟があれば、誰でも最高の幸せを味わう人生へつなげていけるようになっています。