わたしが神さまから教わった「お金の流れ」が変わる話 The Energy of Money
- 著者:井内 由佳
- 出版:大和書房
- 発行:2016年12月31日
- 価格:1,400円+税
- 頁数:223ページ
- 評者:福村 倫子
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介する一冊は、しあわせカウンセラーとして活動されている井内由佳さんのスピリチュアルな開運書です。
著者は、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という神さまとお話ができる能力を活かして、これまで2万人を超える人たちの相談に応じてきたそうです。
その経験をもとに、著者は本書【「お金の流れ」が変わる話】を通して、お金の真理やお金に好かれる方法を教えています。
まず、著者は講演に来るお客さんに、「神さまの目を強く意識する」ように言うそうです。
それは神さまの目を意識すると、下手な嘘や言い訳をしても無駄だということに気づくからだといいます。
「人からどう思われるか」ではなく、「自分がどうありたいか」を考えるようになるのです。
そういう人は人として成長し、神さまにも気に入られるようになります。
もちろん神さまは、人の心の隅々まで全てお見通しなので、「お金が好き」といえる素直な気持ちを持っている人の方が好きです。
神さまは事の善悪よりも、その人が相手にどんな思いをさせているのかを見ています。
あるとき神さまは著者に「人にしたことが自分もされる」とおっしゃったそうです。
それは相手に対して嫌な思いをさせれば、後々、自分が嫌な思いをさせられる目にあうということ。「同じ目にあわせられる」のではなく、「同じ思いをさせられる」という点に注目しましょう。
つまり、しあわせになりたいと願うなら、まずは誰かをしあわせな気持ちにさせることが必須なのです。
また著者は神さまに、お金をケチって使わずにいると、かえって無くなるという教えを受けます。
著者は自身の体験から、お金にも心があることを学んだそうです。
では、お金はどんな人を好きになるかというと。
お金は穏やかな人や、人を喜ばせる人が大好きで、そういう人の元に行きたいと思っているのだそうです。
お金がたくさん欲しいと思うなら、人を喜ばせるために気前よくお金を使うことが大事になります。
お金を嬉しがって人のために使うと、お金が自分を喜ばせてくれるという好循環が起こるのです。
反対に出すべき時に出さずにいると、余計な出費が増え、おまけに金運もガクンと下がってしまいます。
そして、人にお金を使うときは、「見返りを求めない」ことが第一です。
例えば人にごちそうする際にお返しを期待して出すお金は、一見して人を喜ばせているように見えて、実は自己投資をしているにすぎません。
いつも人に何かをしてもらったとき、お互い様だと思って「ありがとう」の言葉だけで済ませている人は、誰かが何かをしてくれようとしても遠慮しなければならないのです。
また、お金の流れが悪いときに気をつけたいのは、普段自分がなにげなく使う言葉です。
目と耳から入ってくる嫌な言葉は、予想以上に心をかき乱します。
それを阻止するには、いつも自分が聞きたい言葉を発することです。
言葉のエネルギーはとても大きく、「忙しい」「お金がない」「つまらない」といったマイナスな言葉を発すると、本当にその通りになってしまうといいます。
ですから、「楽しい」「嬉しい」「しあわせ」などのように、プラスの言葉を使うことで気分もあがり、またその言葉を人から聞くことで、さらにエネルギーをもらえるということになるのです。
他にも、著者がよく相談される「お財布に関すること」の真実や、神棚と仏壇の向きなど、「運」をよくするために知っておいた方がよい知恵もたくさん紹介されています。
著者は今、愛する人たちに囲まれてとてもしあわせに暮らしているそうです。
愛する人たちとしあわせな時間を過ごすためにも、やはりお金は大切な仲間であると綴っています。
目次
- はじめに
- 第1章 神さまがつくったお金の真理
- 第2章 生き方の違いが結果に出る
- 第3章 お金が逃げていくことをしない
- 第4章 この発想が、お金のこころをつかむ
- 第5章 流れが悪いときに気をつけたいこと
- おわりに
一言コメント
この本は、お金に好かれる方法をわかりやすく解説したスピリチュアルな手引書です。お金を上手に増やすにはどうすればよいのか、お金の流れを変えるにはどうすればよいのか、読むほどに納得させてくれます。どなたでも気持ちを切り替えるだけですぐに実践でき、しあわせな気持ちに包まれること請け合いです。
注目の文章ピックアップ
・人の目を意識する人は、「人からこう思われたい」という気持ちが強く、そう思われるように知らず知らずに自分を演出してしまいます。そうすると、どうしても自分を引き立ててしまう嘘や隠し事が多くなり、その場をしのぐための言い訳も多くなってくるのです。
・神さまは、その人が相手にどんな思いをさせているかを気にしているのです。
・なぜなら、お金が好きと言えるということは素直だし、こころも前向きで明るいということでもあるから。
・「人にしたことが自分もされる」
・あなたがしあわせになるには、しあわせを感じるには、まず自分が誰かにしあわせな気持ちを味わわせること。
・「お金は使うことで無くなるのではなく、使わないことで無くなる」
・いつもお金を惜しみながら使うと、本当に惜しみたくなるようなことにお金が出ていくのです。
・お金は嬉しがって、喜んで使う。それが楽しい人生を送るためのコツのひとつでもあるのです。
・見返りを期待しない振る舞いが、結局は一番いいのです。
・一番いいのは、自分も気持ちよく相手に「お金を贈る」、そして、相手から贈られたらありがたく「お金を受け取る」。この関係がものを贈り合うよりももっともっといいのです。
・聞きたくない言葉、言われたくない言葉が時に耳から入ってきて、こころをかき乱すこともあります。でも、かき乱されなくなる方法がひとつだけあるのです。
・それは、なるべく自分が話す言葉を、自分が聞きたい言葉に変えることです。
・だから、言われたい言葉、なりたい言葉をいつも使ってそのエネルギーを利用することは、人が賢く生きるための知恵でもあるのです。