ピンチをチャンスに変える 運命法則
藤谷 康允 (2017/11/17)

ピンチをチャンスに変える 運命法則

  • 著者:藤谷 康允
  • 出版:ビオ・マガジン
  • 発行:2017年11月17日
  • 価格:1,600円+税
  • 頁数:264ページ
  • 評者:東矢 ゆかり
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

この本では、著者である藤谷泰充さんが「引き受け人間学」という実践哲学を導き出した経緯、そしてその「引き受け人間学」の基本概念とともに誰にでもできる引き受けの実践作法を学ぶことができます。

 「引き受け人間学」が生まれた経緯
著者が「引き受け人間学」を導き出すまで、さまざまな出来事や天からの声
を聞くという体験があったといいます。

農協に就職して意欲的に活動するものの、事故をきっかけに「地球環境を守りたい」という魂のスイッチが入り、退職して起業した著者。しかし、経営はうまくいかず、36歳の時に借金のため倒産しました。借金地獄の苦しみから自殺しようと山に入ると、「逃げるな!試練だ!引き受けなさい!道は必ず開けます」という声が山から聞こえたそうです。

この出来事をきっかけに著者は、残りの人生を人類の平和と地球環境を守ることに捧げると誓い、施療院を開設します。現在は天からのメッセージを受け完成した「引き受け人間学」を伝えるために全国を飛び回る著者ですが、その教えは、子供から大人まで何も考えず実践するだけで効果が出る、と全国から実践によって経験した不思議な体験談が多く寄せられているようです。

 「引き受け人間学」とは
「引き受け人間学」とは「自他(世界)の苦しみを引き受けて、自他(世界)の歓びへと変革する生き方」のことをいいます。この世の苦悩は宇宙の法則に反したときに生まれ、この苦悩を宇宙の法則に戻して調和させることで、あらゆる物事が好転する、という考えが引き受け人間学の基盤となっています。

どのようなことが起きても全てに意味がある、気付きのためのメッセージであると本書では掲げています。よって、まずは何があっても「なるほど」と受け止める。自分の中から出てくるネガティブな気持ち(闇)もひとまず受け止めることで、チャンス(光)がやってくるということです。

 実践作法
引き受け人間学の実践作法は、左手で闇を引き受け、右手で光にして出すというもので、この方法を「運命好転装置」、この動作を「シャカシャカ」と呼びます。具体的な作法は以下になります。
① まず、実践する「私」を家族を含む周りの人間、動植物、車などあらゆるいのちの代表とします。人類から地球宇宙の底にいながら、天と対面して向き合い、天の右手と私(代表)の左手、天の左手と私の右手が繋がっていることをイメージする
② 私(代表)の左手と繋がっている天の右手の平より「人類から地球宇宙の闇を引き受けます」と想いながら左手を握りしめ、自分の方へ引き寄せる
③ 私(代表)の右手の平と繋がっている天の左手の平へ「人類から地球、宇宙に光を出し続けます」と想う
④ 私(代表)の胸の前で丸めた左手の甲の上に右手の平をかぶせて、小指側を正面に向ける。左手を手前に引く、右手を前方に押し出す。この動作を繰り返す

上記の作法をすることによって意識クリーニングが行われ、闇が光となって返ってくるということです。
上記の方法を用いた「しこたま意識クリーニング」という、闇ことば(自分の中にあるネガティブな言葉)を吐ききって意識をクリーニングするという方法も紹介されています。

引き受け人間学の特異な点は、自分が他の人に代わって意識クリーニングを行い、運命を好転させることができるという点であると著者は述べており、人でなく電子機器でも効果があった、という報告も寄せられるなどあらゆるものに適用できる方法であるとしています。

目次

  • はじめに
  • 第1章 引き受け人間学ができるまで
  • 第2章 [理論編]引き受け人間学とは何か
  • 第3章 [実践Ⅰ]引き受け人間学・実践の基本
  • 第4章 [実践Ⅱ]しこたま意識クリーニングの実践例
  • 第5章 [実践Ⅲ]日常生活の指針と健康法
  • 第6章 引き受け人間学・なんでもQ&A
  • 第7章 引き受け人間学・不思議な体験談〜ピンチがチャンスに!
  • おわりに

一言コメント

ネガティブなことが否定されがちな風潮の中、思い切り闇を吐ききることで光に変えることができるという著者の考えはすごく痛快でした。また引き受け実践の作法は簡単で、実行に移しやすいのも魅力的。筆者の人類愛、地球愛が滲みでるような本書は読後も優しい気持ちになれました。

注目の文章ピックアップ

・私たちは今まで「規則正しく」という教育を受けてきました。ここでいう規則とは、規範、規律、道徳といったことも含みます。不安や恐怖、怒りの気持ちは持ってはいけない、愛しなさい、信じなさい、許しなさい、相手のよいところだけを見なさいと言われ続け、そのように努力してきました。しかし、このように規則正しく生きようとすると、我慢が生じ、大きなストレスとなります。

・そこで私は、「好きにはなれませんが、これ以上嫌いません」「不安でいい、怖くていい。でもこれ以上、不安と恐怖に落としません」などの新しい概念(ことば)を発見しました。

・「愛呆に生きる」とは、赤ちゃんのように素直な心で、人類から宇宙までの闇を引き受け、光を出す、という意味です。あかちゃんはただそこにいるだけで、周りの人皆が愛と平和を実感できて、呆れるほど愛おしく、愛される存在です。

・あなたが、家族や知人、その他、世界に成り代わって「シャカシャカ」しながら闇ことばを吐き出すことで、他者(世界)の運命までもが好転するのです。こんなことは、世界でも初めてではないでしょうか!東海地方に住む祖父母が関西でいじめを受けている孫に成り代わって実践したところ、すぐにいじめがなくなり、その後いじめた少年と親友になれた。

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ピンチをチャンスに変える 運命法則 藤谷 康允

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