「あの世」の本当のしくみ 人はどこからやってきて、どこへ還るのか?
サアラ/池川 明(2017/10/31)

「あの世」の本当のしくみ 人はどこからやってきて、どこへ還るのか?

  • 著者:サアラ/池川 明
  • 出版:大和出版
  • 発行:2017年10月31日
  • 価格:1,600円+税
  • 頁数:223ページ
  • 評者:日原 了介
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

人はどこからやってきて、どこに還るのか?
哲学的な副題がついておりますお勧めの一冊をご紹介致します。

『「あの世」の本当のしくみ』は、あの世のしくみと生まれ変わりを中心に書かれています。

生まれ変わりのサイクルを「輪廻」と「転生」という二通りの仕方で説明することによって、区別しています。生まれ変わりのうち、「輪廻」だけを区別して解脱を進めるのか、まず前提から時系列を追って解説されています。

シンプルにいえば、「輪廻」はいずれ外れるべき不毛な生まれ変わりの繰り返しです。輪廻では魂が癒されず、一生の記憶を消されて生まれ変わってしまうために人類は進歩を阻まれてしまっています。
本来の生まれ変わり「転生」とは、魂を癒して人生の記憶を保ちながら次の生へと進むことです。

第五章・第六章では、第一章から第四章までに明かされたあの世とこの世の仕組みについての知識を実際の人生でどのように使うかが解説されています。

どうしたら輪廻を離れて転生することができるでしょうか。
案外シンプルな答えが書かれています。「死の瞬間、最善を尽くしたという誇りを持つ」ことです。

「言うは易し、行うは難し」で、たいていの人は死の瞬間に自分の人生に満足できていません。所有概念や勝ち負けにとらわれてしまっているので、様々なことに不満足を感じてしまいます。いくら説得されても、なかなか自分でコントロールすることは難しいでしょう。

著者は不満足を生み出す所有概念や勝ち負けの概念のとらわれから自由になる具体的な方法を挙げています。

その中の一つに「自然の中で自分の無力さを存分に味わう」というものがあります。

たとえば、海辺へ行って服のまま水の中へ浸かってしまえば「もう抵抗してもしょうがない」という気持ちになって、なぜだか笑いがこみあげてくるような気がします。そうした自由で無邪気な気持ちになることです。
子供のころの気持ちに戻ってはしゃぐと、誰でもお金や社会的地位のことがどうでもよくなり、目がキラキラしてきます。
海の上にぷかぷか体を浮かべながら「やっぱりこの世界に命があることがなにより素晴らしい」ということを思い出すことが、社会的な価値観から自由になる一つの方法だと著者は語っています。

目次

  • まえがき はじめに 還るべき場所に還るために
  • 第1章 幽界に閉じ込められてきた私たちの魂
  • 第2章 肉体は死んでも魂は死なない
  • 第3章 あの世はどうなっているのか
  • 第4章 輪廻がこんな問題をもたらしている
  • 第5章 なぜ、この世に生まれてきたのか
  • 第6章 幸せになるために、今、私たちがすべきこと
  • あとがき おわりに 今ここに生きる霊的な意味 Saarahat

一言コメント

目次の順に読むと、遠い世界の話かと思ってしまいますが、本書は現代を生きている人のための本です。
もしわかりにくいと感じるなら、目次の逆順に読めばお分かりになると思います。
順に読めば宇宙から地上へ降りるように、逆から読めば地上から宇宙へ昇るように構成されています。

注目の文章ピックアップ

・魂は、その中に神々しい意識というものが詰まっているのが本来の状態なのですが、ところが今、多くの人はボヤーンと霞んでいて光っていません。それは、思い通りにならないと人のせいにするからです。人のせいにしてしまうと、自分のエネルギーをその人にさしあげることになります。ですから、人のせいにすると、自分のエネルギーが減少して弱くなってしまうということを知っておくべきです。

・今、性同一性障害の問題を抱えた人が多いですね。それも、輪廻が引き起こしている問題のひとつなのです。何度も女性として生まれてきたあとに突然男性として生まれてくると、男性であることが受け入れられないとか、そういう問題が出てくるわけです。ちゃんと転生できていれば、女性だった魂も、厳選した情報だけをもって生まれてくることができます。それなら、「自分が男でなければならない理由」も自覚して生まれてくるので、そういう問題がいっさい起きないのです。

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「あの世」の本当のしくみ 人はどこからやってきて、どこに還るのか? サアラ/池川 明

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