インチキ霊能者とホンモノ霊能者の見分け方
- 著者:秋山 眞人
- 出版:成甲出版
- 発行:2017年7月20日
- 価格:1,500円+税
- 頁数:256ページ
- 評者:深堀 愛美
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
本日ご紹介する一冊の本は、著者の秋山眞人さんが実際に体験したことに基づく、霊能力と正しく付き合う方法です。
著者の秋山眞人さんは、40年以上スピリチュアルの世界で生きてこられ、本書のタイトルである、インチキとホンモノの霊能力を見分けることに始め、ヒーリングやチャネリングなど様々な面で霊能力を使いこなしているそうです。
著者が霊能力をはっきりと最初に自覚したのは、中学生のとき。朝礼で前に立っていた同級生の身体から、火柱のようなものが立ったことだったそうです。
初めは驚いていた著者でしたが、それを皮切りに不思議な現象が頻繁に見えたり、起こったりするようになっていったそうです。
そして経験を積むうちに、その意味や見方のコツが徐々に分かるようになったそうです。
たとえば、電車の中では霊能が開きやすいことや、ボーッとして眼球の動きを止めているときに霊が見やすかったりという具合です。
著者の説明によると、霊能力や超能力は、人間なら誰しもが持ってる能力だそうです。
そこで本書では霊能力をトレーニングする方法についても触れられています。
そのトレーニングの一つが“無”になろうとすることです。
霊能力は、自分を“無”にする時間を取れば取るほど高まってくるそうです。
ですから、じっとして瞑想する時間をたくさん持つようにすると霊能力が高まっていくと説かれています。
また著者は霊能者というのは、料理人や画家のようなものだと例えています。
料理人にも下手な人がおり、画家にも下手な絵描きがいることに加えて、その料理を食べた人や絵を観賞した人の感性の問題でもあります。
霊能力の場合は表現の仕方が違ったり、受け取る側のセンスの違いでインチキだと言われることもあるそうです。
そのため、霊能力の場合は誰もが持っている能力なのでインチキではなく、能力を上手く使えない人もいると著者は主張しています。
また霊能的な世界が存在することは、体験論的科学ではそれなりに検証されてきており、誰もが霊能力や超能力を当たり前のように使える時代は、すぐそこにまで来ているそうです。
著者は恐れや先入観を捨てて、自分をも癒す霊能力者になることへの挑戦も勧めています。
目次
- はじめに
- 第1章 インチキとホンモノの見分け方
- 第2章 霊能者・霊能力との上手な付き合い方
- 第3章 本物の霊能者になる方法
- 第4章 霊能なんでも相談ー霊能トラブル解消します
- あとがき
- 聞き手によるあとがき
一言コメント
著者の体験を元に、霊能者や霊能力との付き合い方を分かりやすくガイドしているスピリチュアル本です。特に「本物の霊能者になる方法」は特別な修行をするわけでもなく、誰でも実践できそうなことに驚きです。O&A方式ですので、気軽に読み進めることができます。
注目の文章ピックアップ
・どこがインチキで、どこが本物かを見分けることはできます。
しかしながら現実は、本物に「インチキ」のレッテルを貼って、ニセモノを「凄いね」ともてはやすケースが多いようです。
・本物とニセモノを見分けるのは表面的に難しいものです。というのも、一般の人が思っている「インチキ」と「本物」の意味が違うからです。
・誰もがみんな、そうあなただって、霊能力や超能力を持っています。
・“無”にした分だけ、霊感が入ってきます。邪念を捨てろという人もいますが、ただ無に近づけばいいのです。邪念が出てくるのは仕方がないのです。人間ですから。
・思考を超越したところから降りてくるのが霊感です。
その内容の深さを見れば、
思い込みではないことは自ずとわかるはずです。
・霊感はとにかく楽しむこと、楽しく使うことです。
・大衆の集合無意識は、漠然とした不安のはけ口を求めます。それが嵩じてしまうと、「あいつの予言は外れた。外れたから生贄にする」と、その霊能者は血祭りにされます。
そして「ああ、すっきりした」となるわけです。
・「正しい祈り」「本当の祈り」というものは、悲壮な祈りであってはいけないわけです。既に満たされた状態を、頭の中に何度も何度も繰り返しイメージして「ああ、気持ちがいい」と感じることが本当の祈りなのです。