マンガでわかる 人生のしくみ
越智 啓子/松浦 はこ(2017/9/30)

マンガでわかる 人生のしくみ

  • 著者:越智 啓子/松浦 はこ
  • 出版:徳間書店
  • 発行:2017年9月30日
  • 価格:1,200円+税
  • 頁数:159ページ
  • 評者:桜居 杏子
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

今回は、精神科医である越智啓子さんが実際に体験したことに基づく体験談や気づきをわかりやすくマンガ形式にまとめたスピリチュアル本、「マンガでわかる 人生のしくみ」をご紹介します。

「嫌と言えない」、「全て自分でやらなければと気負ってしまう」「期待に応えたいのにうまくいかない」といった悩みを抱えた沙希、江梨花、そして亜矢の3人は、それぞれ喫茶店「風音(かざね)」へ偶然訪れます。
3人はそこで水越 智恵子という不思議な女性と出会います。

智恵子さんは思い悩んでいる人を見かけるたびに、「過去生」という考え方をもとにアドバイスをしている様子です。
最初こそ智恵子さんを警戒していた3人ですが、しだいに智恵子さんの慈しみ深いオーラに惹かれ、自分の悩みをゆっくりと語り始めます。

3人の女性たちの悩みは全く異なるように見えますが、実は根底は同じ、「今、なんだか生きにくい」ということです。
その「生きにくさ」を解消するときに、「過去生」が関わってきます。

過去生とは「今の人生の以前に過ごしてきた人生のこと」と作中で説明されています。
いわゆる「前世」とも言われる、過去の人生のことですね。

■過去生を知るには?
自分の過去生を知るには、いくつか方法があります。
1つは、「ヒプノセラピー(過去生再帰催眠療法)」というサイキックヒーラーによるセラピーを受けるという方法です。

ヒプノセラピストの誘導にしたがって、意識を段階的に深めていき自分で過去生のイメージを見ます。「自分の過去生を自分で見る」というのがヒプノセラピーのポイントです。

これ以外にも、専門家に任せて代わりに見てもらったり、セミナーに参加するという方法もあります。

また、セミナー等に参加せずとも、寝ている間に夢で過去生を見たり、突然フラッシュバックしてくる場合もあるようです。

■なぜ、生きにくさを感じるのでしょうか?
人は皆、今の生よりも以前に、様々な人生を経ていて、人はその過去生での経験や感情を今の人生=今生でも無意識に引きずってしまうことがあるのよ、と智恵子さんは説明します。

沙希、江梨花、亜矢の悩みはそれぞれの過去生での経験が原因なのでは、と智恵子さんは考えます。
この「過去生が原因で今生きにくく思っている状態」を智恵子さんは「過去生の宿題をしている状態」と表現しています。
過去生の宿題を終わらせる方法は至って簡単です。

それは、「強く思うすること」、ただそれだけです。
「過去生の宿題を終わらせる!」と強く決心することが大事なのです。
「勇気を出して、過去とは違う選択をしてみよう。大丈夫、すべてうまくいく」とイメージしてみましょう。

自分1人でイメージすることが難しいと感じたら、信頼できる家族や友人に「大丈夫、すべてうまくいくよ」と声をかけてもらうのもよいようです。

沙希は「たったそれだけで過去生の宿題が終わるの?」と驚きますが、智恵子さんは「信じるかはそれぞれだけど、これが人生のしくみよ。生きにくいと思い込んでいるなら、過去生からの宿題を終わりにすると決めてしまえば楽になるの」とやさしく諭すのでした。

根深い悩みを抱えていた沙希、江梨花、亜矢も、智恵子さんに話を聞いてもらい、過去生という考え方に接し、自分の過去の感情と向き合うことで自分の内なる本当の願いを知ります。

そして、各々が過去生の宿題を終わらせる!と強く思うことで、今までよりも遥かに生きやすくなるだけでなく、驚くほど人生が好転していきます。

「思い」というものは、人生をがらりと180°変えてしまうくらい強いものなのです。

また、この他にもより願いを叶えやすくするヒーリングも紹介されています。
自分の本当の願いを知り、実現するまでの方法を教えてくれます。
「なんだか、生きにくい」と感じている人に、ぜひ手にとってみてください。

目次

  • プロローグ:人生のしくみがわかれば楽になる!
  • 第1章 あなたがここにいる意味があります
  • 第2章 人間関係も人生のしくみで解きほぐせます
  • 第3章 誰もが光の中で生きています
  • 第4章 インナーチャイルドを癒やしましょう
  • 第5章 思いが現実を作っています
  • エピローグ:すべてはうまくいっている!

一言コメント

シリーズ累計12万部超えのベストセラーである「人生のしくみ」をマンガ化した本著。”過去生療法”から得られる体験や気づきが、親しみやすい漫画と解説文に分けて綴られています。過去生の記憶がこんなにも今生に繋がっているなんて、と驚きつつも深く納得できる内容でした。

注目の文章ピックアップ

・過去生と今の人生はそれぞれ別のものではありません。過去生の願望や夢、感動、あるいは失敗による罪悪感やトラウマなどは次の人生に引き継がれます。また、前の人生では夢に終わってしまった願望が次の人生で叶えられることもあります。それが「人生のしくみ」です。

・あなたが苦しんでいたり、悩んでいたりすることは、過去生がブロックになっていて「思い込んでいる」だけかもしれません。人生の出来事は、いいことも、そうでないことも、すべて「人生のしくみ」なのです。

・ 何気なく、無意識に好きなものや、表現していること、行きたい場所などが、昔懐かしい過去生と関係があったりします。自分が大好きなものは、昔の自分とつながっています。

・ 私たちは、肉体を器として、あの世から地上に降りてきた光そのものです。
光のエネルギーなのです。光が、器である肉体を包むようにして活動をしています。

・私たちは無意識のうちに、自己イメージを決めてしまっています。 また、決めたことを現実化して自分の世界に引き寄せています。これがこの世界のしくみなのです。

・はっきりと言い切ることです。「すべてはうまくいっている!」は宇宙の真理の断言です。 この魔法の言葉は、予想以上にパワーを持っています。

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マンガでわかる 人生のしくみ 越智 啓子/松浦 はこ

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