神様が教えてくれる「気づき」
木村 藤子(2016/6/24)

 

神様が教えてくれる「気づき」

  • 著者:木村 藤子
  • 出版:主婦と生活社
  • 発行:2016年6月24日
  • 価格:1200円+税
  • 頁数:190ページ
  • 評者:千葉恵
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

神様が教えてくれる「気づき」は、青森の神様と呼ばれ、30年間にわたりさまざまな人に透視を行ってきた木村藤子さんが、日常生活で陥りがちなさまざまな悩みを、スピリチュアルな観点からアドバイスしている本です。

本書の構成は、木村藤子さんに寄せられた子育てや親子、夫婦などの家族の悩み、仕事の悩み、人間関係の悩み、人生の悩みなど、1万件をこえる相談の中から、多くの人が直面しやすい問題を選んで取り上げています。
それぞれの悩みに、木村藤子さんが人間の心の動きやカルマの動き、時の流れを読み解き、解決策をアドバイスしています。

≪変えられない過去を後悔するより、今できることをやる≫
著者は「懺悔」は「気づきの入り口に立っているサイン」だと述べています。
過ぎ去ってしまった日々を取り戻すことはできませんから、過去を振り返って後悔ばかりしていても、何も変わりません。
後悔ではなく、反省をし、そこから人生に生かしていくことが大切だと筆者は考えます。
幸せになるのに早い遅いはない、気が付いたときに努力し、改善することで、いつでも幸せになれると筆者は言っています。

<家族は同じカルマを背負った共同体>
カルマとは、「業」、いわゆる宿命のことを言います。
子どもは、自分のカルマにあった親のお腹を選んで生まれてくると著者は述べています。
そして、家族は一つの家族となり、同じカルマを背負って人生を歩んでいくのです。
このカルマを乗り越えることは「人間が生きていく意味」なのだと著者は語ります。
自分が不幸なことを親のせいにする人がいますが、親と同じカルマを持っていても、それをどう乗り越えるかどうかは自分自身にかかっています。
親を愛せない、親から愛情を感じられないという人は、まずは現実を受けとめ「どうしたら変われるのか」を考えるところから始まります。
カルマを乗り越え、生き方を変えるのは何歳になってもできると著者はまとめています。

≪幸せになるために特別な生き方は必要ない≫
著者は30年霊視を続け、さまざまな悩みに直面してきましたが、幸せになるためには「特別な生き方」は必要なく、必要なのは「人生をどう生きていくべきか」という問いだと語ります。
人生に悩んでいるときは、気づきのチャンスです。
誰にでもできる、ごくごく当たり前の生き方や考え方の中に、幸せに生きる「気づき」が隠れていると著者はまとめています。

そのほか、家族の悩み、仕事の悩み、人間関係の悩み、人生の悩みなど、人生で直面するさまざまな30の悩みに、筆者は答えています。
ひとつひとつわかりやすくアドバイスしているので、ぜひ手に取って確認してみてください。

目次

  • はじめに
  • 《第一章》家族の気づき
  • 子育て編
  • 親子編
  • 《第二章》仕事の気づき
  • 《第三章》人間関係の気づき
  • 《第四章》人生の気づき
  • おわりに

一言コメント

人生の中で誰もが陥りがちな悩みを、具体的にアドバイスしてくれているため、読んでいてとても心が軽くなりました。
優しい文体ですが、ときどき心に刺さるような的確なアドバイスが魅力に感じました。
人生に悩んでいる方だけでなく、癒しを求める方や幸せについて考えたいという方にもおすすめです。

注目の文章ピックアップ

・幸福の根源とは、人と人のつながりの中で生まれる、共感なのではないでしょうか。やはり、幸福というものは外ではなく、自分の中から生まれるものであり、自分自身が作り上げていくものなのです。
・自分が育てた子どものことを認めてあげられないということは、自分の子育てに自信がないことの表れです。
・身内が病気になると、その悲しさからカルマや零章のせいにする方がいらっしゃいますが、ほとんどそのようなことはないと考えたほうがよいでしょう。
・人というのは「共感」することはできても、実際に相手が何を見て、何を思い、何を感じ、何を考えているのかということを100%理解できることはありません。だからこそ、言葉にして、伝え合う必要があります。
・「自分のことは自分がいちばんわかっている」と多くの人が思いがちですが、時として周りの人の方が自分のことをわかっている場合も往々にしてあります。
・自分に合っている仕事につくことはもちろん幸せなことですが、かといって自分に合っていない仕事につくことが「不幸」というわけではありません。
・仕事というのは「どんな会社に入りたいか」といったように、会社に何かを望むのではなく「自分は何をしたいのか」「その為にはどの会社に入るべきか?」で選んだ方がうまくいくと思います。
・人間はすぐに変わることは難しいです。しかし「変わりたい!欠点を直したい!」という強い気持ちと努力で、必ず直していくことができます。

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神様が教えてくれる「気づき」 木村 藤子

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