神様に喜ばれる人とお金のレッスン
- 著者:斎藤 一人 高津 りえ
- 出版:学研プラス
- 発行:2017年4月11日
- 価格:1,300円+税
- 頁数:213ページ
- 評者:小俣啓二
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
神様に喜ばれる人とお金のレッスンは、12年連続で高額納税者番付10位以内に入る実業家の斎藤一人さんとその愛弟子の高津りえさんが、お金・仕事・人間関係など人生の悩みをスピリチュアルな視点でわかりやすく解説している書籍です。
本書の構成としては、全5章で構成され、その大部分を高津りえさんが執筆していますが、各章末に齋藤一人さん自身が書いた特別寄稿と詩が掲載され、理解しやすい内容です。
《幸せなお金持ちを目指す》
著者は、お金持ちになりたければ、まず、自分自身が幸せになることが先決であり、その上で、お金持ちになる道を進むなら成功すると言っています。
お金がたくさんあっても不幸な人も大勢います。
つまり、人は、お金持ちだから幸せになるのではなく、その人の心が幸せであると決めているのです。
《行動する人はお金のほうからついてくる》
著者は、人とお金を引き寄せる仕事の仕方や心構えを述べています。
自分自身が幸せでいて相手や周囲も幸せにする魅力的な人になれば、人に好かれ世間が味方をし、仕事とお金を連れてきます。
また、著者は、転職を考えている場合、今の仕事を一生懸命に取り組み、その仕事に満足して物足りなくなってきたと感じたら、次の仕事へチャレンジすることを勧めています。
なぜなら、今の仕事や職場で抱えている問題に真摯に向き合わず解決しない限り、環境だけ変えて自分自身が変わらなければ、転職先でもまた同じ課題に直面するからです。
私たちが仕事で直面する問題は、難しすぎもせず簡単すぎもしない、いつでも「ちょうどいい課題」であって、向き合うことができれば、必ず乗り越えられる課題であると著者は、言っています。
また、今の仕事に満足した上で、職場や周囲の人から感謝され、退職を惜しまれるようであれば、その仕事が「天職」になります。
自分の仕事が好きになれない人は、面白くする努力をして仕事を楽しみ、仕事の運気を上げることや「好きなことでは食べていけない」という思い込みを捨てることを筆者は勧めています。
《人とお金を引き寄せる人間関係のルール》
著者は、仲良く助け合える人間関係を築きましょうと述べており、そのために、主に以下の行動を勧めています。
・相手の気持ちに寄り添い共感します。
・苦手な人からそっと離れます。
・相手に悪口を言わないようにします。
・許せない人がいても、まず自分が変わることが重要です。
・人と出会ったら、自分から進んで褒め言葉を言います。
他にも、豊かさを呼ぶ幸せなお金持ちの習慣、著者のカウンセリングに訪れた人が人間関係やお金との問題を克服して幸せになった事例を紹介しています。
豊かさを呼ぶ幸せなお金持ちの習慣では、豊かさを引き寄せるための言葉使いやお金の使い方等の習慣が紹介されていますので、スピリチュアルに関心のある方はもちろん、そうでない方もぜひ書籍で確認してみてください。
目次
- 一人さんから
- はじめに
- 第1章 神様に喜ばれる幸せなお金持ちの道
- 第2章 人とお金を引き寄せる仕事のしかた
- 第3章 人とお金に好かれる人間関係のルール
- 第4章 豊かさを呼ぶ幸せなお金持ちの習慣
- 第5章 神様に喜ばれる人の5つの物語
- おわりに
一言コメント
お金持ちになる方法や仕事の悩みの本質を人間関係の問題と捉えて、引き寄せの法則にも関係するスピリチュアル的な観点から解説しているので、元々、スピリチュアルに関心のある方はもちろん、他の方にも理解しやすい内容となっています。
また、各章には、重要な文が太字で書かれているので効率的に読むことができます。
注目の文章ピックアップ
・「自分は、お金持ちでありがたい。ありがとう」と感謝する人の元には、お金が長居をするようになります。
・毎日を、「私は、幸せなお金持ちです」と思いながら歩むと、それが「幸せなお金持ちの道」になっていきます。
・幸せは、お金のあるなしではないんだよ。まずは、「幸せ」になるのが先決。それでお金持ちになる道を歩くなら成功する。
・私たちが仕事に対して頭を悩ませている問題は、難しすぎもせず、簡単すぎもしない、いつでも、「ちょうどいい課題」なのです。
・「あなただからこそお願いしたい」と思ってもらえる魅力がある人は、「幸せなお金持ち」の道をまっすぐに歩むことができます。
・みんなに分け与えて、人を喜ばせれば喜ばせるほど、知恵の泉が豊かに、こんこんと湧き続けていきます。
・余力を残して心にゆとりを持たせてないと、神様からのお知らせやひらめきを受け取ることができません。
・誰かが楽しい思いをしているのを目にしたときは、「ずるい」ではなく、「いいね♪」とよろこんであげましょう。そうすれば自分も、その幸せの波動に乗ることができます。
・悪口を気にしないで受け取らないと、相手は自分が出した毒にまみれた悪口をお持ち帰りするしかなくなるのです。
・自分が本当に感じたことをほめ言葉にすると、そこにいるみんなが幸せな気持ちになって、相手の内神様も、自分の内神様もとても喜びます。