ブッダの教え見るだけノート
大愚元勝(2021/8/24)

人生のあらゆる悩みを2時間で解決できる!ブッダの教え見るだけノート

  • 著者:大愚元勝
  • 出版:宝島社
  • 発行:2021年8月24日
  • 価格:1473円+税
  • 頁数:176ページ
  • 評者:宮村 凌
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

本書は、佛心宗大叢山福厳寺第31代住職であり、慈光グループの会長を務め、事業化やセラピスト、空手家といういくつもの顔を持つ大愚元勝氏が、ブッダの教えを日常生活に当てはめながら、図解でわかりやすく説いてくれる著書です。本書を読めば、私たちの日常のあらゆるシーンでブッダの教えが役立つことがわかります。

<<ブッダの教え>>
「ブッダの教え」と聞くと、難しそうなイメージを持つかもしれません。しかし、一言でいえば「悪をやめて、善を行い、心穏やかに過ごす」ことです。誰でも理解できる教えであることがわかります。たとえば、お金の悩みや仕事の悩み、人間関係の悩みも、ブッダの教えが解きほぐして、楽にしてくれるのです。

<<幸せの判断基準「損得勘定」>>
私たちは「損得勘定」を幸せの判断基準にしがちです。幸せになりたいと願うほど、自身に利益があるような行動をします。たとえば、幸せになるためにたくさんのお金が必要だと考えた場合です。お金がなければ不安になり、お金があれば安心できると考えます。すると、「お金をどれだけ得られるか」という損得勘定を基準に自分の行動を決めてしまうのです。もちろん、仏教の教えにも「幸福を願うならば、正しい損得勘定をしなさい」という教えがあります。しかしこれは、多くの財産を得ることや高価なものを持つことではなく、道徳と真理で心と人格を向上させるという考え方であり、「正しい損得勘定」を選択するための努力をすることが幸せになるカギだと説いているものなのです。

<<幸せになるために「執着」を捨てる>>
幸せになるためのポイントの一つに「執着する心を捨てる」というものがあります。たとえば、お金があれば幸せになれると考えた場合、宝くじで100万円が当たれば幸せを感じるでしょう。しかし、100万円を手に入れても、それだけでは満足できなくなります。もっとお金が欲しいという思い、つまりお金への執着が芽生えてしまうのです。たとえ500万円を得たとしても、更に欲しいという欲は途切れることはありません。それだけではなく、お金が減ることに対する不安も芽生えてしまいます。このような執着は、自分を縛ることと同じです。縛られた状態では、幸せを感じることができません。そこで必要なのが「執着を捨てる」ことなのです。執着を手放せば、お金が減るなどの「不安」を解消することができ、自由を得ることができます。「もっと欲しい」や「持っているものが無くなる不安」という執着を手放すことが、幸せになることに繋がるのです。

<<「欲しい」の手放し方>>
「欲しい」や「無くすことの不安」は執着です。これを手放す方法があります。それは、そもそも無かったものにこだわらず、今持っているもの、あるものを心から「有り難い」と思うこと。私たちが普段思い、言葉にする「ありがとう」とは「有ることが難しい」という意味です。つまり、「ありがとう」は、今“ある”ことを当たり前と思わず、本来ならば「ありえねえ」自分に感謝することです。今ここに、自分が有ることに対して「ありがとう」と言ってみましょう。今有る御縁に「ありがとう」と手を合わせてみましょう。この精神を持つことで、「欲しい」という執着、つまり「欲」を和らげてくれます。

目次

  • はじめに
  • Chapter1 お金・仕事の教え
  • Chapter2 人間関係の教え
  • Chapter3 将来・生き方の教え
  • Chapter4 体と心の健康の教え
  • おわりに

一言コメント

本書を読むと、日々の行動や思い、考え方にブッダの教えを当てはめながら振り返ることができます。私たちの日常と照らし合わせながら教えを理解できるので、日々の暮らしの中で教えを学び、実践することができるでしょう。気がつけば、いつの間にか、自然な形でブッダの教えが身につく、そんな一冊です。

注目の文章ピックアップ

・そもそも、人の苦しみはどこから来ているのでしょうか?それは人が持つ「もっと欲しい」という欲にあります。

・仏陀の教えを学んでいくと、「苦」と感じているとは、あらゆることに対する「執着」であったということに気づくわけです。

・善を行うとは、巧みになれるよう努力すること

・「お金が貯まらない」「老後が不安」など、ほとんど人に共通するお金・仕事の悩みに役立つ教えをブッダは残しています。

・このように人は、一度手にしたことや手に入れたものに執着しがちで、それを手放すことを考えていません。

・周りの人が幸せであるようにと願い、人に何かを与えられるような自分であろうと心がけることで、人格が磨かれるとともに、周囲との関係も良好なものになるのです。

・自分が今あることに「有り難い」と言っているんです。

・仏教では、人に「与える」ということをとても大切にしています。

・与えられていることへの感謝を伝え、自分からも与える気持ちを持つようにすることが大切です。

・執着する心と苦しみを生む「自分にないもの探し」ではなく、「自分にあるもの探し」をすることで、新たな自分の可能性を見つけられるようになるでしょう。

・自分がそうしたいと思った原点をもう一度明らかにする。そして自分の立ち位置を知ることが大事です。

・絶望から見えてくるものがある。

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ブッダの教え見るだけノート 大愚元勝 宝島社

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