祈り方が9割
北川 達也(2018/12/1)

祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門

  • 著者:北川 達也
  • 出版:コボル
  • 発行:2018年12月1日
  • 価格:1,500円+税
  • 頁数:288ページ
  • 評者:稲村 響子
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

本書では「願いを叶える技術」をマニュアル化した、神社参り40の法則が載っています。実践的な方法から神話にまつわる話まで贅沢に網羅されています。あなたも神社参拝する前に、ぜひ一度手に取ってみませんか?

《著者「北川達也」氏について》
本書の著者である「北川達也」氏は1971年10月東京生まれ、國學院大學神道文化学部卒業です。全国約八万の神社を包括する神社本庁から、神職としての学識が認められ、神職養成機関で取得できる最高階位である「明階」を授与されまず。神職養成の実習は、三重の伊勢神宮や島根の出雲大社、東京の明治神宮などで修めました。
2005年9月より現在に至るまで、ソフトウェア開発の会社経営を行っています。この目的は、「世のため、人のため」という「神道的な精神」を社会生活の場で実践することにあります。
神道的な精神を伝えるために、「北川達也の定例セミナー」を毎月開催しています。

《いい神社とは》
いい神社とは、「社殿などを修理し、祀りに専念している神社」といえると、著者は言っています。このことは、神社の長い歴史の中からも伝えられていることだそうです。また、いい神社を別の言葉で表現すると、「発展気運のある神社」ともいえるとのことです。発展気運とは、「物事の勢いが増すような雰囲気」という意味です。

《「感性参り」》
畏敬の念をもって、お参りすることを「感性参り」というのだと、著者は教えてくれています。畏敬の念とは、神様に対して、「畏れ謹む心」をいいます。例えるなら、身だしなみを整え、背筋を伸ばすような気持ちのことだそうです。現代人でも、「感性参り」をすることによって、神なるものを身近に感じられるようになれるとのことです。

《願いを叶える神社参り》
願いを叶える神社参りは、人と人との交流ではないと、著者は言います。人と神なるものとの交流なのだそうです。神なるものに意識を合わせるコツは、なるべく気持ちを拡散させないようにして、意識を内面に向けることからはじまるとのことです。

《神社の参道の砂利》
神社の参道に砂利を敷く主な理由は、参道を「清浄に保つため」だと、著者は教えてくれています。多くの玉砂利は、清浄な川から採取されています。実は、清浄な川の清らかさを表現するために玉砂利が敷かれているとのことです。

《パワースポット》
パワースポットとは、生命力を取り入れられる場所という意味だと、著者は言います。神社にみなぎるパワーは、手先だけで受け取れるような小さなものではなく、「全身で受け取ってもあまりあるほど大きなもの」だそうです。神社とその周辺の自然環境全てが「パワースポット」と呼べる場所とのことです。

《賽銭箱の前で》
賽銭箱の前で、私語や声に出して願いを唱えることなどは謹むこと、と著者は伝えています。わざと音をたてて賽銭を投げ込むこと、また必要以上に大きな音の拍手なども控えたほうがいいとのことです。神社では、神様に診られているという緊張感をもち、他の参拝者への配慮も大切なことといえるのだそうです。

目次

  • 願いを叶えるための「十の扉」
  • 第一の扉 神社参りの入門 知識編
  • 第二の扉 神社参りの入門 服装編
  • 第三の扉 神社参りの基礎 参道編
  • 第四の扉 神社参りの基礎 賽銭編
  • 第五の扉 神社参りの基礎 祈祷編
  • 第六の扉 神社参りの応用 神話編
  • 第七の扉 神社参りの応用 神道編
  • 第八の扉 神社参りの応用 歴史編
  • 第九の扉 神社参りの実践 感謝編
  • 第十の扉 神社参りの実践 愛情編
  • 結び

一言コメント

なんとなくは知っているような気もするけれど、実は正しい作法を知らない――神社参拝について、そう感じる方も少なくないのではないでしょうか? かくいう私もその一人で、本書を読んで大変興味深く勉強させていただきました。わかりやすく解説されているのでとても読みやすく、おすすめです。

注目の文章ピックアップ

・「祈り」をマスターすると、どのような変化が起こるのでしょうか?
今よりも、愛情あふれる人になります。
今よりも、清浄な人になれます。
今よりも、願いが叶う人になれます。

・神社とは、神様をお祀りするための「社殿」という建物を中心に、その関連施設全般をいいます。また、その社殿を囲む一定の敷地の範囲を「境内」といいます。

・新年のはじめに、お参りする「初詣」
毎月一度、お参りする「月参り」
日ごとに、お参りする「日参」
一日のうちに、境内の参道を百回往復する「百度参り」
複数の神社を一度に続けてお参りする「巡拝」
このように、神社参りの仕方は様々です。

・神社参りは一時頑張るものではなく、継続することによって価値が生まれてくるものです。定期的に神社参りを続けていると、私たちの感性は研ぎ澄まされていきます。そして、大きな「ご神徳」が得られることもあります。ご神徳とは、私たちに対する神様からのお恵みのことをいいます。

・神社にお参りする日取りは、「仏滅」を避けて「大安」や「友引」にするなど、六曜を参考にしたほうがいいのでしょうか? 実は参考にする必要はありません。なぜなら。神社と六曜には、直接的な関係がないからです。

・「祀り」とは、古代から形が変わることのない厳格な儀式のことをいいます。広くは、「ご祈祷」や「参拝者の祈る行為」も「祀り」に含まれます。ご祈祷とは、通称「お祓い」ともいい、神職が参拝者の願い事を神様に取り次ぐことをいいます。

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