神さまに好かれる話ー悩みを解消する法則ー
- 著者:小林 正観
- 出版:三笠書房
- 発行:2016年8月1日
- 価格:1,500円+税
- 頁数:237ページ
- 評者:黒崎俊
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
「神さまに好かれる話ー悩みを解消する法則ー」は、唯物論者の小林正観さんが、40年間社会や宇宙の仕組みを考え続け辿り着いた、人生をラクに生きられる考え方を教えてくれるスピリチュアル本です。
タイトルから非常に宗教的なイメージを受け取る方も多いと思いますが、著者は宗教者ではありません。
ただ、あらゆるタイミングで神さまの存在を信じたくなるような、偶然にしては出来過ぎな幸運に見舞われることが多かったことから、神さまの存在を信じたそうです。
そして、神さまがもたらしてくれる幸運や偶然は、すべて自分の言動が元になっていることを、書籍を通して伝えてくれています。
著者が最初に紹介してくれるのが、宇宙の法則を使いこなし、神さまを味方につける方法です。
神さまは、人が口にした言葉はもう一度現象として降りかかるようにセットしてしまうのだと言います。
ですので、不平不満や愚痴、泣き言や悪口を言葉にしてしまうと、同じ現象が何度も繰り返されてしまうことになるのです。
対照的に、楽しい、嬉しい、幸せ、大好き、愛してる、ついてるなどのポジティブな発言を繰り返していると、その現象も同じように繰り返してくれます。
自分の口から出た言葉は、言えば言うほどまたその言葉を言いたくなるような現象が降りかかってくるのが宇宙の法則なのだそうです。
そして、その宇宙の法則から人生をラクに生きられる考え方まで紹介してくれています。
キーワードとして大切なのが「ありがとう」です。
「ありがとう」という言葉を使うことによって、また「ありがとう」と口にしたくなるような現象が次々と起こるようになります。
目の前で起きている現象に対し、いつでも感謝する気持ち、喜べる気持ちを抱いていることで、ラクで楽しい人生を送ることができるのだそうです。
大まかに人生において役立つ考え方もあれば、仕事で役立つ考え方も教えてくれています。
「ありがとう」という言葉を口にするということは、人に喜ばれる存在でいるということです。
仕事で成果が出ないときには、今本当に自分は「人に喜ばれる存在でいるかどうか」という点を見直すべきだと言えるでしょう。
宇宙の法則を知り、感謝の気持ちを抱き続けることにより、結果として自分の気持ちがラクになる、味方が増えるという現象が起こるそうです。
その他にも人生をラクに楽しく過ごせる考え方を著者の経験を交えて紹介してくれています。
毎日にストレスを感じてしまいやすい方や、悩みを抱えやすい性格の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
- はじめに
- 第1章 宇宙の法則を使いこなす
- 第2章 人生の味方をつくる
- 第3章 人に喜ばれる存在になる
- 第4章 人生をラクに楽しく味わう
一言コメント
タイトルから、もっと胡散臭い内容かと高をくくっていましたが、幸福な日々の過ごし方を具体的に教えてくれる内容でした。
多角的な捉え方を持てば得する人生を歩めると感じさせてくれた一冊で、書かれている内容もすぐに実践できるものばかり。
今日から実践したいと思います。
注目の文章ピックアップ
・「神」が存在するみたいだ――。
・感謝する人には、感謝したくなるような現象が、愚痴を言う人には、愚痴を言いたくなるような現象が、次々に降ってくる――。
・不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句をやめ、口から出てくる言葉が常に、嬉しい、楽しい、幸せ、大好き、愛してる、ありがとう、ついてるといった肯定的なものであれば、それは地球と宇宙を味方にすることになります。
・目の前に起きている現象に対して感謝ができ、喜びを見出すことができ、そこに幸せを感じられるようになると、自分自身がラクで楽しい、ということです。
・一見理不尽な、不幸な現象が起きたときにこそ、そのことについて、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言うか言わないかが問われています。
・自分の口から出てくる言葉は、「言えば言うだけもう一度それを言いたくなる現象が降ってくる」というのが、宇宙の法則です。
・「嬉しい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ついてる」というような喜びの言葉を言っていると、またその言葉を言いたくなるような現象が自分の身を取り囲みます。
・何も特別なことが起きず、ただ淡々と穏やかに日々が過ぎていくことが、「100%パーフェクトの感謝」なのです。
・「ありがとう」は、人のために言うのではなくて、自分のために言うものです。だから言わないと損です。
・神さまによれば、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言ったことよりも、言ったことに気がつかないことのほうが問題だそうです。
・「こうでなければ嫌だ」と執着せずに、「ならなくてもいいけど、なったらいいな」と考えると、不思議な力が助けてくれる。
・1人でいるときは「感謝」をして、誰かといるときは「笑って過ごす」。両方できる人は、笑いながら感謝をしていくことをお勧めします。