人生を自由自在に楽しむ本
- 著者:キャメレオン 竹田
- 出版:大和書房
- 発行:2020年8月15日
- 価格:700円+税
- 頁数:198ページ
- 評者:井口 まどか
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
自分と他人を比較して一喜一憂したり、うまくいかないことを環境のせいにしたりするのは、周囲に振り回されており、いわば他人軸で生きている状態です。
しかし、実はその状況をつくりだしているのは、他ならぬ自分自身です。
自分が見ている映像、つまり現実の世界には、自分の潜在意識の中にあるものが映し出されます。
その映像にガッツリ入り込んでしまうか、自らが監督となって自在にコントロールして楽しむかにより、人生が生きやすくなるかどうかが変わるのです。
すべては、ニュートラルな事象に対して、私たちがどこに意識を向け、どのように感情をコントロールして楽しむかです。
本書を読むと、目に見える映像、すなわち目の前にある現実は、自分の力で変えられることがわかります。
《著者「キャメレオン竹田」氏について》
本書の著者であるキャメレオン竹田氏は、作家として執筆活動をしながら、波動セラピスト、占星術研究家、画家、実業家などとして、幅広く活躍しています。
企業の公式サイト、週刊誌など、多数のメディアで占いを連載しているほか、大手動画サイトやSNSを通じて波動が良くなるメッセージを発信中です。
また、国内外のパワースポットや聖地を巡り、著者が主催する会員制オンラインサロンなどで、神さまから受信したメッセージを伝えることをライフワークとしています。
《私が見ている世界は、すべて私がつくった映像である》
本書は、冒頭で「あなたの世界は、すべてあなたがつくった映像」と告げられる、衝撃的な内容です。
私たちが現実だと思っている世界は、自分の潜在意識が顕在化したものにすぎません。
人生がうまくいかない、他人に足を引っ張られているなどと感じる場合でも、それらは心の底で自らが1番願っていることであり、自分自身がその世界をつくりだしているのです。
他人にコントロールされていると思うなら、自分を支配する役を他人に演じさせています。
現実が自分の心を映す映像であるならば、私たちは自ら指揮をとり、自在に変える権利を持っています。
誰かに支配される必要はないというのが著者の主張です。
《「あなたは私で、私はあなた」の法則を知ると世界がステキに変わる》
私たちが見ている映像をコントロールするときに忘れてはならないのが、「あなたは私で、私はあなた」の法則です。
現実でものを見ようとすると、「あなたはあなた、私は私」となりますが、実はそうではなりません。
本書において、他人や周囲の環境は自分の心の状態を映す鏡であると著者は述べています。
つまり、自分自身を大切にし、丁寧に扱っていれば、他人も同様の行いをしてくれます。一方、自分で自分自身をないがしろにすると、他人にも卑下されるのです。
「いいこと」は人から人へ伝染します。
身近にいいことが起きた人がいるならば、うらやんだり、嫉妬したりせず、ともに喜びましょう。そうすることで、自分にも「いいこと」が訪れます。
なぜなら、あなたは私で、私はあなただからです。
本書を読むと、映像に登場する人物さえも自分が創造したものであると気づかされます。
目次
- はじめに
- PROLOGUE さあ、「本当の自分」を思い出そう
- CHAPTER1 「人生の主導権」を取り戻す方法
- CHAPTER2 自分を「気にしすぎ地獄」から救い出す
- CHAPTER3 思い通りに現実を書き換えるには?
- CHAPTER4 「あなたは私」で、「私はあなた」の法則
- CHAPTER5 他人も自分も「許す」と、未来が広がる
- おわりに
一言コメント
自分が見ている目の前の現実は、実は潜在意識に入っているものを映した映像であるとの内容に衝撃を受けます。目から鱗が落ちるような内容ですが、難しくなく、わかりやすい言葉と親しみやすい文章で書かれているので、最初から最後までスラスラ読めます。周囲に振り回されず、自分軸で生きたいと思っている方、必見です。
注目の文章ピックアップ
・しかしながら、”目の前は映像”ということを活用していくと、現実に対して、一喜一憂することがなくなり、それどころか、現実を自由自在に楽しむことができるようになっていくのです。
・ちなみに、映像は、あなたの心の底、つまり、潜在意識に入っているものが放映されるんです。
・私の人生の選択は、いついかなる時も、私の自由です!
・さあ、あなたは、あなたらしく、あなたを生きて表現すればいいだけなのです。自分を「思考の罠」から助け出すことができるのは、自分しかいません。
・身体を休ませることばかりいわれがちで、思考を休ませることって忘れがちですよね。でも実はこれ同じくらい大事なことなんです。
・本当の愛とは、相手の自由を奪うことではなく、相手の自由を尊重することです。
・あなたが意識の焦点をどこに向けて、どんな気持ちを選択して、どう楽しんでいるかだけなんです。
・「いいこと」があった人といると、「いいこと」の波紋を浴びるので、時間差で自分にも「いいこと」がやってくるんです。
・自分に対して、尊敬し、そして丁寧に扱っていれば、周りの人も、あなたを尊敬し、そして丁寧に扱ってくれます。
・大抵、問題は何かの気づきや方向転換のために用意されています。嫌なことが起きるから、改良することになり、あなたは成長していきます。
・他人軸で生きる生き方から、自分軸で生きる生き方にシフトしましょう。そうしたら、すべてが自由自在です。