幸福へのパラダイム 素晴らしい自分に出会う16の真実
湯川 れい子(2018/2/28)

 

幸福へのパラダイム 素晴らしい自分に出会う16の真実

  • 著者:湯川 れい子
  • 出版:海竜社
  • 発行:2018年2月28日
  • 価格:1,300円+税
  • 頁数:236ページ
  • 評者:一ノ木 陽子
  • 編集:スピりんく 編集部

スピリチュアルブログ版ダイジェスト

幸福へのパラダイムは、『センチメンタル・ジャーニー』や『六本木心中』の作詞を手がけた作詞家としても有名な湯川れい子さんが、魂の世界についてご自身の体験を交えて書かれている書籍です。
本書は、著者が体験した数々の不思議な体験を通して、目に見えない世界との関わり方について著者の考えが書かれています。

色や形には不思議なエネルギーがあるという話が出てきます。
その中から、ダイヤモンドの話をご紹介します。
当時の著者の夫である田村氏が、ダイヤモンドが完璧に輝けるカットを完成させ、「エイトスター・ダイヤモンド」というダイヤモンド専門店を開きます。
その店の開店1周年記念日の前日に、「アウト・オン・ア・リム」という本をお客様から贈られたことが、田村氏と著者が精神世界に夢中になるきっかけとなります。

著者は、瞑想や秘儀やおまじないの類の本も読むようになり、興味半分で瞑想や、指で印を結んで秘文を唱えるようなこともするようになりました。
すると、金縛りに遭ったり、霊的な存在を見たりするようになったため、気学の先生や知り合いの霊能者に話を聞いて、瞑想などをやめ、エイトスターのダイヤのペンダントを首から掛けるようになります。
その経験の中で、神秘学や超常世界の本を読んだり、密教や神道の呪術の真似事などをしたりすることは、急激に行うと危険なことであることを知ります。
そして、迷信と思われているような類のことでも、理屈や科学を超えた真理や叡智が秘められていると感じています。

このような体験から、著者は、色にも、形にも、鉱物にも、金属にも、目には見えない不思議なエネルギーが秘められているらしいことを知ったと述べています。
このダイヤモンドに導かれるように出会ったさまざまな経験について、多くの項で詳しく書かれています。
その中には、比叡山から仏像の制作を依頼されている先生から、仏像に納める「白毫」などをエイトスター・カットで仕上げてほしいと依頼があった際の話などもあります。

この本の中で著者が述べているのは、精神世界がすべてであるというようなことでも、ダイヤモンドなど不思議なエネルギーを持つものを手に入れれば人生がうまくいくというようなことでもありません。
数々の不思議な体験から、見えない世界の存在は強烈に感じながらも、人生とは物事を自分がどのように受け止めるかで変わるものであり、大切なことは、人類が生み出すことができない生命の不思議に感謝し、自分を生かしてくれているものは何なのかを訪ねる姿勢であると述べています。

目次

  • プロローグ
  • 魂の世界への出発(たびだち)
  • 宇宙意識への目覚め
  • 神秘への挑戦
  • 真理との出会い
  • 幸福(しあわせ)へのパラダイム
  • 大いなる自己に目覚めるために
  • エピローグ
  • あとがき

一言コメント

著者自身が、幼い頃から特別な能力があったなどという話ではなく、1つの本をきっかけに見えない世界へと興味を持ち、不思議なことを体験するようになります。
そのため、体験したことについていくつもの視点から考えたり、意見を聞いたりされているので、1つの考えを押し付けられる印象もなく、読みやすかったです。

注目の文章ピックアップ

・私に起こったすべてのことが偶然であり、単なる私の気のせいだと百歩ゆずったとしても、その偶然を気のせいでこれだけ楽しめるのだとしたら、その“氣”ってやつは本当にどえらい奴だとは思いませんか?

・『シルバー・バーチ霊言集』(潮文社)の中にも、「人間の進歩には二つの形式がある。一つは霊能の開発、他は霊性の浄化。もし霊性の錬磨をさしおいて霊能だけの開発をはかるなら、その人はいつまでも低い霊的境地にとどまらねばならない。
反対に、両者ともどもに発達をはかるなら、大霊能者となるだけでなく、人間としても立派な人物となる」と書いてあります

・シュタイナーも本の中で、霊性の浄化とは嘘をつかぬこと、目の前の仕事に全力を尽くすこと、感謝と愛を持って日々を生きることにほかならないと書いています。

・霊能力はあっても、インチキすれすれの商売をしているような教祖サマとか占い師などは、この霊性の浄化を行わずに、ただ霊能の開発だけをしてしまった危険な存在であるといっていいでしょう。

・ユダヤやエジプトの人が昔から男性でも首に金の鎖をかけたり、ブレスレットをしたりしているのは、単にいつでも難を避けて逃げることが出来る財産保全というだけでなく、護符の意味もあったのかも知れないと、やはりこの時に気づいたのでした。

・そんなものは迷信に過ぎない、とか、非科学的だと切り捨ててしまう人がいることも知っていますが、果たしてそれでいいのかどうか。例えば空氣や放射能のように、実際に目に見える物よりも、見えない物の方がずっと重要で、重大で、大切なコトであったり、モノであることが多いからです。

・何よりも大切なことは、私たち人類が、いつか本当にスピリチュアルな知恵と能力に目覚めて、この素晴らしい地球という星に、等しい命として生まれて来たことを感謝できるようになる事です。

ネット書店で購入する

幸福へのパラダイム 湯川 れい子

この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます

スピリチュアルブログ_本の書評_バナー

 

SSL GlobalSign Site Seal