神様があなたのそばにやってくる すごい「お清め」
- 著者:中井 耀香
- 出版:KADOKAWA/中経出版
- 発行:2015年3月21日
- 価格:1,296円+税
- 頁数:159ページ
- 評者:高戸 朋美
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
著者の中山耀香先生が占いに目覚めたのは、離婚がきっかけでした。子供を抱えてこの先どうなるのか。己の運命を知りたかったのだといいます。
四柱推命も風水も学び、しかしその中で先生が最も当たると確信できたのは、日本に古来から伝わる古神道数秘術でした。生まれながらに誰もが持つある数字こそが、運命をつかさどる鍵だと気づいたのです。
また先生は普段の生活の中にも、運気をよくするためにできることがあることを知りました。しかしそれは、一般的にいわれるような、何か特別なことをするわけではありません。
先生がおっしゃるには、運をよくするために大切なのは、身の回りの穢れをはらい、難を避けること。仕事も人間関係も、もちろんお金に関することも、身辺を清めることで運気のアップにつながるのだといいます。
たとえば家です。先生はさまざまな家を見るうちに、「ツイていない人」の家に共通する特徴があることに気がつきました。いわく、ツイていない人はほとんどが、物が多く、床が見えないくらい散らかっていて、どこに何があるのかわからないような家に住んでいるのだそうです。
神様は、明るくてきれいな場所を好みます。物が散乱し、片づけもできていないような家には、神様が来てくれることはないでしょう。
先生は、そうした人にまず、「一日30個物を捨ててください」と伝えます。多くの人は、30個も捨てる物があるだろうかといぶかるそうですが、実際やってみると、不要なものは案外多く見つかるそうです。
最初は、レシートや総菜についてきた割り箸など、わかりやすいものから処分を始めます。するとそのうちに、壊れた家電やもう使わないブランドのバッグなども、思い切って捨てることができるようになります。
また先生は、家を清めるときに、特に気をつけたいのが玄関だともおっしゃっています。玄関は人で例えると、口のようなもの。良縁も悪運も、すべての入り口になる部分です。ここさえ整っていればなんとかなるというほどに、、玄関は特にきれいに保つことが大切だそうです。
履いた靴は必ず下駄箱にしまう。ドアは水拭きで磨き、ドアノブの汚れも取っておく。玄関の明かりは一日中つけておく。外には盛り塩と盛り砂を置き、悪い運を寄せ付けないようにする。
盛り砂は、神社で売られている「お清めの砂」のことですが、先生のご友人が実際にこの方法を試したところ、人間関係が改善され、体調までよくなったといいます。
ほかにも、身の回りでできるお清めはたくさんあります。愚痴を言わないこと、本やCDはただで借りるのではなく、お金を出して手に入れること、財布は白か、外側がゴールドで内側が赤と緑のものがいいことなど、具体的に実践できる例がたくさんあるのが、本書の魅力といえるでしょう。
多くの例を挙げた後、最終章で先生は、ご自分が研究されている数霊占いについて述べておられます。実際に、生年月日から自分の数霊を割り出し、性格や人生の傾向を知ることができるので、人生をよりよいものにするための指針とすることもできるでしょう。
目次
- はじめに
- 第一章 今すぐやりたいお清めの基本
- 第二章 家を清める
- 第三章 お財布を清める
- 第四章 人間関係を清める
- 第五章 数霊で清める
一言コメント
一般的に運気を上げるというと、何かポジティブなことをしなければいけないように思われがちですが、「難を避ける」という、ある意味ではネガティブな面からアプローチしているのが本書の面白いところです。玄関掃除の方法や、財布の選び方なども、すぐ実践できそうな具体例があるのがよかったです。
注目の文章ピックアップ
・「運をよくしたい」という思いから、パワーストーンを買って身につけたり、せっせとパワースポット巡りをしていませんか。実はその前にやらなければならない、大切なことがあります。それは「悪いことを遠ざける=難を避ける」ということ。
・日本では古来、神様は「八百万の神々」と呼ばれてきました。八百万とは「たくさんの」「あらゆる」という意味があり、「神様は自然の中のさまざまな場所にいる」と考えられてきました。ですのであらゆる場所、ものを大切にして、清めてきましょう。
・お金は、自分を愛してくれる人のところに集まってくる。私がそう確信するようになったのは、鑑定の仕事を通じて多くのお金持ちの人と接するようになったからです。彼らはみな堂々と、「私はお金が好き。もっとたくさんのお金がほしい」と宣言しています。
・人にすがる人やたかる人を神様は決して助けてはくれません。自らの欲望を満たすために「タダで借りる人」「いつも人をあてにする人」は、神様の愛から最も遠くにいる人と覚えておきましょう。
・会っているときはいいけれども、別れたあとドッと疲れたり、何か釈然としないものを感じたら、天が「もうその人とは潮時だよ」と忠告していると考えてください。