スピリチュアルブログ版ダイジェスト

こちらでご紹介する「人生が楽になる　ほんとうの癒し」は、哲学者である上江洲義秀氏と精神科医の越智啓子氏による、癒しについての対談本です。

上江洲氏は幼少期から青年期をアルゼンチンで過ごし、その後故郷である沖縄に帰国し、明想を繰り返しながら覚醒に至った哲学者です。越智氏は、体が弱かった子供時代を経て精神科医になり、現在は笑い療法など新しいスタイルのヒーリングを行っています。

そんな両名が、癒しについて、宇宙の真理について、この世の心と体について、対談し読者を自然な気づきと癒しへと導いていきます。

上江洲氏と越智氏がどのようにして、それぞれ自分独自の方法で癒しに辿り着いたか語られています。人間は皆それぞれ個性があること、それぞれ違って当たり前であり、それぞれが最高の答えであると上江洲氏は言います。

上江洲氏はあるきっかけから真っ暗なコンテナの中でじっとしている時間を過ごします。闇という無の中でひたすらに己を見つめる時間、これが上江洲氏の明想の始まりだったと彼は語ります。「明想」とは「瞑想」にあらず、冥界を想う瞑想ではなく、明かりを想うから「明想」なのです。自分の本質を見つめ明かりを想うこと、明想とは「身口意」を正すことだと上江洲氏は話します。身を正し、口を正し、意を正し、神を本質とする自分を見失わないことが明想です。

越智氏は幼少期に体が弱く難病の経験もあったことから、医者として生きる道を選択したと話します。医者になることによって、より癒しについて考えたことも話しています。子供の頃から目に見えない妖精や天使たちと会話ができた彼女は、この世には目に見えるものも見えないものも存在するということを知っていました。万物ひとつであることに気付いた越智氏は、その幸せを笑いにして多くの人を癒そうとしています。

上江洲氏と越智氏の二名による対談という形で進められていく本著は、それぞれの視点からそれぞれの考えが語られています。視点が違っても、癒しも、宇宙の真理も、命も、全ては同じことを指しているのだということがわかります。様々な人たちが言葉を変え方法を変え、語られ続けてきた癒しの本質について、同時に二人の話を聞くことで、その本質がより理解しやすくなっています。

人はなぜ迷い苦しむのか、命とは何か、悟りとは何か、万物ひとつ全一体、私たちを苦しめる分離感について、瞑想とヒーリングの意味、全てがここに語られています。辿ってきた道や方法は違っても、辿り着く答えは同じであること、どんな方法でも間違いはないことがよくわかります。全てはひとつであり、愛なのです。

目次

• はじめに
• 第１章　どのようにして「ほんとうの癒し」に至ったのか
• 第２章　悟りとは何なのか
• 第３章　この世の意味とは
• 第４章　引き寄せること・手放すこと
• 第５章　心と体を整える

一言コメント

「ほんとうの癒し」について、二人の視点から語られている、わかりやすいスピリチュアル本です。経験が違っても辿り着く悟りはひとつであることがよくわかります。愛と癒しについての言葉でいっぱいです。多くのスピリチュアル本を読んだ結果、よくわからなくなってしまったという人におすすめの一冊です。

注目の文章ピックアップ

・命はどんな存在であろうと、命としてひとつですから、本来は自在に対話が出来るのです。

・私は身口意、身を正し、吐く息を但し、正しく思うことの大切さを説くようになりました。このようにして真の自分、神を本質として見失うことのない自分を表現すれば、それそのものが明想となります。

・ほんとうの祈りとは神との融合、臨在感を得ることです。

・真実の神を求めて明想したときに、神は命であることを私に実感させてくれました。神はいろいろな名で説かれていますが、私にいちばんふさわしい説き方は「命」なんだということがわかり、それからは「神とは命なり」と説くようになりました。

・現れる出来事をすべて偶然で見ればいいし、すべて偶然で片付ければ簡単ですが、そこには偶然なんて微塵も働いてません。

・ほんとうのヒーリング、明想とは、本質根源に目覚めることです。自分の本質、すべての本質に目覚めることこそが、ヒーリングです。

・ヒーリングは、本来の自分を取り戻すこと、マイナスの思い込みや感情のブロックを開放して内なる光を引き出すことだと思います。

・あなた方は原因よりも結果を求め、結果を先につかもうとしていますが、原因の中にすべてがあることを知り、真剣にその原因をつかめば、この現象の世界で生きていくためのお金、物質は、すべて揃えて与えられています。

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人生が楽になるほんとうの癒し　上江州 義秀/越智 啓子

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